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踏切自体を安全にすることも厄介

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京都で遮断機上がったまま電車通過=あわや事故、信号誤伝達―JR西日本  時事通信社 - 02月09日 00:01
 JR西日本は8日、京都府京田辺市にある片町線の踏切を、遮断機が一部上がった状態で電車が通過していたと発表した。踏切接近中にトラックなどが横断したが、幸い事故はなかった。
 同社は、小動物が信号ケーブルをかじったため誤った信号が伝わり、一度下りた遮断機が再び上がったとみて詳しく調べている。
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 同社によると、7日午前7時15分ごろ、京田辺市薪にある踏切の手前約150メートルで、運転士が横断するトラックやバイクなどを目撃。

非常ブレーキをかけ、踏切を約40メートル通過して停止した。この際、計4本ある遮断機の棒のうち、左右1本ずつが上がっていたという。 
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2013年2月 8日ご報告:学研都市線 踏切の遮断棒降下が遅れた事象について  JR西日本
詳細
1 発生日時:平成25年2月7日(木曜日) 午前7時16分ごろ
2 場所: 学研都市線(片町線) 大住~京田辺駅間 八幡踏切 
3 列車名:上り普通電車 7両編成 乗客数:約100人  京橋駅(6時31分)発 木津駅(7時36分)行
4 概況: 2月7日午前7時16分ごろ、当該電車の運転士は、八幡踏切の手前で、横断する自動車とバイクを認めて、非常ブレーキにより踏切を約40メートル通過して停車しました。踏切通過時に踏切の遮断棒が左右各1本ずつ下りていないことを認めましたが、停車後すべての遮断棒が下りたことが確認できたため、午前7時25分に運転を再開しました。 また、後続電車は踏切で一旦停止し、踏切の動作状況を確認しましたが異常はなく、また施設係員の監視員を配置した後、午前8時6分から通常速度で運転しました。
 ※注釈 踏切付近を通行する方にお怪我などはありません。
 ※注釈 ご乗車のお客様にお怪我はありません。
 ※注釈 遮断棒は4本(左右2本ずつ2組)。降下が遅れた遮断棒は、自動車などの進出側にあたる遮断棒です。
5 原因: 信号ケーブルの一部不良により当該の踏切が通常と異なる動作をしたためです。 なお、すでにケーブルの接続替えを行い、正常に復旧しています。
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防鼠ケーブルというものがある。電線・ケーブル、電気・情報機器を小動物がかじる事で重大事故をおこすことがある。このようなトラブルは半数以上がねずみがおこすのだそうな。そのためかまれないように電線の外皮を金属皮膜にすることもあるが、こんどは柔軟性がなくなる。」そのようなわけで、唐辛子の辛味成分であるカプサイシン類をマイクロカプセル化した食品成分を樹脂やゴムに練りこんだ材料を使ったケーブルがある。動力系統で使うのもあるがLANケーブルなど通信系統でも使われていることがあるようだ。
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この区間は単線区間でこの場所は、そこそこ幅が広いと思われる踏切あるが、この時間は片道8本/1時間という頻繁運転を行う場所でもあり(日中4本/時間・片道)時間が時間だからかなり混乱したのではとおもう。当該地にはバスなども通過する場所であるため事故の誘因になるというのは事実であろうし、迅速な対応がされているのだが・・・・。結構この手の「おいおい」という遮断機の作動を見ることはあった。これは車両の先頭車車軸が通過した信号を取って踏み切りが作動し、通過したら遮断機があがる構造なのだが、これはタイマー作動の設定や車両の速度の速さなどがばらばらであるということであろう。
(1)北海道の釧網本線
相当昔の話である。
むこうのほうからDCがやってくるのを見ながらバスに乗っていたら、よく見ると私たちが渡るべき踏切は警報機はなっているが遮断機が降りていない。結果的に、遮断機が下りたのはDCがくる直前であった。
さてこの帰路にも踏みきりに引っかかったが今度はディーゼル機関車に引かれた客車であり、これが遅いので遮断機が下りてもなかなか通過しない。つまり、速度がここまで変わると機器の設定に関して難しいのだろう。
(2)下津井電鉄(廃線)
これも古い話である。
電車に乗っていたら、この電車のスピードが遅かったのか、踏み切り通過中でまだ電車は去っていないのに、遮断機があがり始めた。設定異常の可能性もある。
これに近いのはこれである。急行と普通電車の設定を自動化したら、種別を間違えたということで誤作動を(結果的ににしてしまった。
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近鉄、遮断機下りないまま運行   2013年3月12日(火)22時2分配信 共同通信
 12日午後1時20分ごろ、京都府木津川市の近鉄京都線山田川―木津川台間で、遮断機の下りていない踏切を大和西大寺発京都行き普通電車(乗客約60人)が時速約90キロで通過した。けが人はいなかった。近鉄によると、男性運転士(48)が急行と思い込み、踏切約150メートル手前の山田川駅を通過したミスが原因。同社は深刻な事故を起こす恐れがあったとし「安全輸送の徹底を図る」と謝罪。運転士と車掌の処分を検討中。
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一方今でもこういうこともあるんですな。
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山陽電鉄:トラックと衝突、特急脱線…15人けが 兵庫  毎日新聞 2013年02月12日  21時04分)
 12日午後3時50分ごろ、兵庫県高砂市荒井町南栄町の山陽電鉄の踏切で、山陽姫路発阪神梅田行き特急電車(6両編成、乗客約70人)(注:神戸市内を連続停車する速達型でない。山陽車運用)と車両運搬用トラック(3トン)の荷台部分が衝突。弾みで車両の1、2両目が脱線し、傾いたまま沿線の電柱やブロック塀などをなぎ倒して約120メートル進み、荒井駅のホームに乗り上げて止まった。電車の男性運転士(34)が重傷、トラックの運転手(36)と乗客13人が軽傷という。
 県警高砂署は、踏切を横断したトラックの荷台が踏切内にはみ出していたのが原因とみて、業務上過失往来危険などの疑いでトラック運転手から事情を聴いている。国土交通省運輸安全委員会は同日、鉄道事故調査官3人を現場に派遣した。
 同署によると、踏切は警報機と遮断機があり、幅員は16.5メートル。トラックは踏切を横断したが、約10メートル先の交差点で信号待ちをしていた車があったため渡り切れず、下りてきた遮断機が、荷台に車を乗降させるトラックのスロープ部分に挟まった。気付いた運転手が手動でスロープを地面に下ろして遮断機を外し、トラックを前に進めようとしていたところに特急が衝突したという。
 山陽電鉄によると、特急は荒井駅を通過するため、現場を95〜100キロで走行していたといい、衝突や脱線の影響で前面や左側面の窓ガラスが割れるなどした。
 この事故で、山陽電鉄は東二見駅(同県明石市)以西の運転を夜まで見合わせた。
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日中といえ、乗客70人って・・・と思ったら、どうもJRに対し速度メリットのまったくないローカル運用のようであるが、ことこれは今段階の把握でいうと、想定する安全手法を回避しようとして(遮断機の竿がひっかかり)想定する問題をすべてすっ飛ばしたようなことになる。
本質的な議論、日本人が納得するというかなりのレベルの本質安全を期待すると、このような場合は踏み切りの廃止ということになるのだろうが、現実問題便利性のことを考えるとそうはならない問題である。
2002年に施行された「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」には

