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いろもん

色物というのは、寄席において落語と講談以外の芸、特に音曲を指す。いまでも、多くの寄席のめくりや看板は、落語、講談の演目・演者を黒文字で書き、それ以外は色文字(主に朱色)で書かれている。
例:某落語家のHPにある寄席の出番を示す看板
浅草演芸ホールhttp://livedoor.blogimg.jp/shunputei_shocho/imgs/b/b/bbda130d.JPG
新宿末広亭http://livedoor.blogimg.jp/shunputei_shocho/imgs/6/6/6618cf82.jpg
天満天神繁盛亭http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/wasavy/20090425/20090425232513.jpg
このように名前まで朱色にするものなどいろいろあるのだが、いまでもこの名残は演芸会では残っている。
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また、ある場において意図していなかったり中心的な存在とは考えていない分野(その分野の専門家)を言う。たとえばメインの出演者に対する、大御所以外のタレント(あまり女性には言わない。概して花としてある変われるからだが)や芸人。演芸番組ではリアクション芸やヨゴレに特化した芸人を指して用いられることがある。つまり存在価値がメインでなく、構成技術上アクセントをつけるための人物をこう呼ぶといっていいのだろう。

ところが、関西では第二次世界大戦時期に大物の死亡や、戦災による寄席の激減などの問題が噴出し一時期落語家が極端に少なくなった時期がある。そのため、特に吉本興業ではプログラムの構成が落語が全体をまとめるという形でなく、漫才が主構成になった。そのため寄席演芸のうち,中心にならない物。現在の東京の寄席では落語以外の漫才・音曲・曲芸・奇術などをいい,大阪では漫才以外の落語などをいう説明をする辞書もある。ただしいまや古典もそこそこの腕を見せる初代桂文珍の記述(関西大の講義録)によると、あくまで漫才・音曲・曲芸・奇術は扱い上は色物ということにはなっているが、色物のとり(主任)は大阪では多くあるし、多くのトリはあえて新喜劇として、落語でも漫才でもないもの(仁輪加・俄・・・即興芝居の意味)がセットされている場合が多いようである。しかし、どっちが色物なのかと悩んでいる。このようなことを見ると、現場でも振れがあるようである。
こう考えると、芯を取ったら色物というものでなくなるという認識でOKである。ただしその集団の質が変わるということになるのだろうが。まさにアイドルグループからコミカルグループ(爆笑)に一時的に変質するという側面もあろう。しかし、色物・企画ものというかたちにしなやかに変質することができ、来年またセンターが替わるとなればベクトルが変わるというのができるなら、それはそれで半恒久的なシステムができうるのであろう。
一部の評論者が「アイドルグループでない」「叱責を受けたものがセンターかい」というで逃げていくようである。その一方で自虐ネタのうまさや、若年者を盛り上げるプロューサーとしての資質は意外とある様に感じる。(特にMCとしてのいじりかたは芸人からの直接の薫陶を受けているともいえる。)つまり、本当の芯を守りながら一方しなやかさを持ちうる余地を持っているというのも、一つの存在価値である。
だから色物というのは相対評価である。枠が変わる、社会が変わるということに対して色物とそうでないものは容易に変わり、変わり難いのはおのおのの人の既知の内容から来る推測・予測・概念なのであろう。
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先般第5回AKB48選抜総選挙という一種の株主総会(システムは総選挙よりもこっちだろう)があり、HKT48の指原莉乃(20)が史上最高の150,570票を獲得し2位大島優子(24)に14067票差をつけた。どちらかといえばアイドルというより芸人的な立ち居地がある上に、不祥事で移動後、移動先の指導運営などで存在を示したわけである。さて、順位発表後のスピーチで前回1位の大島は、「いやー、涙のひとつも出ないこの感覚。お腹抱えて笑ってしまう総選挙は初めて」と、驚きを隠しきれない様子を見せた。(とはいえ同じ芸能プロである上に、彼女にも多少コミカルな芸風はある。また2000年頃からジュニアアイドルとして活動していて芸歴は広い)だから、こういう発言が出るのだろう。

 昨年総選挙のスピーチで後輩たちに向け「(私を)踏み台にしてほしい」と語っていた大島は、「踏み台にしてほしいと言ったのは、ちょっと違う人だった。(指原は)私の壁をするっと抜けたんだと思う」と感想を述べ、ファンたちの笑いを誘った。加えて、「(AKB48は)どんなコミカルグループになるのか。新しいアイドルグループ・AKB48を見せられるのか、良い機会だと思います」と前向きな姿勢を見せた。(http://biz-journal.jp/2013/06/post_2280.html

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色物アイドルさしこ新女王/AKB総選挙    [2013年6月9日7時31分 日刊スポーツ]
<第5回AKB48選抜総選挙>◇8日◇日産スタジアム
(中略)
 指原本人も、仲間のメンバーたちも全員、マンガのように口をあんぐり開けるしかなかった。2位が大島と発表された瞬間。バラエティー担当の“色物アイドル”が国民的グループのセンターに立つことが決まった。前年1位の大島や次世代エースの渡辺麻を、15万570票でぶっちぎったトップ当選。コンサートを楽しんだ後の7万人の観客からも興奮の大歓声ではなく、笑いの交じったどよめきが起こった。
 「えっと…。今、すごくびっくりして涙も出てこないし、口の中もパサパサ。そのくらい全部、水分が持っていかれてます…」。瞳孔が開いた、ぼうぜんとした顔つきのまま、喜びのスピーチを切り出した。投票開始翌日5月22日の速報1位で奇跡の気配は感じていても、いざ実現すると驚かずにはいられなかった。当然だ。1年前の総選挙直後に報じられた過去の恋愛スキャンダルで博多に異動させられた身だったからだ。
 まだCDデビューもしていない若手たちに交じり、博多の劇場で毎週踊った。「取り返しのつかないことをした身ですから、もう私個人のことは優先すべきじゃないんです」。奉仕活動のようにグループのために心血を注いだ。「HKT48の知名度を上げることだけを考えてやってきました」。後輩たちの相談相手にもなった。HKT48村重杏奈(14)は「ご飯やマッサージに連れて行ってもらった」。宮脇咲良(15)は「いつも的確なアドバイスをくれ、AKBの先輩方の輪の中にも交ぜてくれた」と慕う。献身的な姿勢で、1度離れかけたファンの支持を引き戻した側面があった。
 一方で、AKBに単なる世代交代にとどまらない、笑いの伴う変化を望んだファンが、票を集中させた結果でもあった。「テレビ番組では明るく頑張ってましたが、私にとって一番孤独な時間でした。でも15万票という票を見て、私は孤独じゃないんだと感じることが出来ました!!」。ステージでは泣かせる演説をしてみせたのだが、反応はどうもいまひとつ…。続いて「昨日、もしかしたらと思って一応、小顔のマッサージに行っていたので良かった」と自虐ネタでようやく笑いが返ってきた。新センター指原にファンが望むものが、はっきりと分かる反応だった。
 過去の「前田・大島ライバル物語」のような感動シーンはゼロ。ゴンドラに乗ったウイニングランでもBGMすらなし。スタジアムをダラダラと1周させられる演出が、最後の最後まで見事なまでに指原にピッタリはまっていた。【瀬津真也】(後略)
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