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あり地獄の周りで押し合いへし合い(2/2)

(承前)
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受給者が語る「生活保護」から抜け出せなくなる理由 「抜けたとたんに医療費全額負担」「プライバシーへの干渉」など  2012年6月2日 15時00分  ロケットニュース24
お笑いコンビ「次長課長」河本準一さんの家族の、「生活保護」不正受給疑惑が持ち上がって以来、その制度が取りざたされいる。このところ芸能人の家族が受給しているケースが相次いで発覚すると同時に、本当に生活が困窮している人が、受給できないといったケースもあるようだ。(後略)
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まあ、それと異なる疑問であるのだが、このたたきやすい相手をコテンパンにたたくと言う行動。政治家としてはマッチポンプの感じもするが、問題を顕在化さえるための行動と言うことで、取りあえずはある程度肯定したとしよう。(倫理的に問題ないとは言わないが、特定化をしたマスコミ(≒パパラッチ)に政治家が追認するしかなかったという現状判断から、これを議論すると話が感情先行になるため、ここではあまり述べない)
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ところで、企業経営で、製品不良などなんか問題となるアクションがおきたとする。製造業としたら、よっぽどのインフラ系でないかぎり、早々に顧客は逃げ、売り上げは極端に減少するのと同時に損失は増大する。まあ逃げることを前提にして企業構築をしている(安物売りと言う形)場合もあるが、このスタイルは永続性がない企業展開であるから、廃業しておしまいである。しかしそうでない一般的な企業の場合大概こうなると、営業も企画も制作も経営者もみんな怒り狂って技術者に責任をになわせる。

全うな議論もあっても、そもそも感情的になっていることが多い。こうなるとあさってのこととか、いらぬ妄想・人権的倫理的な本質とは関係ない非難がまざることさえあり、せっかく対処しようとしている技術者の意欲をそいで問題が長引くとか、疲弊させて看破なきままにネコまっしぐらならぬ焦土まっしぐらな製品になるか、果ては技術者自体をつぶしたりしていることもある。但しつぶした原因と其の本質はだれもかえりみられないままに。

