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高松市は、人口40万人台で四国1位の都市圏になっているのだが、その根幹は支店経済によるところが多い。商圏の場合は岡山との食い合いも一時はあったが、最近は大阪神戸への依存が交通の便の問題で強くなってきた。以前なら考えもしなかったのだが、ちょっとした高級品は大阪までバスで行くようなのである。以前は高松ならフェリーで夜行で行くというのとはえらい違いである。(今でもこのルートはそれなりのニーズはあるが)商売の内容は地方都市の動向に同じく、大きなスーパー(しかも公共交通手段が貧弱な場所にある)に徐々に移動し始めている。
ただし商店街のほぼ全てを覆うアーケードは総延長が2.7kmと、総延長では日本一の長さである。(単独商店街での日本一は大阪の天神橋筋商店街)。全国チェーンの店や高級品を扱う店鋪もに庶民的な店のゾーンごとにまんべなくある。また、廃業も多いが、店賃の低下がこんどは大手量販店とは違うニーズをおこし、立替も再開発で促進されていることなのか新規出店も意外と多い、新陳代謝が促される傾向が出てきているらしい
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ただし支店経済というのを考えると事務系の事業所は街中に結構多く、また「酒を伴う」繁華街は集中してはいるので、街中がどうこうといっても、販売品目が代わっていくということかもしれない。
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ファストフード店消えた商店街/老舗マクド閉店  2010/12/29 09:37 四国新聞社
 大手ファストフードチェーン、日本マクドナルドの県内1号店で、香川県高松市の南新町商店街で30年にわたり営業してきたマクドナルド高松店が閉店し、同市中央商店街から大手チェーンのファストフード店が姿を消した。大手チェーン各社は郊外や大型量販店内の店に軸足を移す戦略を進めているとみられ、寂しがる声が広がっている。

 マクドナルド高松店は1980年7月にフランチャイズ店としてオープン。琴電瓦町駅に近く、商店街の買い物客や学校帰りの学生らでにぎわったが、11月末に閉店した。
 閉店の理由について、日本マクドナルドは「個別の店の事情に関する回答は差し控える」とする。店舗跡のシャッターには「30年間のご愛顧ありがとうございました」との紙が張られているだけだ。
 高松市中央商店街ではかつて、高松三越の敷地内にマクドナルド、南新町にケンタッキーフライドチキン、トキワ街とその周辺にロッテリア、ミスタードーナツと大手ファストフードチェーンが競い合うように出店していたが、潮が引くように相次いで撤退した。
 大手ファストフードチェーンの出店状況をみると、ドライブスルー付きの郊外店とイオンなどの大型量販店内のテナント店が大勢。マクドナルドを例にとれば、高松市内で現在営業する11店のうち、郊外店が6店、大型量販店内の店が5店と拮抗する。
 南新町ではことし後半、讃岐うどん店の出店が相次いだほか、大手牛丼チェーンの吉野家が2月にオープンし、いずれも人気を集めている。その一方でマクドナルドの老舗店が撤退したことは商店街の外食産業の勢力変化を象徴しているといえそうだ。
 商店街関係者は「郊外店が増えた影響が大きいのではないか。大手チェーンはどの店舗でも同じ商品を提供しているため、消費者にとっては商店街に行かなくても同じものが買えるということなのかもしれない。30年間親しまれ、多くの人にとって思い出のある店だっただけに寂しい」と話している。
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うーむ。老舗マクドというのがいかにも関西の影響が・・であるが。
さて、ここでは客層にファストフードチェーンのニーズが低いということかもしれない。支店経済の中でこのようなところの近くにハンバーガーを買いにくるかというと「毎日はたべたくない」ということかもしれない。
高松市の商売は郊外型店舗の普及以前は、この中央の商店街にまた極端に集中していた。これは、近隣の交通網が電車の関係で(JRではない)この地域に集中していたということであろう。とにかく、上述の新聞記事は「地方の商売の変動」ということで結論を書いており、また、実際商店の入れ換えでそこそこ新しいニーズが創出されていることはあるようだ。
ところが違う推測が入ってくるとこうなる。