 第39条 鉄道は、道路(一般公衆の用に供する道をいう。以下同じ。)と平面交差してはならない。
ただし、新幹線又は新幹線に準ずる速度で運転する鉄道以外の鉄道であって、鉄道及びこれと交差する道路の交通量が少ない場合又は地形上等の理由によりやむを得ない場合は、この限りでない。
踏切道は、踏切道を通行する人及び自動車等(以下「踏切道通行人等」という。)の安全かつ円滑な通行に配慮したものであり、かつ、第62条の踏切保安設備を設けたものでなければならない。

となっている。つまり、この法文にも内部矛盾があるのだが、行政が踏切をゼロにする鉄道路線の新設、改修に許可を与えることが、既存の踏切事故防止には触ろうとしても厄介というのがあるようだ。
それ以上に、前提があくまで「平面交差してはならない」という段階で押し通されると予算的困難はあるし、警報機や遮断器の設置は予算的にや容易でも今度はその投資を得ることが困難であろう。それ以上に困ったことは、地域における踏切の存在と立体交差の忌避が特に自動車を運転しない年齢層では最近さらに高くなったということと、反面「お年寄りがゆっくり歩くので踏み切りをわたれない」などの安全性とは相反する案件もまたあるということである。
、「踏切はある」そして「ゼロにはできない」という立場になることは、本質安全ということを求め、かつそうれが前提でないと社会がその機構を無言で忌避するという現実とまた相反する。第4種踏切の第3種または第1種へ向けた改良・警報装置や保安装置の用途向け開発は、ある程度進めるべきであるが、たぶんこれは技術力の問題というより、設備対価や販路はせまく、警報機は騒音問題になりかねないという現場の混乱を招くということを逃げている可能性もあろう。
やれやれ、カプサイシンどうこうというならまだらくだが、この場合は社会というものの合意形成議論に帰結するしかないのである。踏み切りの遮断機に唐辛子カプセルを塗布してもなんの解決にもならないのだな。

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