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イメージの固定化をJ-POPから見る(2/2)

(承前)
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<2>  【AKB川栄李奈】
ハステとワステ (作詞:秋元康、作曲:福田貴訓、編曲:原田ナオ)(ユニット:BKA48  英:Hasute to Wasute)
フジテレビ『めちゃ²イケてるッ!』とのコラボレーション楽曲でこのときの成績下位7名が参加(ただよく見ると結果としてこのときの成績下位者は主力メンバーに多く重なる)。タイトルは川栄李奈が「Haste makes waste.」(直訳:急ぐことは損害を作る  意訳:せいてはことを仕損じる・急がば回れ)の日本語訳の問題で、「ハステとワステが仲良く作った」と珍解答したことから。このユニットのセンターは成績最下位の川栄李奈。詳しい人に聞くと、彼女は幼く見えるため従前からの売りはロリコンキャラなんだそうな。
参考http://www.youtube.com/watch?v=jTq5AUaJP8c

ただ、それ自体は想像レベルだったのだが、この歌詞に関しては、うっと、うなってしまった。
http://www.kasi-time.com/item-66715.html

(前略) 
カワエー!誰かがそう呼ぶ   呆れたみたいに
テストの点数            悪いと指をさされるよ
カワエー!みんなを救う     それ以下は絶対いない
知性のどん底を守る       嗚呼 バカのセンター
 (後略)

中身はいわゆる自己紹介のアイドル曲としては、まあ妥当でありかつ適度に遊んでいるかしであるのだが、おばかであるとしても従来のおばかアイドルとの差異は考えなければならないというのがある。だから、馬鹿といっても積極的な意味をその中に見出さなければならない。幸い当人は打たれ強いのであろう。「うわあ、こういうリカバーをしちまうのか」と思ったのがこのワンセンテンスである。
「知性のどん底を守る」
知性のどん底って、ひどいもののはずだが、読み替えてほかの人を守り立てているという解釈をしているのである。この後にも「勉強なんか出来なくたって 楽しく生きてゆける」という記載もある。
もっとも、秋元康氏の売り方に対し私自身は、賛同とは言わない。しかし、「知性のどん底を守る」というのは語彙の選択がすごいなあと感心するのである。語彙の選択を究極まで突き詰めるというのは長年の経験なのだろうか。
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ただし、彼は良くも悪くも頭はいいけどいいヒト的立場を振舞うしかないという感じもする。先日もどこかでTVに出ていたが、ブレーン的発言になってしまっており、下手すると「校長先生」的にさえ見える。そう演じざるを得ないのかわからないが、話がうまいのはまあ分かるとして、意外と色欲とかが抜けて単に運営という仕事を私欲もなく請けている気もする。
ここで気になるのはキャラを持っているものに対し、あくまで「この人に作詞したらどういうことになるか」を想定するようなのである。(端的な意味での表現だろうが、)これは意外と明確だなあと思った。良くも悪くも自分の得意分野に引きこんでいることには、したたかさともいえるがプロ意識ともいえよう。
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ちなみに、Haste makes waste.の訳を私が試験で問われても、答えられなかっただろうということは秘密です。

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