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飲酒時の火遊びには注意

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アルコール度90度の酒に引火 車全焼、男女がやけど  2015年2月19日13時46分  朝日新聞
 19日午前2時55分ごろ、名古屋市守山区川西2丁目の庄内川の堤防道路でワゴン車から出火し、全焼、車内にいた男女2人がやけどを負った。
 守山署と北署によると、2人は愛知県春日井市の30代男性と名古屋市の20代女性。車内で女性が酒を飲んでいたところ、たばこに火をつけた際、酒に引火。車に燃え広がった。2人は顔や腕にやけどを負ったという。酒はアルコール度数90度超のポーランド産の「スピリタス」だったという。北署員が駆けつけて調べたが、後に管内が守山署とわかり、守山署が調べている。

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10年ほど前に福生にある知り合いのトンカツ屋(というかお酒もつまみも置いてある)においてあった。店主いわく、あるお客が飲みたいと言ったので仕入れたのだが、そのお客はしばらくは飲んでいたが、今は飲んでいないんだという。というわけで、ちょっとなめてみるかと言われた。実際、甘いと言う人もいるが、はっきりいって強烈な痛みと無味無臭、ただ匂いがきついだけである。
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Wikiにはこのような記載がある。

概要
70回以上もの蒸留を繰り返すことで、95-96度という高アルコール度数に仕上げられた世界最高純度のスピリッツである。このため、喫飲中は喫煙を含め火気厳禁である。また、水との共沸混合物となっていることから、蒸留によりこれ以上の純度に精製する事は不可能である。主原料は穀物とジャガイモ。ポーランド国内には複数のブランドがあるが、日本ではポルモス・ワルシャワ社製でミリオン商事株式会社が輸入している緑色キャップの瓶のもの(ラベル名はSPIRYTUS REKTYFIKOWANY RECTIFIED SPIRIT)がよく見られる。
味は、初め刺すような痛みと強烈な焦熱感があるが、それを過ぎると甘く感じる。一般的にはカクテルのベースにされることが多い。原産国のポーランドではウォッカとは別の種類の製品であり、狩人が携帯して森で手に入る水を混ぜて飲んだり、家庭用消毒薬として戸棚に常備したり、家庭でチェリーなどの果実を漬け込んで果実酒を造るのにも使用され、その果実酒も炭酸水などで割って日本のサワーや梅酒ソーダのようにして飲む。ポーランドではスピリタスをそのまま飲む習慣はない。
北米では、この度数の飲用アルコールの販売が禁止されている州は珍しくない。

たしかに、SPIRYTUS REKTYFIKOWANY RECTIFIED SPIRITという緑色キャップだった気もする。HPにはライ麦を主体とした穀類が材料との記載がある。どっちにせよカクテルベースや、薬用酒や果実酒のベース(というよりは抽出用、チンキみたいなもの)である。確かにカクテル材料としては面白いとは思うが、ある意味お酒になれない人にカクテルでよわせて・・・(以下自粛。下手すると犯罪です!!!)ということになるかもしれないねえ。
どっちにせよ、その時に店主に聞いたのは、「狩人が森で手に入る水に混ぜ、殺菌して飲んだり、家庭用の消毒薬として棚に入っている」というものらしいし、ジュースに混ぜる等が普通だよという。まさにWikiの記載通りである。
ところで、まず本場ではそのままで飲むことはないのだそうだが、このような事故はそうないことでもないらしい。
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世界最強のお酒は火気厳禁! 注意書 アルコール度数が高いため、火気に注意 最終更新日  2005年4月1日
(前略)
スピリタスによる火災事例
このお酒が原因で発生した火災事例のいくつかを紹介します。
まず、神戸市内で発生した事例。中央区のあるショットバーでのことです。ソファーで眠ってしまった男性に、同僚の男性がふざけてスピリタスをかけました。その同僚の話によると、タバコを吸うためライターに火をつけたところ、一瞬にして衣服に染み込んでいたアルコールに引火。上半身に大やけどを負った事例がありました。
また、東京都においても2件の火災事例がありました。報道によるとそのうちの一件は女性がスピリタスを飲んでいた時、酔っ払っていたのか、知らない間に衣服にこぼしていたようで、 タバコを吸おうとライターに火をつけたところ、こぼしたスピリタスに引火し、大やけどを負ったものです。
二件目は男性がバーにおいてスピリタスを飲みながらタバコに火をつけたところ、グラスが燃え上がり、驚いた男性が衣服にこぼ したため引火し、やけどを負ったものです。
これら、いずれの事例もストレートのスピリタスにライターの火が引火したもので、飲酒による注意力の欠如が招いた悲劇とも いえます。(後略)
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神戸市 消防局 予防課の記述であるが、このあとの記載も役所にしては洒脱な文章(というか科学エッセイ)であるが、年配の人が書いたような気もする。このあと実際の実験の記述も写真とともにある。

アルコール類は危険物取扱という場面では基本的な内容である。

エチルアルコール
無色透明液体で発揮性(揮発性)が強い。水・有機溶剤によく溶け、芳香性を有す。麻酔性がある。
比重0.8、蒸気比重2.07 沸点97℃、融点-127℃、引火点25℃、発火点412℃ 燃焼範囲2.1~13.5%
引火性で燃焼しても炎・煙が出にくい(火が付いていてもわかりにくい)。
引火点以上に液温を上げないよう注意。 容器は密封し、冷所に貯蔵。 通風・換気に注意。

この記載は100%に近い無水アルコールだろうが、96%でもそうは変わらない。となると、ライターで火をつけたら引火するのは自明である。(60%でも引火するという)更に引火しても色がわかりににくい(昨今は見ることが少なくなったがアルコールランプの色が分かりにくいのを知っている人はいるかも)。増して昨今の寒空で車の中でこれを開栓していたなら、窓は閉めてただろうし、また暖をとるためエンジンをかけてるなら、それはそれで引火の原因(かつ酒気帯び運転の可能性)となる。
どっちにせよ、ワゴン車の中、河原の堤防上、夜中の3時、30代男性と20代女性…いろんな意味で「火遊びに注意」と突っ込みたくなる場面である。

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