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裁量のない業務は苦痛しか感じない私

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(1)はげなどと言われ…中学教諭、生徒16人に体罰    2013年2月2日(土)19時27分配信 読売新聞
 神奈川県の小田原市教育委員会は2日、同市立中学校の50歳代の男性教諭が、2年生の男子生徒16人の頬を平手でたたく体罰をしたと発表した。
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 発表によると、1日午後、男性教諭が授業に遅刻した生徒たちに教室へ入るよう呼びかけた際、数人が「うるせー、ばか、はげ、死ね」と暴言を吐いた。男性教諭は発言した生徒に名乗り出るよう求めたが、返事がなかったため、その場にいた生徒16人を廊下に正座させて頬を1回ずつたたいた。けがはなかった。

 男性教諭は直後に校長へ報告し、「過去にも暴言はあったが、今回は名乗り出ないことが許せなかった。体罰が報道されている中でこんなことをして申し訳ない」と話したという。同校は2日、体罰を受けた生徒と保護者に経緯を説明し、謝罪した。
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(2)中学教諭、女子生徒の頭たたく 授業中に携帯電話触り  2013.2.14 12:56
 三重県名張市の市立中学校で昨年12月、男性教諭が女子生徒の頭をたたいていたことが14日、同市教育委員会への取材で分かった。女子生徒にけがはなく、市教委は男性教諭を口頭による厳重注意とした。
 市教委によると、女子生徒が授業中に携帯電話を触っていたため、授業をしていた別の教諭が注意。女子生徒が言うことを聞かなかったため、授業終了後、男性教諭が呼び出して注意している際に女子生徒の頭を平手で1回たたいた。
 男性教諭は「素直に非を認めなかったので手をあげた」と話している。男性教諭は直後に女子生徒と保護者に謝罪したが、女子生徒は数日間欠席したという。
 市教委は2月上旬に学校からの報告で把握。男性教諭による体罰は他には確認していないとしている。W学校教育室長は「体罰は許されない。教員の指導を徹底し、再発防止に努めたい」としている。
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(3) 汎愛高柔道部顧問が女子生徒に平手打ち 「下級生に危険な絞め技」と説明  2013.2.1 14:16  産経新聞
 大阪市立汎愛高校(鶴見区)で、保健体育の50代男性教諭が昨年4月、柔道の授業中に部員の3年の女子生徒の頬を平手打ちしていたことが分かった。けがはなかった。同校は同6月に市教委に報告したが、担当の男性指導主事が対応を放置していた。教諭は「下級生に対し危険な絞め技を行っており、制止するためだった」と説明しているという。市教委は弁護士5人の市外部監察チームと連携し調査を始めた。(中略)
 男性教諭は柔道部顧問で、武道科に所属する女子生徒は同部員。教諭は昨年4月、和歌山県で行われた同科の2泊3日の校外実習で、柔道の技の練習中に頬を2・3発たたいたとされる。教諭は「口頭で何度か注意したが危険な行為を止めなかったため」と話しているという。
 同校は保護者に謝罪し、同6月に市教委に電話で報告。指導主事は学校に対し報告書の提出を行うよう指示する必要があったが、怠っており、上司にも伝えなかったという。(後略)
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確かに(3)は事務上の問題が大きいので叱責の対象になるのはわからないわけでもないのだが、これをやってると事務量でパンクしかねいないなあ。しかも後者は危険回避のためではないのか。
教師の業務裁量というものが、基本的にないという認識を持たされているということになるのだろう。だとしたら、教職に関して意欲ある人間が仕事をあきらめるというのもわかる。母校に高校の同級生が教員として戻ってきたのだが、「府立高校の職をけったのは?」と聞いたら「授業を行うための教材さえ・・・」ということを言い出したので驚いたことがある。老朽化して壊れた機材を更新できず、授業ごとに近所の高校から借り出すために自動車でいく結果、指導時間が削られているということが繰り返されると・・・ということ言われ、返す言葉がなかった記憶がある。つまり、このようなことをいちいち報道するように社会が求めている側面もあるとするなら、モチベーションは落ちるであろう。
教員の駆け込み退職の話にしても、早く退職した方が貰える退職金の額が多いので慌てて退職したというのは、ある意味仕方がないのかなあと思うところもある。地方自治体の意図はともかく、結果的には民間企業の「早期退職優遇制度」と同じ事であるが、倒産状態以外は普通は早く退職しても、残余2ヶ月の給与額との差と呈減額を同一にして、モラルハザードを民間企業でも防ぐのである。(実際、企業倒産も予想して、退職者の退職金を派手にカット予告したら、即座に辞表を出して出勤拒否する社員が続出し、結果的に予想した自主廃業より前に業務不履行状況を起こして、倒産してしまったという企業の例を聞いたことがある。)モラルハザードは一瞬で起きるわけであり、また業務が創造性を持てず、ただ上意下達になったとしたら、こうなるわなあと思う。今回も低減額がバランスが取れている地域では早期退職が少なく、また教師が再就職できる様な場所でない地域(つまり、地域経済がまったく活性化していない)の方が意外と離職者が少ないともいうらしい。地方公務員の「保身」という見方もあるようだが、教職に関しては「もうやっとれん」と言うあきらめのほうが多かったのではないかと思う。(これに乗じて私学が教員獲得のため、動いたという話もあるやに聞く。本当か?)

さて、主題に戻る。もちろん体罰はあるべきでないのは当然であり、また体罰自体はいくら理由があっても、其の意思が伝わらない人間にとっては理解できないということが平気である。特に、「下級生に対し危険な絞め技を行っており、制止するため」を「口頭で何度か注意したが危険な行為を止めなかったため」というなら、其の根源理由を考えなければならないのだが、それを待ってやっていたら、現場で事故が起こるわけである。
特に、「口頭で何度か注意したが危険な行為を止めなかったため」というようなことは、実際学生が理解できないということもあるが、理解することを信念で拒んでいる場合がある。このような場合、其の生徒を見離す(指導を拒否する)ということが実際できるのか。
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まあ、こういうのを羹に懲りて膾を吹くというのだが、少なくとも膾を吹いてるほうが評価されるというのが現在の社会的責任を伴う社会であると大方がみなしている。(本当のCSRはもっと自由闊達なことであるはず)言葉で伝えることに私も、限界を感じだしているからこう思うのかもしれない。

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