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ほんの少しの感覚的優位性

都内にある串カツ屋さん。もともと店主の奥さんの実家が大阪で串カツ屋さんをやっていた経緯もあるようだ。小じんまりした立ち飲みの店がベース(座席もあり)だが、味もよく、立地も良いことからはやっている。そこに、いくつかのサイン色紙が張ってある。この店の評判を聞きつけて、放送関係者がレポートに連れてきた場合もあろうし、プライベートの場合もあろう・(まあ、色紙を張る場合は仕事がらみが多いだろうとは思うが)
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ほとんどの色紙は『店の名前 本人のサイン+書いた日 コメントや簡単な絵など』ということで、このお店に来たことを示しているのであるが、手前のカウンター部には10数枚の色紙が張ってあるのだが、2枚ほどおやという内容の色紙がある。(奥にも張ってあるのだが後述する)

一つは吉田類氏である。達筆でこの店を題材とした三行詩を書いてある。(著書にも店が載っているそうだ。但し氏の番組では取り上げられていない。)
もうひとつは眞鍋かおり氏。『店の名前 本人のサイン+書いた日 コメント』が書いてあるのだが、このコメントがここで一回でも食べていないと書けないもの、いわく「ハムカツ最強説」である。他の人は「おいしかったです」とか、まあ簡単だが汎用性のある言葉を出している。(これは食レポを生業としている人などは、その立場上しかたがないこともあるんだろうが)
なお、奥の方にもいくつか色紙が張ってあるのだが、こっちにももう一枚眞鍋かおり氏のが張ってある(こちらが3年ほど新しい)こっちには「イカがやばい」となっている。少なくとも何か飲み食いしてることは想起できる。
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私が思ったのが、眞鍋かおり氏が独自にカスタマイズした記載ということ、そのカスタマイズの量は大したことがない。本質的に色紙を書く行為は無償(紙は本人が持っているわけではない)である。だとしたら、あらかじめ用意しているわけでないネタではないだろう。(想定してることはあろうが)その経緯の上顧客情報を、一次情報として入れているように見えるので、きわめて第三者に訴求効果が高い内容になっているのである。
もちろん眞鍋かおり氏の聡明さは前提なのだが、このように琴線に触れるカスタマイズが、対価に現れるというのがソフトのカスタマイズというのと大きくは変わらないということではないか。顧客によっていく姿勢という意味で。まるで字数で単価を評価するコピーライターのようである。
-------------------------転載
http://dehabo1000.cocolog-nifty.com/holder/2014/07/13-308a.html
私が一つの示唆として印象的だったのはこれである。

【2】カスタマイズするな。汎用的なソリューションを世界へ
livedoorをやっていた2000年ごろに、SAPの会計システムを5000万円で導入しました。周りからは驚異的な低価格だと言われました。僕はそれでも高いと思ったんですけど、なぜそんな低価格で導入できたのかと言えば、ノーカスタマイズだったからです。しかも、PC Linuxで日本初の導入事例だったから。
逆に、多くの会社がなぜカスタマイズしようとするのか僕には意味が分かりません。
例えば、SAPの会計システムはそのままだと、黒字がマイナスで表示される。でも、それは「黒字の時はマイナス」ということを全員で共有すれば済む話。なのに、それを変えるのに何十万、何百万と金を取るのがSIerです。
エンジニアはその片棒を担がないで欲しい。僕は、そういう仕事はあまりいい仕事じゃないと思います。
カスタマイズすると、応用が利かないシステムになってしまう。せっかく、いいアプリを作ったら世界中に一気に広がる時代なのだから、汎用的なソリューションを世界に広めていって欲しいと思います。

(中略)
まあ確かに、「そういう仕事」は、SIerの業務というか仕事の付加価値としては低い。それなのに、企業の継続的業務遂行とか人事面・技能継承の側面では必要となりがちであるからこそ、「変えるのに何十万、何百万と金を」出すことができるとも言える。もっともそこの仕事量を吹っ掛けるのもSIerの収益確保術(ある意味ぼったくり手法)ではある。だからこそ、「そういう仕事はあまりいい仕事じゃないと思います。」という言い方は、いいとこをついているとは思っている。
----------------------後略
たしかに、付加価値としては決して高くないのに、カスタマイズが好まれるのはなぜだろうということも考えるべきなのであろう。微小なカスタマイズが単価や労務費として高く評価されるのは。そもそもこの付加価値の低いとSIerが思っている内容自体が、一般ユーザーはソフトの構成などを見ることが難しいため高いものと評価されるというのはあろう。しかし、それ以上に、経理業務などそれほど業務として差別化できない(対外業務など)内容においての、カスタマイズをしなければ、従事者の業務に対するモチベーションが維持できないというところがあるのではと最近は思うようになった。ほんの少しの感覚的優位性がなければ、誇りを持って仕事ができない。それが差別観だったり、単に虚勢であったとしても。

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