管理職がこれを終止するためには、批判をいったん整理させ技術者に対して事態終止のための仕事をさせる環境を整えるのが最も全うなスタイルである。そして一応の終止を見たら人・モノ・カネの処遇をそこで決済するという方向性を持たすのが、普通の管理手法である。こういう処理は専門家に一任して、整理を一元化すると言うわけ。
但し、専門家を信頼するにたる人物かどうかが明確になっているかでこの状況は多く変わる。公正で利害関係の調整が出来るという理解代表者であるとの評価が出来ていればそれでOKだし、また、そこまで完璧でないと言う人材であっても、ほかに代替できる人材がいないとなれば、まあ調整は図られる。一方、一部に肩入れするような人材しか見渡してもいないということになると、結果疲弊させて看破なきままに焦土まっしぐらな社会・会社という形、すなわち会社や社会の解体というのが、むしろ理解を得やすい場合もある。このあたりは計画的人材の投入ということだけでは対処できない運もある。
また善意の理解があった代表者が、時間の経過の中で外部の妨害などにより突如不適切な人材と化する(化けの皮がはがれると言う場合もある)こともある。企業倒産の際に善意の経営者が四面楚歌にあたって、身動きできなくなり突如、公平な判断姿勢を宣言なく放棄したり、法的問題を起こすと言うことは、かつての「イカリソース」などの例のみならずしばしばあることである。
また、問題を冷酷に判断する役割の専門家を選んで、一任するという「間接民主制」によるという行動のほうが結果的に最適化を図るのだろうとあっても、むしろこの際そんな専門家によって最適化を諮るような会社や産業なら、いっそ利益誘導をこちらに図って問題の基をつぶすというスタントプレーをするものもいる。(時に実は利害関係者の大方がそれで泥試合を展開するというのもある)また、問題を冷酷に判断する役割の専門家を後先かまわずつぶしまくることが責務と感じる人が多いと、代表者がつぎつぎに換わってしまうということになる場合もある。専門家が実は従業員代表(労組の幹部)というのも、専門家の選定として好ましいのであるが、このような「組合監理」というシステムもいまはほとんどないようである。
けどこれらは、多くの場合は価値の創造を行うと言うスタンスをとるということが社会の永続的維持には妥当な回答であり、企業の再建は本当は目的である筈だが、もめてる状態の下で多くはまったく価値創造にならない、むしろ既存の資産の分配率の大小でつばぜり合いをやってるということに陥っているとも思う。
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政治・教育・医療・国際軍事、そして原発でも、このような「立ち往生」(義経は藤原泰衡に攻められ弁慶は、義経を守って堂の入口に立って雨の様な敵の矢を受け立ったまま死んだ・・原義の意味)現象はまま見られる。
善意の人が直接的に専門家を批判する場合、専門家たちは本当はするべき仕事を遂行するために先立って善意の人に対して悪い印象を与えないようにすることになる。そこにエネルギーを投入すること自体が仕事になる。問題解決に割けるエネルギーが割けず消耗し、事態はさらに悪化する。これは、直接専門家を批判する「直接民主制」と言える。
従前は善意の人が言う意見は、情報の偏りということかまあそこまですばやくなく、大きくなく、利害関係の調整が出来るという理解代表者自体の情報を即時に(確度が低くても)得ることが出来ないので、まあそれなら、代表者を担ぐほうがいいとも言えるのだろうと思うみかたをしていた。ところが近年、IT化などの影響もあるのか利にさといことが社会の強者という認識もあるのか、善意の意見が膨張し(いうなれば、直接民主制化が権利主張の過大化に転嫁)、結果専門家や経営者の人格批判などを行い、専門家群をつぶして公的利害を「ある程度でも」調整でき・・・という人材をことごとく殲滅解体一掃しているという場面があまりにも多くなった。全体最適化というものが成り立たないというか、全体最適化=個人権利の喪失という場面になってしまうことが通例になる。利害調整が出来ない以上、利益創出の体制への変換、見直しは困難で、単にやっかみクラスの話しが大量に出てきて、当該人物や其の論評を行った「専門家」をネガティブキャンペーンし溜飲を下げそこで社会は満足する。結果係わった人全部の「資産価値」をさげて、それで終わりである。
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確かに、今回の河本氏の問題で、本当は制度にあり、やるべきことは改革というのが格好のネタだったのだろうが、たくさん係わっている専門家に対する意見はあっても社会がだれも其の専門家に対し関与を否定する善意の素人(言い換えればプロの素人衆)があまりにも多く大きな発言権を持っていて、押さえが利かなくなっている。
今回の件を言い出した国会議員さんたちは、[言いだしっぺ」として政策検討をしたいといったのだが、善意の素人はこの言い出した「専門家」に対しても、解決を仮託するべき人材とみなせなかったため、百家争鳴どころか制御不能に陥る。
だから、素人は、感情に駆られて「素人の目から見て問題だと思うこと」を熱心に批判することがまあ最初は必要であるのだが、今は立てるべき専門家の存在を否定しているとか、問題の分析と事態の監視など仮託するスタイルにした方がよいケースが多いのに、それに気がついたころには人材や環境をつぶしまくった枯野化後だったりするのである。
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太田光「おまえに支払う生活保護はねえ!」河本 冗談通じず涙目 2012年5月27日 スポニチ
 「爆笑問題」の太田光(46)が27日、司会を務めるTBS「サンデージャポン」(日曜前10:00)で、母親(65)の過去の生活保護受給が問題となっているお笑いコンビ「次長課長」の河本準一(37)について神妙な表情で話した。
 太田は「河本をかばってると思われるんだけど」と前置きした上で、自民党の片山さつき参院議員が徹底的に追及する姿勢に「あたかもカダフィをやっつけたみたいになってる。とんちんかん」と疑問を投げかけた。
 騒動後に別番組で共演した際、河本が太田の楽屋に謝罪に来たことも明かした。冗談が通じないほど落ち込だようすに、河本の代表ギャグ「おまえに食わせるタンメンはねえ!」をもじって「“おまえに支払う生活保護はねえ!”って言ったら涙目になった」と気遣っていた。
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まあ、これをずばっと言ってしまう爆笑問題の太田光もすごい。(もっとも「あの程度」で傍目にもわかるぐらいへこむのは・・・芸人にしては弱いという見方も大田にはあるようだが)実はこの話題はそれなりにほかの芸人がカバーしたりすることが多い。またちょっと一般社会と違うのだが芸人がこのネタをお笑いで出したということは、TVに出にくい彼へ、笑いにしてやった・・という側面があるので「笑いものにした」とはいえない。むしろ批判的な、仲の悪い芸人はあえてこのネタをしないと言う側面が有る。(もっとも、しっかり批判するのもいるが、それもネタとしている。芸人の仕事は本質的に皮と身の間にあるものだし・・・)
しかしそれでも、市民というか善意の素人は発言した人全体を否定する行動となり、それがIT化とSNSなどのうわさの増幅装置がノイズまで増幅してしまうことがあるのか、結果的に「個人攻撃」を全方位に向かってしている。

で、やっぱり今のところ仕組みの見直しなどの方向性について、ネガティブ意見は数多くとも価値向上する意見が出てきているかと言うと・・苦しい限りである。

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