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デザイナーとエンジニアの中間(1/2)

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http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130529/284413/
発想の転換を生む「デザインエンジニア」のススメ  学生たちが挑んだ、斬新なアイデアの創出(第1回)  2013/06/03  高野 敦=日経ものづくり
 「デザインエンジニア」と聞いて、その仕事の中身が思い浮かぶだろうか。デザイナーでもエンジニアでもなく、その中間の立場でデザインと技術の両方を洗練させる。そんな人材を重視しているのが英Dyson社だ。同社は、日本でなじみの薄いデザインエンジニアの存在を広めるべく、工学系や工業デザイン系などの学生を対象としたワークショップを実施している。
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 2013年4月、その取り組みに次代のものづくりを担う東京大学と東京芸術大学の学生たちが挑んだ。デザインエンジニアの役割とは何か、学生は、その哲学をどう消化したのか。学生たちの挑戦は、斬新なアイデアの創出に悩むプロの技術者にも新しい発想の気付きを与える大きなヒントになるだろう。
(中略)
 ワークショップの開催に先立ち、イントロダクションとして大学側の取りまとめを担当した東京大学大学院教授の村上存氏(工学系研究科機械工学専攻)がいくつかの“心構え”を学生たちに伝えた。その内容は、以下の通りである。

■チームで物事を進めようとすると、必ず意見の相違が出てくる。
■けんかは禁物だが、異なる意見が出てきたら意見同士を戦わせる。
■衝突を恐れて簡単に意見を引っ込めてはならない。なぜなら、皆が意見を引っ込めると最終的に無難なアイデアしか生まれない。
■日本人は意見を否定されると人格まで否定されたと思いがちだが、そうではないことを理解する必要がある。
■所属大学の異なるメンバーが議論し、その違いを乗り越えることによって良いアイデアが生まれる。
 学生たちは、村上氏の説明を神妙に聞いている。チーム活動の大変さに思いが至ったのか、自然と製図室内の雰囲気が引き締まってきた。 (後略)
---------------------------------------終了
この雑誌の連載にはなかなか興味深いものがある。この記事はワークショップにおける「中間の立場でデザインと技術の両方を洗練させる」というのを実践させているのが面白い。ただし、本当に中間の立場というのが取れるのかというと私は疑問である。
割と似た位置にプロダクトデザイナーという呼称がある。エンジニアリングメインの上にアートデザインの資質が重畳されているのがプロダクトデザイナーというなら、デザインエンジニアと呼称するのはアートデザインに加え解析行動にエンジニアリングを用いるように考えたという概念の積み重ねの違いなのかなあと思うのである。
ところが、これだけ長い間仕事をしてるのだが、 研究開発畑といっても先行開発系仕事だからありそうなのに、プロダクトデザイナーという人と仕事をする機会がないというか、逆にプロダクトデザイナーに近い仕事をしている例が多かった。要素技術の設計者がプロダクト系の仕事をする限界はたしかにあるのだ。
もちろんデザイナーさんとは一緒に仕事をすることはあったのだが、あくまでデザインに関する技術者ということで少なくとも全体の製品構成を考えるのは技術者・設計者である。こうなると顧客要求というようなニーズ発掘というのはどうしても弱くなりがちになってしまうのである。おのおのの技術をバランスよく調整しジャッジメントすることもできにくい。意図せずともシーズ志向になるということで、出来上がったものを見て営業部門がだめだしをして、仕様ですと答えるということになりがちである。
ただ、これに関してはプロダクトデザイナーの業務というものが、存在価値があってその力が私にあまりないとはわかっていても、それは納得できるものである。デザインエンジニアにとっても、開発技術者としても重要なのは、自分に適性があるかどうかを判断して、その仕事に熱中できるかということではないかと思っている。たしかに純技術的なところで専門性をもち、その領域で人と競争するとか人と合意形成をしているエンジニアである以上、最高の資質をいかすことをやっても、不完全燃焼になろう。 (続く)

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