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高松で「うどん」が「マクドナルド」を食った?  2010年12月29日(水)16時40分配信 ゆかしメディア 
 香川県高松市の市街地、中央商店街から「マクドナルド高松店」がこのたび姿を消した。30年の歴史を誇る同店も、最近の大型量販店内への出店という戦略もあるが、同時に地域がら「うどん」に食われたという可能性もある。
 地元紙・四国新聞が、この「マクドナルド高松店」の閉店の話題を報道。香川県内1号店で1980年から30年もの間親しまれてきたが、高松市中央商店街から大手チェーンのファストフード店が姿を消したのだという。
 その原因としては、大手チェーンは郊外や大型量販店内の店に軸足を移す戦略を進めていることを要因として挙げているのだという。そして、地元では今年の後半、讃岐うどん店の出店が相次いだほか、大手牛丼チェーンの吉野家がオープンし、いずれも人気だというのだ。
 「うどん」の出店ラッシュ、という点が地域がら気になるところなのだが、高松勤務の経験がある記者は「普通の店を開くよりも、うどん店を開く方が、県や金融機関からの融資がおりやすいのです」と説明する。うどんを産業として育成しようという風土? が感じられるエピソードだ。
 また、確かにうどん店の粗利益は約70%と高く、しかも「3食うどんでもいける」という人もいるだけに、収益力はありそうだ。しかも、不景気のおり、低価格の食品でもあり、うどんを目当てにした観光客も多く、需要は尽きることがない。
 さらにはビジネスマンとしては「マクドナルドよりうどんの方が出てくるのが早い」という意見もあり、ファーストフード化し、多忙なビジネスパーソンの要望を満たしているのかもしれない。
 四国新聞には、地元商店街関係者の「さみしい」という声とともに、チェーン店はどの店舗で食べても味が同じという分析を紹介している。
 うどんは、低価格で早いファーストフードの側面はあるものの、店舗によって味や風情の違いが楽しめるという点もあり、まさに日本の国民食なのかもしれない。
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関西から見ても「うどん」ニーズはきわめて高いのも事実。また、最近は県外に讃岐うどんの店を出している企業の多いこともあり、そこのノウハウを組んだ機材が安価になり、資本を投入しての開店が意外と容易になっているのかと思う。低価格食品で、うどんを目当てにした観光客も今でも多いが、後者のような客がこのような新しい店に行くかといえば、味がいいとかでなければ開拓しにくい。しかし、昼食をうどんでという人は香川県全体でも確かに多く、このようなデイリーの客をマックが獲得しにくいという事情はあったかもしれない。
香川県は外食産業への各家庭の支出額が一人頭だと全国でもかなり低いという統計があるそうな。ところが、外食に行く回数(これは企業の中の食堂とかも含むらしいが)はむしろ多いらしく、つまり1回の単価がとんでもなく低いということで、このため他県の外食産業が入りにくい地域だと聞いたことがある。反対に食品加工の県外移出はそこそこの実績を持つとかいうのも、うどん店を開く融資がおりやすい側面かもしれない。(香川県内ではラーメン屋は流行らないということもあるらしいが。)
うどん店の粗利益は高いというのはわからなくもないが、70%というのはちょっとおかしい値と思う。というのは、市内の有名店でも製麺併設所型ではきわめて安い(そうでないと他県の標準的価格)からで、採算から考えるとかなりきついからである。
例:
 かけうどん(1玉) 120円 (2玉) 240円  (3玉) 350円  (昼のみ営業・その他はうどん玉70円の製造卸)
 かけうどん (小)160円 (中)190円 (大)220円 (朝~昼営業)
そういうことになると、低価格志向の客が増加し、一定の客層がぜんぜん代わらない「うどん屋」が、普通の市民の懐にやさしいということが再認識されてしまったということかも。つまり都内でうどん屋に入るのとはかなり違うというイメージは持ったほうがよく、反対にマックが時間があるときの高級品という見方になってる可能性があると、郊外に基盤を移すのは必然的だろう。
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さて、同じ記事ベースでも記者にてこういうように視点が異なると、結構異なったイメージになる。その意味で興味深く読ませてもらった。

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