日本最低をめざす
会社の、モットーというか社訓というか、その辺りを色々見てみると、面白いものがあるのです。たとえば・・・
宇野自動車株式会社 http://www.unobus.co.jp/
岡山県の赤穂線沿線を主に運行するバス会社であります。「宇野」という名前はオーナーの名前でして、今の社長(宇野泰正氏)は3代目だそうです。このような個人名を頭に載せるバス会社は、余り日本ではないのです。(堀川バスというのがあります。)戦前は結構あったのですが、戦時統合の折に一般的な名前になってしまいました。従って、宇野線方面の運行はしていません。
でトップページにいきなり。
日本最低をめざすバス会社
と書いてあるので、大概「えっ」ということになってしまいます。
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で、企業コンセプトは下の通り
・サイテーの栄誉を求めて
・ここが自慢なんです
・サイテーだけでなく、サイコーもめざして
・岡山ではじめての深夜バス
・中・四国初の公共車両優先システム(PTPS)
・県内初のバス優先レーン
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なんか他は尤もなことですから、落ちがありそうですね。実は、普通の意味のサイテーではないのです。
----引用---
国土交通大臣権限の許可を受けて運行しているバス会社、今、日本全国に176社(※)あります(保有車両30台以上)。その中で、宇野バスは174位ってポジション。最低から数えたら3番目ですね。
で、これ、何の数字かと言えば、バス運賃。バスに乗って1Km走ると運賃いくらかかるかという数字。「対キロ区間制基準賃率」っていうんですけど、宇野バスはこれが23.20円。日本で最高運賃のバス会社が52.90円ですから、宇野バスはその半分以下の運賃てことになります。それでも、シタにはシタがあるもので、最低は19.90円てバス会社もあるわけです。がんばらねばっ。
------終了---
この最低なら納得していただけるでしょう。この後に、これを維持する「秘訣」なども書いてあります。一度HPをご覧になることをお勧めします。また路線長は短い(車両数も少ない)ですが、運転している路線は、比較的高密度運転区間が多いと聞きます。
これがために、岡山県全体のバス運賃は、3大都市部ほどではありませんが、比較的低いレベルにとどまっております。
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こういう逆説的なインパクトのあるモットーをはじめてみました。(笑)
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