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マニアだのう

所用で茅野市に行った。
茅野駅は茅野市の中心駅で、この日も八ヶ岳、白樺湖、蓼科高原、車山高原など多くの観光地目当ての観光客が同じ特急電車から降りてきた。確かにスキーに車山高原にいったときに1度降りたことはある。(ほか1回は自動車であった)となりの駅はともかく、ネクタイ姿でここに降りたことは初めてである。駅には蕎麦屋さん(しかも値段も張るがそばとしては高レベル)もあるぐらいで、そこまでひなびた駅とはいえないが、たまたまこの時期はタクシーがたくさん昼寝していた。
じつは列車の都合で予定よりかなり早めに着いたのである。あまり出先に早めに行くのも失礼。(確かに相手先によっては駅に迎えに来てくれる場合もあるが、今日はそうはいかなかった)
バス会社の案内所が目の前にあり、出先に行くバスの時刻を聞いてみると、限定日運転となっているバスがなんと今日は運行日だという(HPかどこかに書いておけばいいものを・・・月ごとに運行日が決まっているんだそうで、そのニーズもないからだが)。というわけで、タクシーよりバスのほうが気楽であるので、わたしは20分ぐらいバスを待つことにした。これが上諏訪駅だったら、上諏訪温泉からの足湯が構内にあったり、片倉館が近くにあるのだが。
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さて先に入線していた路線バスが善男善女を乗せ出ていって、バス乗り場に塗装だけは新しい車(エアロスター)が来た。このときの客は私一人。ところが回送で来たバスに私が乗ったら、案内所にいた若い事務員さんがカメラを持ってきて、運転手さんが運転席に座ってる写真、公式側写真(たとえばこういう角度の写真)、非公式側写真(こういうの)、方向幕のアップ、運賃箱をとっている。そのうえ事務員さんと運転手さんが話しこんでいる。いわく「車庫(駅の近所)に今日運用に入らないブルーリボン」がいるからそれも送ればいいだろう」とか、「あとでこの写真を私のケ-タイに送っておいて」とか。
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なんだなんだとおもってたら、私一人の乗客でバスは走り出す。早発を懸念してかはたまた燃費か、すざましい経済運転である。たしかに途中から少し客が乗ってきた。
「なんでもこのバスはもう世の中にあまりないんだそうだが、うちの会社には中古でたくさんあるんだよ。そこでバスマニアに写真をほしがる人がおおいので、なじみの人には駅前のいかにもわかる場所で写真を撮ってメールで送ることをしているわけさ」
という。確かにドアの前の銘板を見ると昭和63年なんて書いてある。(22年ものの前後ドア車。)
いわゆる京阪中古らしい。京阪バスは系列の自動車整備会社経由で、特に前-後方式の扉配置を好む事業者に、京阪バスや旧・京阪宇治交通の使用年数が法定耐用年数程度の中古車両が販売されている。今は寿命も延び15年ものの販売になり、前-後方式のバスが新車では出なくなったのだが、手入れがいいのかそれでも販路はおおいそうで、かつては遠く岩手県の小規模バス会社に居たという話もある。ここへの中古車は三菱製ばかりだがたまたまそういうのが多かったのか、元の配置営業所に勾配路線が多いという事情から当地の路線事情にあわせたのか不明である。
さらに運転手は続ける。
「昭和の車ばかりだからね、うちは。確かに古いかもしれないが、うち見たいに山岳路線を持っていて、観光地の急な輸送に着席で対応する(確かに前後ドア、2-2シートで着席数が多い)には、トルクが厚くて運転しやすいこんなのがいいね。中型も運転しているが、燃費はいいけどトルクが薄くて、雪道やちょっと勾配にははいるとやっぱり運転しにくいや。」
話は続く
「むかしは別の会社で路線車はブルーリボンを主に運転していたが、ここの会社に転職するとほとんど三菱なんだよね。悪くはないがどっちかというと私は日野のほうが好きだな。ただし、ここで導入したさっきのブルーリボン、2台中古で入れたものの不調で1台すぐ廃車したらしく(注:調べてみると東武バス中古車らしい)あまり乗れないんだよ。」
どうも、以前は郷里の飯田のバス会社で高速バスや路線バスを運転していたが、観光バスのニーズも減ってきいており、次第に高速バスばかりになってきたので、路線バス運行がそれなりにあるこのバス会社に転職したという経歴があるらしい。この私の乗っている路線も、通学輸送や通勤輸送があって、時刻表で示していても実際は2・3台続行ということもあるらしいが、そうなると、小型車では使いにくいということかもしれない。また、積雪地の運行の場合、軸重の関係で小さいバスはテールが流されるので避けるという話も聞く。
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高速バスに乗るのも悪くないらしいが、彼は職人肌の感覚で高速バスより路線バスである。観光バスはそれなりの業務意識があってもニーズが減ってるし、やはり観光バスは面白いが体はきついらしい。働くなかで楽しんで働くというのはどんな世界にもあるんだろう。今まででもバスの運転手さんと話しをすると、そういう人は多かったし、歌手の門脇陸男さんのエピソードにもあるようだが、そういう働き方をすることが本当に利潤が取れ、生活ができるのかというとまたむずかしいものがあるなと考えてしまった。

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