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廃線(1/2)

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長野電鉄屋代線 廃止を決定  02月02日 18時56分 NHK
多額の累積赤字を抱える長野電鉄屋代線の活性化を検討する協議会は、2日開いた会合で今後の運営のあり方について出席者による投票を行った結果、路線を廃止して同じ区間にバスを運行する方針を決めました。
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須坂駅と千曲市の屋代駅を結ぶ長野電鉄屋代線は乗客の減少から累積赤字が50億円を超えています。鉄道沿線の自治体や長野電鉄、それに住民の代表などでつくる「活性化協議会」では、去年7月以降、列車の増便などの活性化策を行ってきましたが、深刻な赤字の解消には至らず、路線の廃止も含めて検討を進めてきました。

2日、長野市役所で開かれた協議会の会合では今後の屋代線の運営のあり方について多数決で結論を出すことになり、乗客を増やすための試験的な取り組みを続ける、路線を一時休止する、それに路線を廃止して同じ区間でバスを運行するの3つの案の中から選ぶ投票が無記名で行われました。
協議会の26人の委員が投票した結果、「バスを運行する」という意見が14票と全体の過半数を占めたため、屋代線を廃止し、路線と同じ区間にバスを運行する方針が正式に決まりました。
協議会では今月24日に次の会合を開き、今後の廃止に向けたスケジュールなどを話し合うことにしています。
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再建議論 廃線も視野  (2011年2月2日 読売新聞)
 府や兵庫県などが出資し、深刻な赤字経営に陥っている第3セクター「北近畿タンゴ鉄道」(KTR、本社・福知山市)について、府は、新年度に兵庫県や福知山市、同県豊岡市など沿線7市町の代表と有識者を交えた検討会を発足、抜本的な経営改善策を考えていく方針を決めた。経営効率を高めるため、運行の減便や、一部路線の廃止も視野に入れ、議論するという。(上野将平、森秀和)
 府交通政策課によると、検討会では〈1〉電化区間の福知山~宮津~天橋立(延長34.8キロ)〈2〉宮津線の東側(宮津~西舞鶴、延長24.7キロ)〈3〉宮津線の西側(天橋立~豊岡、延長54.5キロ)に分けて、経営の現状を分析。
 これまでは路線の存廃にまで踏み込んで議論することはなく、もっぱら利用促進のための施策に力点を置いてきたが、2008年度以降、急激に経常赤字が膨らむ事態になっており、一部路線の廃止も選択肢として、経営のあるべき姿を考える。路線の廃止や減便した場合、経営効率がどう向上するかも試算してみる。(後略)
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この2つは似たような側面があると考える。培養性のある鉄道の維持までは保てなくなったという側面である。
長野電鉄屋代線においては中心の松代は松代藩の城下町で、それなりの集積地でもある。歳かさの人には「松代大本営」というのも印象にあろう。なお松代は1966年に長野市に併合されている。
長野電鉄屋代線はかなり前から、長野を中心とする地域経済圏の動きから見ると外周になることから旅客流動とはことなった傾向がある。この線路は長野結合というより東京への経路(貨物としての意味合いもある)としてだったりする。もともと長野への鉄道として架橋が難しいという理由からこちらを先に敷設したともいえるのだが、実輸送量はかなり昔から使えないというのは認識があった。戦時中不要不急線として休止される話があったが、松代大本営建設のため、貨物輸送に利用されたというぐらいで、このころから存在価値は低かったのであろう。
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の都市で、東京の復興を断念し、暫定的な首都として長野県松本市を第2新東京市と改称して遷都したというのがあるが、この景色は姨捨山付近からの松代への眺望・地形と一致する。松代に新首都を建設する計画もあったが最終的に松本になったと言う企画らしい。これはどうも松代大本営計画と結んだようだが、多分この由来がいらぬ憶測があって途中から、「代」を「本」にかえたようだ。(まあ近隣でもある)

つまり、このように長野市の中心部に向かうことが多くなり、また旅客交通でも新幹線の効果でも、長野の地盤が高くなるにしたがい、鉄道は長野に行くためには須坂を経由しなければならないという側面がある以上ニーズが高くなかったのは仕方がないと思っている。もちろん「活性化協議会」では、去年7月以降、列車の増便などの活性化策を行ってきた。(実際は列車の増便は電車の台数の増加を招くため、代行バスによることになった。結果的にバスで運行できることを示したことになる。)これが期間が短いという移管や定着していないという意見がじつは多いらしいのだが、私は実施によっても増加の傾向がまったく見えなかったことも、見放した理由なんではとおもっている。
また、この地域は長野電鉄のバス子会社の運行地域ではない。(松本電鉄傘下の川中島バスによる運行であるが、メインは30分毎で運転され終バスも遅い。このため、どこの会社が代行バスを運行しているかによって変わる側面もあるが、代行バスによって旅客流動を安定し、輸送コストをある程度保ちながら運営コストを縮減したものにするには長電バスが運行しても効果が生じるかは疑問である。信濃川田までは長野駅から長電バスもきており、まったく路線もないわけでもないからいいところ共同運行かな。
もちろん長野新幹線とともに長野道(上信越自動車道)の影響は広域流動では大きいといえようが、それによって鉄道からの旅客逸走ということとはことここでは一線を画した方がいいと思っている。
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この問題において私の懸念は少ないのだが、ただひとつ、屋代駅構内に長電としなの鉄道の車両の保全を行っている会社があり。(長電テクニカルサービス屋代車両検査場)車両の大型保全をここで行っているということもあり、じつは車両の保守に問題が出るという懸念がちょっとある。そのため、「路線を一時休止する」「路線を廃止して同じ区間でバスを運行する」という選択肢のなかで旅客営業をとめる(つまり引込み線としての機能だけ残す)という選択はなくはないという側面はある。これは残存鉄道設備を地域がどのように使うかによって変わってくると思う。長電テクニカルサービスは名前のとおり長野電鉄の子会社なので、このメリットは大きいのだが、最も屋代の長野電鉄車庫でも仕事はしている経緯もあり、このあたりはなかなか判断に苦しむところである。
(続く)

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