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江戸か倉敷か大阪か(1/2)

過日の夕方、たまたま三田の三菱自動車本社の前(港区芝5丁目)を歩いていたら、1階のショールーム(日ごろは自動車・特に電気自動車が展示してあるところ)でコンサートらしきものをやっていた。
倉敷市の物産展をここで行っている分けで、そのイベントとしてのミニコンサートらしい。ジーンズや学生服などの展示やグッズ販売であるのだが、その中に軽自動車や電気自動車がなぜ・・・あそーか、これ三菱自動車水島工場の製品だから「倉敷市の物産」になるんですな。
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さて、それにしても歌ってるのは誰かと思えば、俗曲の檜山うめ吉ではないか。なるほど、この人も倉敷の人だな。(しかも「くらしき観光大使」というお仕事もしているらしい)

檜山 うめ吉(女性)は落語芸術協会所属の俗曲師で、国立劇場研修生として寄席囃子を学び(邦楽の研修コースが国立劇場の寄席囃子研修生という形であるのだ。ただし今はこのコースの募集をとめているようだが)、落語芸術協会でお囃子として活動したのち端唄を習得後俗曲師となった。(なお現在も落語芸術協会所属で時々寄席に出ている)
彼女は着物に日本髪、白塗りの厚化粧という芸者さんの格好をトレードマークにしており、三味線を用いて端唄、民謡(どちらかというとお座敷向きにアレンジしたもの)、都都逸なのであるが、この人は昭和歌謡も歌う。特に芸者歌手という市丸・小唄勝太郎という形に近い。この分野ではバンドとダンサーをしたがえたユニット活動もしているようで、歌に関しては、日本より海外公演のほうが知られているようだ。じつはなかなかいい声で粋だという話は聞いていたのであるが、機会がなかったのである。ほかの俗曲の人と違うのは、演奏の合間に三味線を調律するのはこれは三味線では大切で、音階設定(調子という)をするのもうでであるのがが、彼女の場合なんと、最後の調整に「調子笛」をすこしだけ使うのである。
それにしても、じつはこの三菱自動車本社ビルは勝海舟の旧居跡でもある由緒正しい場所。なんだかなあ江戸情緒なんか、倉敷なんか・・・・(笑)
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もちろん得意不得意はあると思う。声の質はちょっとアニメ声とのイメージであり、(年齢を考えるとすごいとは思う)
あまりどすの効いた声ではない。ただお好きな方にとっては心惑わすこえではあろうか。

いまやあまり専門もいなくなった色物の女性俗曲師では、年増の三遊亭小円歌(この人は落語家の弟子ということで漫談もするが、俗曲もなかなかである)なんかもいいのだが、それとは好対照である。上品でもある。
ただしこの声質は声量に乏しく張り上げる形には向かない様で、買い物ブギ(笠置シズ子のカバー)をこのときのアンコールでやったのだが、CDを出しているのだが、マシンガンのような言葉の羅列にはちょっとついていっていないなあという気がする。いや、この場合比較的歌のうまい人でもついていけていない場合もある(意識してついていかないというほうが面白いというぐらい)難しい歌で、大阪で活躍して全国区になった笠置シズ子の歌い方が定着しすぎて入るのだが、作家は笠置シズ子にあわせて作ったともいえるらしい。
参考:

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まあ、久々にいいものをふいにではあるが聞かせてもらった。町歩きもいいもんだな。
(続く)

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