« キャッチがチャチ | トップページ | SNSへの業務シフト(1/3) »

たちのみ

用事で岐阜県に行き、枯れた声をマイクとホワイトボードでごまかしてお仕事をしてきた。
で、ある寒い中名古屋駅に着き、ホームに降りるときしめんの看板が見える。このところ何回か名古屋駅を利用しているが、ホームで食べるきしめんが冷凍麺ばっかしだったのがいささか不満だったのである。
ブログランキング・にほんブログ村へ
名古屋駅には「名代きしめん」というのが多く、これがKioskの資本のようであるがほかにも何種類か店舗がある。新幹線ホームのぼりに2店舗、くだりに2店舗。在来線には1・2番線(東海道上り)2店舗 3・4番線(東海道上下・折り返しホーム)2店舗 5・6番線(東海道下り)2店舗 7・8番線(中央線)2店舗 9・10番線(東海道・中央・高山線優等列車)1店舗である。そして11・12番線(関西線)にはないのだが、これは着発の列車の数もともかくワンマンで間に合うぐらい乗客がすくないからかもしれない。いずれにせよホームに2箇所ありなんてのはもっと客の多い品川駅もびっくりである。

そばの出しも細かく見ると隣接地域差の違いは大きいし、同じ店舗でもホームによって味が違うということも聞く(ここは品川駅でもそうらしいが)。在来線ホームが美味しいと言うひとがおおいらしいが、これは新幹線ホームのは在来線のホームの店舗から、あげたてんぷらなどの半加工食材を運んでいる店が多いから、どうしても味に差が出るものと聞く。ただ一番大手の店が今は冷凍麺を使っており(そして新幹線のもそう)面白くない。
で、ふとある店をのぞくと玉のきしめんを湯がいている。これはちょっと違った出会いが(違)なんてことで、店に入ったら・・・これがきしめんと立ちのみの2枚看板の店というわけだったのである。
-------------------------------------------
以前にも述べたが、関東では酔っぱらいが電車を阻害する、果てはホームから転落するなどの弊害のためにむしろホームでない駅構内での販売ということ(いわゆる駅ナカ)がトレンドとなりがちであるが、特に名古屋都市圏では、こういうホームの中でというパターンがそれなりの市民権を得ているようである。ただし、衛生面と転落防止なのか、ほとんどの店舗は密閉式の店舗になっており、昔のようにホームで食べるというのはできないようである。まあこれは、本質を損なっていない。
お酒を帰宅時にたしなむというお客は特に自動車の依存度が高い中京圏(まあ名古屋都市圏とは分けよう)では、鉄道利用の上得意であり、固定顧客でもあるわけだから、戦略的には十分ありなのだが、東京では絶対的な客量に対しホームはせまくなってしまった。其の点そこまでプラットホームに人があふれない名古屋駅ではドアをつけて立ち飲み屋さんが成り立つ環境があるというのは、名鉄・JR含めて羨ましいなあと私は思う。
さて、早速私はきしめんとコップに入ったやすいおかん澗酒を頂くのである。実はきしめんの「だし」を期待したのだが、そこまで「名古屋らしい」だしと言うことではなかった。しかし、ここは上に載せてる鰹節削りが近隣の構内きしめん屋にくらべ分厚く、かといって鯖節とかのような主張する舌触りでもない。これはきしめんを食べて、汁を残し、お酒と一緒につまみ(おでんが一式そろっている。大根はみそおでんにしてもらえる)を頂いて、締めにきしめんのだしをのんで、新幹線ホームに行くことにするとした。計画の立案・そしてその実行を怠らないのが、出来る男である(爆笑)。
----------------------------------------
まあ、酒のレベルが高かったかというとそれほどでなく、味がきわめてよかったかというとそうでもない。隣の客は赤貝の缶詰を買っていたからそういう気楽な飲み屋を目指しているのだろう。しかし、その味以前に熱い物を熱く、ぬるい物をぬるく、しかも受け取る側が神経質にならない範囲で供給してるということは、好まれていいのだろうと思う。
ちょっと前にあったのだが、中級クラスの農場直営が売りの焼き肉屋(実際、肉の質や鮮度は値頃感もあり新鮮で品質管理もいい)で食事したところ、燗をつけてくれと頼んだ日本酒(普通酒)が、これまた高い温度ででてきて、面食らったことがある。(どうも日本酒があまり出ないが、焼酎のお湯割が良く出る店でもあるが)店主には、会計後それとなく文句をいったが、その後の寝起きを考えると、低温で供すると頭が痛くなる低質の酒だった可能性もある。
逆説的に言うと、私にはオネエチャンのいるようなお話メインのお店では、満足のいく時間を過ごす可能性は低いということなのかと、言う嘆きもあるのだ。私は吉田類と同じような価値観の方が身の丈に合っているのかもしれない。(意外と墨田区あたりの、煮込みのうまい同じ店に行ってるのも最近知った。単に私が節操ないだけだが)

この価値観の違いというものは、人間の考え方の根本に関わるほど大きなものであるが、その理由に関しては論じている人間とて確固とした信念に基づいた物ではない。ソムリエなどのように熟練を重ねた技量をもっていない私たちには、身の丈を知った程度でいるのが、おにあいかもしれない。身の程を知ることも、それはそれで大切なのだとも。

|

« キャッチがチャチ | トップページ | SNSへの業務シフト(1/3) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/53742166

この記事へのトラックバック一覧です: たちのみ:

« キャッチがチャチ | トップページ | SNSへの業務シフト(1/3) »