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走れ。弾よりも早く

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【中国ブログ】銃弾よりも早く移動…今の抗日ドラマは許せない 2013年4月29日 18:35 (サーチナ)
 中国では連日、抗日ドラマが放送されているが、最近ではその本数が増えているばかりか、演出にも問題があると中国人視聴者の間でも批判の的になっている。中国人ブロガーの周易李秋雨(ハンドルネーム)さんは抗日ドラマの問題について、自身のブログで持論を展開した。
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 筆者は現在の抗日ドラマの問題点として、ドラマのカンフー化、アイドル化、日本兵の顔のパターン化などを挙げ、「このようなエンターテイメントと化した抗日ドラマは、歴史や革命に命を捧げた烈士に対する不敬である」と切り捨てた。
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 筆者はまた、「われわれの歴史の恥を低俗な娯楽におとしめた抗日ドラマは、歴史に対する裏切りでもある」と痛烈に批判。「戦争とは残酷でありつつも、まじめに取り上げるべき話題だ。こんなに簡単に敵を倒せるなら、われわれはなぜ日本軍にあんなにも長期にわたって苦しめられたのか」と自らの見解を綴った。

 最近の抗日ドラマでは、カンフーで飛んだり跳ねたり、銃弾よりも早く移動したり、一人で100人もの敵を倒したりと、滑稽なシーンが満載だ。筆者は、エンターテイメント化した商業利益を追求する抗日ドラマは、歴史や視聴者に対する無責任な態度にほかならないと厳しい言葉で結んだ。
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 勇敢な英雄らしき人物が旧日本兵を素手で半分に裂くシーンなど、中国の抗日ドラマはもはや笑いを誘っているとしか思えないほど荒唐無稽な内容になっている。中国のネット上でも同シーンについて「スルメイカでも裂いてるつもりか?」などと批判の声があがった。
 全国政治協商会議に出席した有名俳優の陳道明委員は、中国の抗日ドラマ・映画の娯楽化を批判し、「一部の抗日ドラマは歴史を勝手に書き換えており、歴史と一致しない抗日ドラマの氾濫は、青少年をミスリードする」と警鐘を鳴らした。
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以前中国に行ったときに、抗日ドラマをCCTV(中国中央電視台。中華人民共和国の国営テレビ局)のドラマチャンネルなどで流しているのを見ていたことがある。もっともあたしが見たもののうち1つは、日米のスパイが暗虐するものであり、完全に日本のみという扱いにはなっていなかった。(CCTVは中国語の国内の方言を考慮するのか、ニュースまですべて字幕が付いているので、漢文の素養と多少の語彙の差異の知識があればざっくりとはわかる) このように中国では毎日のように抗日ドラマが放映されている。そこで描かれる日本人はは概して極めて残酷な軍人やスパイたち。これでは、反日感情は、抗日ドラマ・映画のせいという意見が出るのもわかるが、実のところアメリカも同じような扱いを受けているようだ。ただ資本主義というものを批判しているというとはいえ、ドラマにはヨーロッパに対する敵対心はあまり見えないようである。
ストーリーの作り方を見ると、どうも百年一日の話題を使っているのでお年寄りや頭の固い人でも安心してみることが出来るし、政府から物言いもつかない製作側にとって安全・安心のコンテンツということなんではと思う。水戸黄門とか西部劇の悪役の位置に日本人がいる感じであるが、あまり海外の人間を。かれこれ40年も流し続けられているということを考えると、毎日こうして見せていることで、反日青年・かつての抗日達に心の平衡を取らせているとまで皮肉を言いたくなってしまう。抗日映画は戦争による殺戮の快感を強調し、西洋の戦争ものは戦争が人類に与えた苦しみを強調しているというのも一つの言い方になるだろう。したがってどっちかといえばこの手のドラマに対して批判的な視点を持つ人が若い人や知識階層には多いようである。
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例:中国嫁日記作者 抗日ドラマがなくならない理由を冷静に分析  NEWS ポストセブン 3月19日(火)16時5分配信
(前略)
――中国の教育といえば、反日も教えられているのが有名ですね。
井上:中国政府は、国が分裂しないように北京語を教え、同時に日本を敵だと設定する愛国教育をして国内を固めました。でもそれが今、裏目に出ている。国がすすめている部分もありますが、反日というコンテンツそのものが面白いので止まらなくなっている。
 “抗日ドラマ”というジャンルがあります。共産党は抗日ドラマをこれ以上作らせないようにしているのだけれど、視聴率がいいから100 チャンネル以上ある民放のテレビ局が勝手に作っちゃう。そして実際に見てみると、実に面白いんです。
 第二次世界大戦中の日本が必ず悪として描かれるのですが、子ども向けの戦隊モノや時代劇の水戸黄門みたいに、定番の悪役として登場するんです。制作する立場からこのコンテンツをみると、決まった設定があるから簡単にシナリオを組め、高い視聴率もとれる。さらに、本来だったら許されない暴力描写を抗日ドラマだけは、やり放題なんです。反日は娯楽として優れているから広まるし、止められないという事情がある。
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ところで、製作側としての安全・安心のコンテンツとなるのは、其れなりの工夫も必要である。政府と対峙してないことを前提としている場合は使いやすいコンテンツであるが、其の中で革新的なものを取り入れることにしなければ見るほうの目がだれてくる。となると、勇敢な英雄らしき人物が旧日本兵を素手で半分に裂くシーンなど、中国の抗日ドラマはもはや笑いを誘っているとしか思えないほど荒唐無稽な内容になっているというのは必然性がある。
例えばこれ。

日本人=戦隊モノの「ショッカー」相当という感じがする。それにしても、この画像のコメントに『中國式抗日自慰片』(中国的な自己満足の映画)という記載があって笑った。
ただ、抗日ドラマ自体は国歌(国家ではない)の存立に関わるという側面も否定できない。

1935年の抗日映画「風雲児女」の主題歌が現在の中華人民共和国の国歌である、義勇軍進行曲である。抗日戦争中、各地ので代表的な抗日歌曲として広く歌われた。ちなみに作曲者の聶耳は1935年に親類の伝で来日し、作詞者田漢が獄中から密かに送った歌詞に合わせ、日本滞在中に最終的に書き上げたと言うというわけで、抗日歌曲を日本で作ったという皮肉な存在になっている。(もっとも母国を追われたという意味で日本は中国革命家にとっては、一時避難には適していた。同年、藤沢市の鵠沼海岸で遊泳中に水死している。
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けどそういうように古い皮袋に新しい酒を入れるようなものは、日本の時代劇でもあって、御用提灯を出して「御用・御用」と追いかけるたくさんの人手と同じイメージがする。
またその上に時代劇といっても革新的というか、「必殺シリーズ」のようなものが、もしかすると海外の人からすると、似たようなもののではないかと思ってしまう側面もある。銃弾よりも早く移動という話だと「戦隊モノ」を思い出してしまうし、歴史の忠実性と娯楽性、志向性が悪くなければそれなりに文化の一つとして効果的に活かせるものなのだが。
さて、銃弾よりも早く移動というなら、どっちかというと日本が起源により近いでしょう。(爆笑)

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