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国際標準との比較では自虐的にさせられる(1/2)

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AKB48峯岸の“丸刈り謝罪”が海外でも話題に 英主要紙が立て続けに報道  2013年2月2日(土)10時41分配信 シネマトゥデイ
 AKB48・峯岸みなみの“丸刈り謝罪”が、海外でも話題になっている。イギリスの大手新聞ガーディアン紙、デイリー・テレグラフ紙が相次いで報じており、前者には200件を超える読者からのコメントが寄せられている。
 ガーディアン紙は「日本のポップスターが“お泊まり”を謝罪するために頭を丸めた」との見出しで、一連の騒動を報道。中でも最も衝撃なものとして峯岸の外見を取り上げ、「丸刈りは日本では昔からよくやっていたことだ。だが、20歳の女の子にボーイフレンドがいたからといって、やることではないように思われる」と記している。
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 また、イギリスで最も発行部数の多いデイリー・テレグラフ紙も騒動を取り上げた。記事中では今回の騒動に似た例として、昨年、セックステープの流出したシンガーソングライターのトゥリーサ・コントスタヴロスが涙ながらに事態を説明する動画をYouTubeに掲載したことを紹介。だが、トゥリーサの動画は「恋人への愛を表明するもの」であり、「AKB48で同様の事態が起こるとは考えにくい」との見解を示している。ほかに、カナダの全国紙グローブ・アンド・メールなども同騒動を報じている。

 峯岸みなみの“丸刈り謝罪”は日本でも大きな話題に。ファンの間からは「やりすぎ」との声が上がっており、1日にはAKB48運営が事態を改めて説明した。(編集部・福田麗)
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丸刈り、英メディアも報道  2013年2月2日(土)23時10分配信 共同通信
 【ロンドン共同】2日付の英ガーディアン紙などは男性芸能人との交際を報じられ、丸刈りで謝罪したアイドルグループAKB48のメンバー、峯岸みなみさんを写真入りで伝えた。同紙は「峯岸さんの“犯罪行為”はボーイフレンドを見つけたことだった」と指摘。「日本の若いアイドルは完全に品行方正であるとのイメージを求められている」と分析した。英インディペンデント紙は「性行為を見つかって丸刈り」との見出しで報道した。
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丸刈りの見本みたいにあちこちに写真が出ている。
先に述べた、デイリー・テレグラフ:ガーディアン:グローブ・アンド・メールとも高級紙である。(ただしエグゼクティブのみが読むような新聞でもない。日本の三大紙に近いか)まあ、これがビルトというような大衆紙で扱わないことから、問題がスキャンダルという話でなく、日本文化の評価・批判を意図しているようである。AFP通信が流した結果、フランス、ペルー、ベトナム、ノルウェーなどかなりの国でこの情報が流れている。(とはいえ誤報も混ざってるのかもしれないねえ)どっちにせよ、スキャンダルというより文化的認識の差異を言うほうが大きい気がする。
というのは、どうも欧州だと丸刈りという考え方が人権侵害という解釈になるからだといえる。私も真っ先に浮かんだのが、あのアウシュビッツの認証写真である。そう考えるとドイツの新聞社は取り上げていないようである。しかし其のあとには頭にこれしかでてこない・・・ことを考えると、そもそもこのヘアスタイルには私は本当は違和感を持っていないのかもしれない。(苦笑)

