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SNSへの業務シフト(3/3)

(承前)
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脱電子メールの4年間:IBM社員のワークスタイル  2012年1月18日(水)13:17
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/120118/wir12011814300002-n1.htm
2008年2月以降、電子メールをほとんど出していないという米IBM社の社員を紹介する。現在各企業において見られつつある、電子メールからソーシャル・ネットワーク等に移行する動きを象徴するものだ。
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さてコメントから
スアレズ氏自身は、電子メールが完全に廃止されるとは思っていないが、4年目になる実験の結果、自分の生産性はより上がったと感じている。同氏のほとんどの仕事は現在オープンな形で行われているが、それには効率的という以上の意味があると同氏は語る。コミュニケーションがよりよい質のものになるというのだ。
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この理由を聞いて、こういうストレスのたまりかたは自分の周りでもあるし、ああそれでメールの隠蔽性が職場をぎすぎすさせているのかと思った。いや思い当たることはある。痛いほど(苦笑)。

---------------------再開
社内電子メールの使われ方の多くには、「戦略的なBcc」や、隠蔽工作的なメッセージなど、スパイ映画『裏切りのサーカス』を思わせるような「受動的な攻撃性」がある。「会社で電子メールを使っている人は、電子メールを同僚への攻撃に使う人がたくさんいるのを知っている」とスアレズ氏は話す。「やった仕事を正当化する必要のないところで、新しい仕事のやり方が生み出されていた。コミュニケーションをより透明化しオープンにし公共化していくことで、同僚からの信頼を得ることができる」
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そうか。(胸熱・・・・orz)
アメリカ企業の中での専門職は独自性が強いという。有名企業の事務所の風景を出すことをTVなどで行うと必ずこの話題がついてくのは、各々のスペースがパーテーションで区切られていることである。私たちが普段職場でやってる、会話による意志の共有がなるたたないのであるなら、紙爆弾ならぬメールによる自己主張の嵐が生じるということなのか。つまり日本で在宅勤務で起こる問題点を常に彼らは勤務先で先取りしてる。そのを顕在化させるというのもSNSにはあるのか。
------------------再開
さらに、スアレズ氏は2008年と比べて体重が23kg減ったが、同氏はこれも電子メール削減のおかげだと話す。「電子メールにかける時間が減った結果、ほかのことをする時間ができたのだ」
-----------------終了
まあ、これだけの問題ではなかろうが、要するに「無駄」な業務削減で、仕事を早く終わらせて健康な生活をということであろう。単なるアメリカンジョーク(この人はアメリカ人ではないが)と思っている。

ここでいいたい話は、遠隔地で協業作業を行う時の情報共有とか、チームワークの中での業務評価二つながる内容をオープンにして仕事の質を高めるということが必要であり、SNSは重要なツールになるということであろう。
そしてこの文章は全体にきわめて作り込んだレトリックのにおいがする。
1:問題点とその解決手法を誠意ある専門家たる人間が実践例として述べる。
2:一般通論という形でいわゆるセールストークを述べる。その中に現状の不満からの「変化」「改革」というニュアンスと提案をいれて。
3:現在認識しているもの以外の、本質的でないが、担当者にとっては個人的に魅力的な内容を顕在化させ提案する。
巧妙でもあるし、一歩間違えれば営業のセールストークである。もちろんそういう素性を否定する気はないが、最近の傾向からいえばこういう利益誘導型の記事は「ステルス」といわれるわけである。(苦笑)
それを知りながらでもこの見方は価値がある。
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もっとも、電子メールの処理に時間がかかりすぎるというのはわかる。SNS以前に、メールの記載内容自体に悩むことになろうからますます時間がかかる。そのため時間がかかりすぎるという悩みもあろう。日本の場合、ひとつの行動をおこすとしても多くの関連部署に根回しでなくても同意を求めないと動けないシステムがあり、同意を得るためにとなると、多くの人に対応するようにどうしても多くの文章が必要になる。そこで、電子メールをSNSのように最大3つのセンテンスで書くようにしてみてはどうだろうという提唱をしている人がいる。それだけでかなりの仕事量が減少できると考えるのだそうだ。実際返信ないし何らかの応答を必要とするメールを1日に100~200通受け取るような場合其の処理に相当時間がかかる。情報系の仕事だと電子メールの処理に1週間で平均13時間を費やしているという意見もある。そうなると、メールがすべて3行以下だとすると相当な仕事の処理時間が短くなる。しかもメールの行方不明も避けられないし、自動的に迷惑なメールを排除したところで間違えてしまうし、其の課題の優先順位や回答の必要性の判断は自動化しにくい。もっともSNSを通じたコミュニケーションが盛んになっても、メールでのやりとりはなかなか削減できないだろう。そもそも、私も遣ってしまうことがあるが、膨大にメールが溜まってしまうと、すぐにアクションを起こさないと、忘れることがある。送り手側も、返信のこないことがOKかNGか無視かわすれられたのか全く判断できない。
もっともメールを短くするとしても明確さは必要だし、明確さが特に必要である。あたかも他にも考えなければいけないこともある。日本一短い手紙として有名な「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」の一文は、徳川家の家臣の本多重次が出陣先から送ったものだが、基本的な双方の認識が異なっていてはどうしようもない。(だいたいお仙というのが本多重次の息子の幼名であるということがわかりにくい)ますますSNS的な記載をするのはお互いにもともとコミュニケーションや共通認識の環境が整っていることが前提になる。
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となるとSNSかメールかというのは本当は公開式か秘話式というところだけの差だけが大きな差異であり、たまたま文章の記載技術などが付随するにせよ、本質を見直すと単にツールの使い方に対しいかに対応しているのかという使い方の資質の違いとも言える。

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