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アカハラとパワハラ(1/2)

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「アカハラで自殺」と東北大提訴 岡山地裁、院生の両親  2010/06/18 11:58 【共同通信】
 2008年8月、東北大大学院理学研究科に在籍していた男子大学院生=当時(29)=が自殺したのは、指導教員だった元准教授(53)のアカデミックハラスメントがあったためとして、岡山県に住む両親が18日、東北大と元准教授の男性に計約1億円の損害賠償を求めて岡山地裁に提訴した。
 東北大は昨年4月「指導に重大な過失があり、自殺につながった」とする報告書をまとめていた。元准教授は昨年5月に辞職した。
 訴状によると、大学院生は07年、元准教授に博士号取得のための論文を提出したが受理されず、その後も添削や具体的な指導を受けられなかった。このため将来を悲観、自殺したとしている。
 原告側弁護士は元准教授の処分に関する報告書などの開示を求めたが、東北大は拒否している。
 東北大は電話取材に「提訴について承知していないのでコメントを差し控える」とした。
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なんとかならなかったとも思う。その意味では哀悼を覚える。けど、もし彼が今回の危機を乗り越えて生きながらえたら、その体験を今後の生き方にどう反映できるのだろうかというと・・・・。
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よくアカハラとして議論するものには、一般的にはパワハラとに対するものがたまたま出所を変えて出ているのが混ざっていると思う。これらは基本的には、師匠と弟子の関係(ただし人格的であるよりも技能・技術・社会的立場上)であるため、雇用契約でないところに問題に違いがある。つまり指示や指導をする大学の業務は、それ全体で対価を得る行為ではもともとないので、指示に対し強制力を及ぼせないところである。
たとえば企業の中でもこのようなことは避けなければならない行為のはずである。

*人格否定や多数の面前での批判
*相手の秘匿すべきプライバシーの暴露
*宗教への入信強要
*好き嫌いなどの感情的なことが理由で、担当内容の変更を迫る。
*セクハラ的指示を行う(これは対女性だけでなく対男性ということもある)
*研究成果の発表(論文など)を関係者との共著とするよう指示。また逆に関係ないのに好き嫌いなどの感情的なことや、社会的知名度も理由で勝手に関係者にさせられることもある。

けど実際に企業にはいったり、社会生活全般でこのような内容がまったくない社会というものが(強固な主体思想とかいう鉄板で融通の利かない規範、儒教というトップダウン志向が強い代わりに整合性が取れた規範を今は持てない)本邦に成り立つかというと、これまたなさそうである。
人格否定や多数の面前での批判は、確かに基礎知識や思考能力の資質の乏しい社員が行うことは確かにあるため、叱責をされる元になる。相手の秘匿すべきプライバシーの暴露は倫理的にされることはよくないがこれ自身の問題というより、これによって誘発された問題行為のトリガーとして出されることが多い。また、業務として部下の管理義務という立場から秘匿しているプライバシーを知る(たとえば公務員のアルバイト行為とか)必要が出てきていることもある。
極端な場合宗教教育を行う大学で宗教への入信強要がNGとなると、問題が生じるという考えは(概して不適であるが)ありえないことでもない。また、企業での業務内容が独自性より基準遵守を厳格に求める企業体では、好き嫌いだけでの人事はどうしても避けられないところがあり、結果的に運・・・というか確率論的視点でかんがえないと、受けたほうはたまったものではない。
つまり、自己主張が確実にされることをもともと否定しているからこそ生じる現象という認識も多かれ少なかれある。大学だけの問題等よりも社会の機構の中で不正・矛盾が恒久的に存在し、その矛盾が解消されることが他の矛盾に波及することが、学校の中でも生じているという考え方のほうがいいかもしれない。つまり、社会全体が容認するか容認しないかという大枠のなかで決まれれば、それが常識として成り立ち、不公平が前提の例外的項目が公平な世界を前提とする社会の中の例外規定になるということになろう。
たとえばきわめて「文化的でない」性差分担とその主従関係を維持することが前提となることで社会がすべて組み立てられてしまった折それが合理的だと解される文化(たとえば、きわめて融通の利かない運用を前提とした徒弟制度)では、セクハラというのは社会の基本的構成要件になって、その上に社会環境が構築されていくのである。(続く)

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