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「出作り」と「ケータリング」

最近近親者の一周忌というわけで法事があって、お寺に集まり仕出し弁当を取ってもらい、お寺の控え室の座敷でいただくということがあった。京都市内ということも在るが、一応京風のちゃんとした懐石弁当であった。
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妻の家族には、宗教関係の仕事に係わったり、ホテルに勤務しているものもおり、では関西でも違うところではどうかということを帰ってから聞くと、最近はほとんどの場合契約している料亭(地域によってはホテルや旅館ということもある)があって、そこのマイクロバスが時間になると迎えに来てくれるということになっているようである。
無理もない。上記の場合は、地下鉄駅から5分というところだからこれですむ。ただ、そういう宴会では酒は出ないわけにもいかず、飲酒運転を促しても困ることになる。交通の便が悪いところではバスということも難しいとは思う。(なお地域によってはこういう形態にならず、自動車で来て帰りは運転代行業者を雇うということも多い場合もあるそうだ。群馬県の一部や宮城県北部・岩手県南部がそうとか)

このように宴会用にバスを確保するというホテルというのは、地方では多くなっており、のみならずこれをベースにバス営業を行う会社もある。古くはクラシックホテルとして著名である箱根の富士屋ホテルは送迎用にバスの運行を始めた(後に途絶・なおその後代替わりで富士屋ホテルは国際興業の傘下に入り、バス会社系列にはなっている)し、長野の星野リゾートはその昔(30年ぐらい前であるが)路線バス免許を持っていた。今でもグリーン観光バス(宮城)・大和(鹿児島県)・京都急行バス(大阪・京都市内の路線を持つ、冠婚葬祭関連の送迎がメインでセレモニー観光と称した。上記の近親者の葬儀のときに乗った記憶が・・・)など事例がある。
いずれにせよ25年ぐらい前、結婚式や葬式など、また竣工祝いなどにおいては「出作り」を頼むということで家やお寺の大広間をつかって行うということは時々あったようだが、生活圏が広がった今では、家の小ささや、後片付け、さらには洋間中心ということではなかなか・・・ということ。
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だが、ここで「出作り」・・・ってなんだっけと思い返した。そこで自分の母にそれとなく聞いてみると、
1:発注者は家の台所と水(水道水栓を使わせる権利)と瓦斯(煮炊きの瓦斯を使わせる権利)を与える
2:事業者(一人で軽三輪とか原付+リアカーでやってきたらしい。調理師さんが普通くる)は材料やまな板などの調理器具一式、食器を持ち込んできてその場にある台所で食事を用意する
3:事業者は食卓に配膳したり(家人の手伝いは求めることもある)提供する。
4:事業者は食器を洗浄し、調理時のごみを梱包してこれらを持ち帰る。
5:発注者は水道燃料代は自弁であるが、事業者に料理代などを支払う。
そして、親族に言わすと田舎の魚やさんやなど、高級な料理だが鮮度が命なおつくり(刺身)などの振る舞いの場合はこっちのほうが多かったとか。そういえば、田舎町に住んでいたとき魚屋の看板に「仕出し・出作り  魚盛(仮)」なんて看板を見たことがある。
つまりこのような形の給食は、仕出しが一般化するにしたがって一般庶民の用途からは消え去ったわけであろう。
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一方、これは欧風の催事システムの導入で「ケータリング」という名前になった。
宴会やコンベンション、結婚式でサービスを提供する業者は多く、演劇やイベント業界で出演者やスタッフへの食事手配や、飲み物のサービスをさす場合もある。それでか、港区あたりではケータリングの業者がお昼のの持ち帰り弁当を売っていることがあり、店の奥にさりげなく大物芸能人のサインが飾られていたりすることを見ることがある。(港区の場合放送局などの需要がかなり多いらしい)つまり、「ケータリング」業は専門業者のほか、ホテルのレストランの一事業として、また事業所の給食業者の業務としてやってるところも多いわけである。こうなると家庭や法事ではちょっと呼びにくいですなあ。
もっとも弁当屋さんがお昼に町に現れるのも、ものによってはケータリングの一種だが、路上占有規制が強い上に、商圏の邪魔とみなす苦情で、近隣の認可や官庁の指導が取れた特定地域以外で営業する業者はなくなってしまった。都内などはきつい指導以上にニーズに推され官庁が許可を出さないわけになったり、市民に協力する人が出るなどの事情がある。これは欧米で「移動販売車」や「移動屋台」を認可制にしているのだとか、もともとニーズが高く許可など設定されない新興国とは異なる。(これには遠くには暴力団規制もかんでいるというのもこれまたやっかい)
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戸塚区のコインパーキングに夜になるとやってくるBarの形の移動販売車がある。これ、コインパーキングにやってきてカクテルなどを出すバーをやっている店である。パーキングのオーナーに許可を得て電力を引かせてもらい、店舗をやっているらしい。このオーナーも創業の形であるが、保健所などの許可もあるし、一応3年続いている上に継続顧客もついている。
もっとも、「駐車場が 空いてません。今夜はおやすみさせていただきます」というのも間々あるんだが、どうも最近は夏祭りでケータリングの代わりに呼ばれたりということもあるらしい。そうなると、やりようがあるのだな。

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