まあ、彼女の動画は、ファンではない私も痛々しくて最後まで見ることができなかった。泣きながら画像が流れているのを見たら、バックボーンがなければつらい。
AKB48のメンバーとして活動し続けたいと一心に願い、また反省の意志を表明するために、彼女は丸刈り&謝罪という道を選んだのだろう。卒業・脱退ということはそう珍しくないのだが、さてそれで成功するというのは、現段階では非常に難しいということを比較した結果ではと思っている。さらに、宝塚歌劇団(専科以外)を含め(ここがキーである)ほとんどのGrでは『恋愛禁止』を謳っていること、恋愛対象はファンという論理で「契約」とされている事例がほとんどだからである。事実似たような事情で他のグループでも脱退者が出ている。
例外的には恵比寿マスカッツはメンバーの構成特性があり恋愛は問題ないとされているが、其の分規律や練習についていけないメンバーの脱退が極めて多いという形で規律を取っている。(これが異例であるのは逆走アイドルという歌曲からも言えるのかも)彼女のGr系統でもSDN48が年齢的な問題から『恋愛禁止』を謳わなかったが、そのことから、其の前から人気を持っている人以外の人気が出ず二軍にしかなれなかったともいう。つまりこの問題が彼女のアイドル活動を考えると社会の視点をベースにしての判断を物語る。
こう考えると、一部の報道による、幅広い人脈を使ってAKBメンバーと男性との合コンをセッティングするなどは、倫理的な問題はそう問題ない内容に見えるのだが、商品価値の低下という現実的問題のほうが実は大きい。なかには、「彼女は20歳の女性なのだから、これらの報道内容は普通の振る舞いであるが、そのことを、彼女のファンが目くじらを立てて怒ったりするのであろうか」と投げかけて人もいるいるが、ファンは時に「萌え」の裏返しも含め擬似恋愛を模擬することに価値を見出している場合も多く、実際握手会などのニーズがそこにある。ファンは一人の独立した人間として彼女を見ているとは必ずしもいえないわけで、彼女のファンが目くじらを立てて怒るというより、黙って立ち去るだけである。(日本人対象のコンシューマービジネスで、沈黙と立ち去りというアクションは独特なんだそうで、欧米系の観光ビジネス・リテールサービスが日本人相手に成り立ちにくい理由にもなっている)
彼女は、かなり強硬に意見して、マネージメント側の意図を無視して自主的に丸刈りにしたと言う。これをどうとるのかという問題ではあるし、はなはだしきは炎上マーケティングだという話もある。一方雑誌社には意地になってAKBをつぶそうといわんばかりの記事を信念を持って書くものもおり、何かしなければならないとなるとなにか見える謝罪をすると考えるのもわかる。そこで、丸刈りにすることは長い間『けじめ』を公に示す手段として男性がする行動に踏み込むというのが、選択肢だったのだろう。他に方法はなかったんか。
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もうひとつは先行事例があったわけだ。過去の男性関係を週刊文春に報じられた後に福岡HKTに移籍した指原莉乃の例では、内容に対して膨大な量かつ相当なバッシングを受けていたことがある。いわくアイドルというものの社会との契約を破ったという消費者優先論理の元で。さらに既存のファンを減らしたのだが、ただではおきなかったのは、新たなファンをまったく違う世界で増やすということに挑戦し、早期に立ち直ったのはまったく天晴れと思う。(過去そういう事例は、松本明子などいくらか例があるが、微妙に業態を変えているからこそ残ったともいえるので類似事例しかない)其の指原氏の努力(自虐ネタにいたっては、得意分野とはいえあそこまで言い切るのはすごいと思う。まさに「お前、強くなったな」である。)を見ている峯岸さんには、同じことをしては生き残れないという認識が芽生えるのであろうだと思う。時にバラエティー向きという志向が似ているため意識も同化しやすい。

