« 観念による動機付けと成果による動機付け(2/2) | トップページ | 知識増は楽しいが使えないと無意味? »

鉛筆削り

鉛筆はもともとナイフや小刀で削るものだが、ナイフ(肥後守)で削る作業は難しく怪我もあったり、時間もかかる。挙句は浅沼稲次郎暗殺事件のようなことさえ起こりうる。鉛筆削りはそのようなことで発明された。
小型のは、刃が斜めに取り付けられ、その刃を中心にした円錐形の削り穴に鉛筆を刺し込み鉛筆を回転させることによって鉛筆を削る。削りかすはかんなで削った薄い木屑のような形で薄く扇状に削られる。
最近は機械式鉛筆削りのほうが多い。中に螺旋構造をした刃が幾つか入っており、この刃で鉛筆を削る。遊星歯車構造の歯車で、内向きに歯がついた大きな歯車をらせん状の刃がついた小さな歯車が鉛筆を中心に廻ることによって鉛筆が削られるハンドルのある手動式 と電動式がある。しかし、事務系の企業ではほとんど鉛筆削りは今はみない。鉛筆自体を使わなくなったのである。デザイナーが色鉛筆を使うとか、また化粧用(これは意外とニーズがある)が一般的である。
以前は、児童や学生が鉛筆を使うために鉛筆けずりを使うこともあったため、よく持っていたものである。私の場合も図面を書く必要もあり(最後まで手書き図面をつくっていたこともあって)このようなものを持っていた。もっとも子供に聞いたら「デザイン用色鉛筆のナイフでの削り方を学校で練習した」とかいっている。
ブログランキング・にほんブログ村へ

-----------------------

さて、最近東急ハンズでこのようなものが山積になっているのを見つけた。
http://bundoki.com/?pid=770909
KUMは1919年に設立された、鉛筆削り、定規、コスメティック用鉛筆削り(化粧品用シャープナー)を製造し輸出するドイツの企業(family owned companyとなっているから、老舗という形であろう。ドイツらしい形)である。他社からOEMを受け、輸出している場合も多い。鉛筆削りだけでも数多くの商品ラインナップがある。もともと金属とプラスチックの『削り』加工技術をもっている。だからプラスティック製品や金属でも高級マグネシウム製とか、またアンティークな切削出し・クロームめっきのものもあるようで、ステーショナリーが好きな人には好んで選ぶ人もあるようだ。
店頭には2連式のもあった。普通の鉛筆削りは当然ながら、木と芯を一緒に削り、同じ鉛筆削りを使えば、削った鉛筆の仕上がりはいつも同じになるのだが、この穴が2つある構造は、片方の穴1で鉛筆の木の軸だけ削るのである。鉛筆削りの先に小さい穴が開いていて、そこから、削られていない芯がでる。もう1つの穴2で芯だけ削る。自分の好みのところでやめて芯の部分を好みの長さにすることが可能だ。たしかに折れやすく削り方で技法が変わる色鉛筆やコスメ用ならこれはひとつの手法である。
私は、基本的なKM8ー400-5L(マグネシウム製キュービックスタイル)というのを買ってきた。そこまで高いものではない。(しかし・・・ここのWebカタログ、いかにもドイツの企業の典型例のWebカタログ書式であると感心している)
----------------------
実は私、40年ほど前どこからかKM8ー400-5Lと同じものをもらったかしており、2年生のころ小学校に持っていったことがある。ところが学校でこれをうせてしまった。仕方がないので先生に言うと、すぐどういうものかと聞く。高くないものならあきらめて・・・ということなのかもしれないのだが、私は言った「西ドイツ(当時)製と聞いてる」
とたんに先生の顔が変わり、「舶来もの」ですから探しましょうということになった。それだけ当時の舶来ものというのは評価されていたらしい。
木造校舎の床の隙間にはまってるのがしばらくするとわかったのだが、あまりにも小さいもので、ほかの子供たちが「うそつき」と言い出した。こんな小さいものが・・・ということなのである。そこで先生もいぶかしげに見ていたが、しばらくして「いや、これ西ドイツ製と書いてある」。外周に、Made in W.Germanyと書いてあったようである。

|

« 観念による動機付けと成果による動機付け(2/2) | トップページ | 知識増は楽しいが使えないと無意味? »

コメント

こんばんは。
小学生のいる我が家には手回しハンドル式2台に携帯用が数個あります。100均で購入してくるらしいのですが、削り味は手回しハンドル式と変わらないようです…というと、良い方にとりがちですがさにあらず、どちらもやたらと削っている最中に芯が折れてしまいます。携帯用は鉛筆を差し込む力加減や本体を回すあたりに技術を要する気がしますが、ハンドル式でこの始末ではいただけません。それとも鉛筆側に原因があるのでしょうか。おかげで娘の筆入れにはちびた鉛筆がいっぱい。それはそれで、可愛いのではありました。

投稿: niwatadumi | 2010年11月 1日 (月曜日) 22時50分

>携帯用は鉛筆を差し込む力加減や本体を回すあたりに技術を要する気がします
この点は文中引用の2連式のがいいようです。不器用な人(特に海外の人)や色鉛筆にはこのほうが芯が折れずいいらしい。

我が家にもある安価なハンドル式ですが、壊れざまを見る(これ品質保障の意味では大切な手法・・・家でなにやってるんだ>オレ)と、どうも回転軸受け部分に耐摩耗性の乏しい樹脂を使っているとか、ううむと思うものも多いですねえ。鉛筆の質は(国内のあまりよくないメーカーも淘汰された事もあって)そう問題がないとは思うんですが。

投稿: デハボ1000 | 2010年11月 1日 (月曜日) 23時44分

図面を書くときの鉛筆の削り方は、マイナスドライバーの先端みたいになる様に削っていた気がする。
書いていても、線の太さが変わらない様な形状にしていたと思う。
もっとも、直ぐにシャープペンシルに取って変わりましたが。
手書きの図面を書くのがへたくそで、図面や手が黒くなるのが嫌いだったなあ。

投稿: street man | 2010年11月 3日 (水曜日) 23時55分

http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa3782909.html

そうでしたね。鉛筆を研ぐのに1本でするなら、この平たい形ですよね。わたしゃhttp://www.uchida-draft.com/main.html
にある、芯研器(型番1-824-0002)を使っていましたねえ。(けど面倒なので複数の鉛筆を私は使っていましたな。結果すんなりシャープペンシルに移行)

投稿: デハボ1000 | 2010年11月 4日 (木曜日) 21時19分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/49211168

この記事へのトラックバック一覧です: 鉛筆削り:

« 観念による動機付けと成果による動機付け(2/2) | トップページ | 知識増は楽しいが使えないと無意味? »