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奈良・大和路(2/2)

(承前)
しばらく近畿地区にいって、法隆寺・唐招提寺・薬師寺・平等院を見てきました。途中、時間ができたので、子供を寺田屋に連れて行くことにした。
現在寺田屋を称する建物があるが幕末当時の建物は鳥羽・伏見の戦いの兵火で焼失し、現在の京都市伏見区南浜町にある建物は後に当時の敷地の西隣に建てられたものである。 この横の敷地、すなわちもともとの旅籠の跡地には石碑「薩藩九烈士遺蹟志」の碑文がある。
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今、京阪電鉄はNHKに便乗しhttp://www.okeihan.net/ryouma/と言うわけでどこでも龍馬押しである。挙句の果てには近所の商店街(昔からある南浜商店街)まで龍馬通り商店街と言う名になっている。駅でもらった地図を見ながら子供に道案内をさせて(もちろん私はいったことがあるが)ついたところには、これまたたくさんの人で和船(大坂-伏見間の通船であった三十石船とか、京と伏見の間の通船であった十石船)の乗船会までやっている。
子供がここで余計な一言を。

うわー。沢山の龍馬かぶれ

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さて、どういう車両に乗ったかというのをかいてみると
新幹線300系
JR西日本321系・・東海道山陽緩行
201系・・・・・・・・・西日本では更新工事を経て今後使われる・大阪環状線
JR西日本221系・・関西本線快速
近鉄8810系
近鉄8400系・・・これも40年物であるが、今後いつまで持たすか。VVVF車と抵抗制御車を混結している。
103系・・・・・・・・・・いまや西日本だけに生息する貴重な存在。更新済できれいである。しかし乗りごごちは。
京阪2600系・・・・・32年前に作られた標準的な電車であるが、この電車は1958年製造旧2000系の車体流用であった。そうなるとこの車体は50年物である。廃車が出ているGrであるが、この初期Grが残っているのが驚きである。(もっとも非常に手入れがいい)
新幹線N700系
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関西地域の鉄道会社は概して古い電車でも丁寧に更新工事をして長く使うことをどこでもやっている。JRもこの方針を貫いており古い車両でも実績あるものではTPOを踏まえながら使っている。そのため他社ではもうなくなったような古い電車も、きっちり整備(冷房化や電装更新含む)をしている。これは震災で一時期電車を作れなかったとか、電装品を作る企業や電車の工場が多くあると言う条件もあるようだ。またできる限りであるが時代に合わせた省エネ対策も更新工事にあわせて行っている。したがって疲れきった車両とはなっていないのだが、ポリシーの差を感じさせる。
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東西ともに電車内のCMとしてこのところやたら目に付くのが債務整理の法律コンサル。一時の東武線や京成線はこれでもかとこの手の交通広告が並んでいた。
 債務整理業務に対しては、最近の弁護士の増加と、さらに法務隣接業務(司法書士など)とのガイドラインがせめぎあいと利権の問題もあって混迷の度合いを含めている。たとえば依頼者との直接面談を求めた日弁連の指針は、弁護士間の自由競争を阻害し独禁法違反という指摘も出ている。これは自由競争と、トラブル抑制の立場の違いが顕在化した形である。しかし問題は処理能力の問題・・・つまり債務整理依頼者と直接面談をすると、人件費報酬に見合わないと言う現実と、コストを上げると人件費単価の安い(認定)司法書士に客を奪われると言うわけである。(認定司法書士は訴訟代理権などに一部制限があるが、逆に言うと訴訟にならない任意整理なら業務内容は同じである。)
つまり、過度な競争が倫理的視点に来ず、単価低下の対策になるという、製造業でもある価格破壊による品質劣化のメカニズムがとうとう法務サービスまで及んだのである。しかも、顧客は少なくとも高額所得者でない上に、日ごろ法務に詳しくない人がかかわるので問題になりやすい。さらに債務整理業務は前提として確かに、定常的なマニユアル的な積算算定をするのが前提で、それを元に処理を説得するという技量であり、説明責任を遂行しない限りクレームが生じやすいことでもある。

ということを常々感じていたのであるが、子供と乗り込んだ近鉄電車の中、ドアの脇に張ってある交通広告をみて、子供と2人で顔を見合わせた。やがて子供は「自営の仕事って選べないのね」と私に言った。

もし、お金が戻ってきたら、うれしくないですか?
と言う文字とともに板東英二がにこやかに笑っている。気持ち悪い説得感覚が背中を走る。

近鉄にCMを乗せるのは仕方がないかもしれない。この法人は大阪・名古屋・岡山に事務所を持っているからである。板東英二はドラゴンズで活躍していたりラジオ番組を持っていたし、第一自宅が名古屋にあるという経緯もあり、京阪神とまた違って名古屋でも一定の知名度を得ている。私が乗った電車は奈良線・京都線・橿原線での運用であるから名古屋には行かないが、多分乗り入れの関係で三宮まではこの広告が載った電車が走ってるのであろう。その意味では近鉄に交通広告を打つのはある意味妥当性がある。

ただし、板東英二は野球の現役時代から財テクに長けていたらしく、引退後多数事業を営んだが、ほとんどが後一歩のところで失敗し、果てはバブル景気の崩壊で経済的損失を出して苦労したという。そして、本業に近い野球の試合の解説・評論はまじめに取材し、解説はいい試合では的確なのだが、くだらない試合では居酒屋中継か漫談かと揶揄される状況なので、挙句は「タレントの板東英二がなんで野球解説を?」と時に思われるらしい。(高校野球や現役のときを知らないとそうおもうだろう)
また、ゴルフにいって例によってせこいプレイをし、スコアを改ざんされ、指摘されたので「イカサマしてでも勝ちたいんや!!」と言い大笑いになったのを、このことを知った旧知の中日監督星野氏が聞きつけ、「勝ちたいんや!」とチームのフレーズに使い評判になる。ただしこれは、スポーツマンシップとしては最低であるな。

そういう見方をすると、

もし、お金が戻ってきたら、うれしくないですか?
というせりふはしゃれにならなくみえてくるわけで、彼の日ごろ言われている吝嗇な評価を加えると「もうそれなりに師匠格なんだから、仕事選べや」と言ってしまいたくなるのである。
しかし、これらは、龍馬かぶれの増殖と同じく、神のみぞ知る議論かもしれないな。
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板東さんも債務整理業務も自営業としてはきわどく、倫理的にぎりぎりのところをところを走っている。いや、生活費を稼ぐためには、拘置所の塀ぎりぎりのところを歩くのは仕方ないのかと思っているかもしれない。倫理観を持つのがそもそも起業精神に相反し、ないものねだりをしているのかと、自営業者でもある私は悩み、へこんでしまった。

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