さらに、恋愛沙汰でアイドルをやめざるを得ない人は実は多くなっているし、いわゆる「忍び寄るAV業界」(by菊池亜美)なるトラップも多いらしいのだが、元々アイドル業界がとんでもない過当競争になっており、ひとつの失点だけでも引き釣りおろされる上に、(体育系の学校の問題と同じだが)、と、組織の同調圧力というよりも社会の同調圧力に対する意思表示は徹底的なものでなければならないということではないか。
こう考えると「萌え」を追求する日本古来の文化構築(源氏物語を少女性愛として解釈する議論は欧米では依然として残るぐらいで文化的に相容れないものである)事に裏返しとしてあるのが「擬似恋愛を模擬して成り立つ文化であり、理知的論理的よりも感情的感覚的要素を求めるアイドル活動」であると考えるべきである。日本のアイドル活動は偶像化からきており萌えとの表裏一体という概念がこの激しい覚悟であるといえないか。このことについては掘り下げていないと思う。
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きゃりー、海外のテレビ番組で“峯岸みなみ問題”など日本のアイドル文化について説明   RBB TODAY
2013年02月15日12時57分
 海外でも人気の歌手・きゃりーぱみゅぱみゅが、フランスのテレビ番組に出演。“丸坊主謝罪”で話題となったAKB48峯岸みなみの1件について訊かれ、日本のアイドル文化を解説した。
 9日よりワールドツアー「100%KPP WORLD TOUR 2013」をスタートさせ、13日までにベルギー、フランス、イギリスのヨーロッパ諸国でライブ公演を行ったきゃりー。フランスを訪問した際には、同国のテレビ番組「LE PETIT JOURNAL」にゲスト出演し、インタビューに応えた。
 インタビューでは、J-POPの魅力や新曲のコンセプト、また日本の「カワイイ」などについて説明したきゃりー。その中で、峯岸の丸坊主謝罪の映像が映し出され、この騒動について司会者から「日本のアイドルはなぜ、恋愛が禁止されているのか?」と尋ねられると、「日本のアイドルって恋愛に関して厳しくて、男性の人が応援してくれている代わりに、自分はプライベートでは恋愛せずに“アイドル一筋”で頑張るという人が多いです」と説明。きゃりー自身も同じく恋愛禁止かとの質問には、「私はアイドルではないので、全然自由に恋愛もしたいと思います。アイドルって、男性に媚びるというか、ちょっと“男ウケ”を狙っているんですけど、私がやっていることって全く“異性ウケ”しないことをやっているので、アイドルではないです。もっとアーティスト寄りのことをやっています」と、自身はアイドルではないとの立場を強調した。
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きゃりーぱみゅぱみゅさんの意見もちょっと我がきついような。ただしアーティスト寄りのことをやっていますというのは(同じ人のプロデュース)Perfumeもそうだ。恋愛については自主性が高いし報道規制もきつくないような様子が見られるきがするというのは否定は出来ない。
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韓国・中国では、丸刈りとかの文化をある程度理解し、集団協調性を重視することで国を成り立たせたという経緯を知っていることもあるし、それを文句にするのは自己社会の否定につながる側面があるのか、事実関係を淡々と報じていることが多いらしい。
だが、どう見ても感情が先走りしたのか彼女はやり過ぎであるとは私は思わざるを得なかった。しかも、ここまで徹底してやられては運営側も認めるしかなかったと、運営側に対しては私は同情している。「尊厳を打ち砕くために丸坊主にする」ことが歴史的に断罪された印象が強く残っている地域では、「尊厳を保つ上での謝罪のために丸坊主にする」というのはまったく相容れない。
AKB48と彼女らを取り巻く組織の同調圧力が、これだけ強いものというのは、ある意味帰属性を尊び、極論すればカルト的な人物や機構の結合として業務や職業がなりたっている、日本の社会・経済構成とも言える。それを否定する人は外資企業に職を求めたり、自営業であっても、腕一本の商売をする傾向があろう。これまでの体罰問題と根底では似てる部分があるというのは、まさに環境拘束のなかの一つの答えであるから、当然の帰結と思っている。
このようなビジネスモデルを前提にすれば、当然、自虐的な行動がいつかエスカレートするというのはあろうが、それまでに少なくとも売れなくなる(中堅位置に存在するようになる。モーニング娘。が近いか)ため、ビジネスモデルのほうが終焉を迎えるのかもしれない。また、そのような考慮は伝統芸能となれば、必然的に「そういうものか」と第三者が納得するようになるという宝塚歌劇団のようなスキームになってしまう。(続く)

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