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煮込みは辛党、饅頭は甘党

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みそ煮込み接待容疑 夫の民主・Y派元県議も逮捕 2010年7月20日21時45分 朝日新聞
 参院選愛知選挙区で当選した民主党新顔、Y氏派運動員の供応買収事件で、愛知県警は20日、同党元県議のK容疑者(71)=春日井市=を公職選挙法違反(供応買収)の共犯容疑で逮捕し、発表した。K容疑者は妻K容疑者(67)が同法違反容疑で逮捕され、同日、県議を辞職していた。
 捜査2課と守山署によると、K容疑者の逮捕容疑は、公示後の6月27日夜、妻K容疑者と共謀のうえ、春日井市内の和食店で、Y氏への投票と票のとりまとめの報酬として、同市在住の知人の男女14人に、みそ煮込みうどんやビールなど1人あたり千数百円相当の接待をしたというもの。
 県警は、K容疑者が「間違いありません」と話し、容疑を認めていると説明している。
 K容疑者は、同市選挙区選出で2期目だった。妻K容疑者が逮捕された直後、取材に、「会合の終わりごろから同席したが、その場で選挙の話はなかった」などと、事件への関与を否定していた。
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金のしゃちほこの置物でも、トヨタの自動車でない、きわめて日常的で「貧者の一灯」的な品ですね。ともあれ、法律的には接待の概念に入ると言えば入るんです。 金品で有権者に投票を依頼する、または取りまとめを依頼するなどの行為は買収とみなされる。共謀というとなんか怪しいたくらみであるような見え方をするのだが、そういうわけでもない。法律上現金でなくても成り立つわけで、10円のチョコでも成り立つ。高級かどうかは関係ない。みそにこみでもモツ煮込みでもしゃれたものでもベタな物でのそうなのである。
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選挙が終わると大概このような選挙違反の摘発が話題になる。

候補者のポスターを剥がず、いたずらをするポスターへの棄損行為
候補者への暴力行為
戸別訪問(買収に結びつきやすいというみかた)
新聞社等が面接で行う以外の世論調査の公開
特定公務員・一部の教育関係者の選挙運動の禁止と、議員以外の公務員の政治的行為の制限
事前運動
不特定多数への法定外文書図画の頒布(ここに、インターネットが発達したための問題が出てくるのである)
企業、業界、宗教団体、福祉施設などにおいて特定候補者への投票を誘導する行為。(自らの判断で投票が難しい知的障害や認知症を持つ人が利用する施設での問題が多い)

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もっとも、このような規定が現代の社会に会わないと言うのはやはりある。不特定多数への法定外文書図画の頒布の関しては「証紙」の数などで監理するポスターやちらし、選挙公報として認められたはがきの数、政党単位でのCMにくらべて広報効果が監理しにくいインターネットに対しては確かに慎重な議論になるのは、仕方がないかもしれない。かつての肥後亨と言う選挙ゴロ(ある意味頭がいいとも言える。実際大学の理事や銀行の経営にもかかわっていた)などの存在が、このような手法に対してきわめて厳しい問題になったともいえる。(もっとも当時の有力議員が秘書経由で活動資金を提供し、暴れさせていたということも分かってはいる。)、
この手の話は枚挙にいたらないわけであって、最近も知人がかかわった某所の選挙でも、活動資金を提供し、暴れさせていたと言う話が出た事例があったらしい。具体例は個人攻撃になりかねず詳しくは省くが、この手には結構笑える話がある。

ノンベーはよく冗談でビール党とか辛党とかいう。(実際、ビール愛好者党というのがロシアにあるんだとか)しかし、しゃれにならない事例もあると言う話。

第147会国会 衆議院法務委員会 平成12年4月26日(一部)
笹川堯(衆議院議員):それでは、(中略)公式の場で自治省としての考え方をお伺いしたいと思います。
 さて、公職選挙法についてでありますが、昭和二十年代に、ある熱海のお土産屋さんの社長さんが参議院選挙に立候補しまして、NHKのテレビを使って政見放送の中で、私は、党は党でも甘党です、熱海名物天の川、実はこう言ったわけであります。その人は、全国配布のはがき、そして無料パスを全部売ってしまった。もちろん、選挙運動は一切やらなかった。このことが大変大きな社会問題になりまして、実は公職選挙法が改正されました。政見放送の中で特定の物品の名前とか宣伝とか、これはやってはいけないという法律をつくられたわけであります。常識的に考えればそんなことは当然やってはいけないことなんですが、そういう事件がありました。(後略)

観光地熱海の駅前にある和菓子店主が『甘党』を名乗り、政見放送(下記注)を用いて自社の饅頭の商品名を連呼し選挙活動(この雰囲気と熱海という地域の特性から見ると、参議院全国区ではないか)を行わず、公選葉書(選挙運動用として認められた葉書。選挙管理委員会から候補者用通常葉書使用証明書と選挙運動用通常葉書差出票をもらい、それを普通の葉書につけて郵便局に提出することで無償で配達。 最大枚数は選挙の規模によって決まっている)とか、無料パス(鉄道の無料乗車票。当時は全国区だと特に貴重だろう)、七つ道具(この場合は選挙運動を行うために選挙管理委員会が交付する、標札や表示板その他の物品(公営物資)。選挙事務所の標札、選挙運動用自動車・船舶表示板、選挙運動用拡声機表示板、自動車・船舶乗車船用腕章、街頭演説用標旗、街頭演説用腕章及び個人演説会用立札等の表示の7種)を他の候補者に横流しして不当利益を得たため、国会で問題化した。(よーく考えると昭和40年ごろのNHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」にこれと民放のCMを揶揄した話が出てくる記憶がある。あれは羊羹だったかな)
(注:今の形の政見放送は、 1968年に放送作家で参議院議員の青島幸男氏が当時総理大臣の佐藤栄作に提案した事から開始されたという。となると昭和20年代というのはあわない。ただしそのころまで選挙の際には討論会が選挙管理委員会主催で行われていたこともある。特に全国区なら、立会演説会のテレビ中継放送がテレビの勃興期でもあったのかもしれない。なお、選挙管理委員会主催の立会演説会をNHKが共催・参画しラジオで生中継したり、総合テレビで録画放送した事例もある。)
この菓子屋さんはその後経営権が移った(まあそうなるだろうな)のか、今は石川県の菓子業者が伊豆地方に子会社を持っている形になっている。(この菓子屋さんは各地のデパートにに店舗を持っているぐらい信用がある)のだが、「天の川」という上用饅頭は、最近復刻の形で売っているようで、店は熱海駅前で盛業中のようである。(http://www.wagashi-murakami.com/product/ama.html)しかも、私は何回かここのきわめて甘くて旨い菓子を、隣町湯河原駅前にあるバスターミナルの直営店でバス待ちの間に買って食べてるのにさっき気がついたのである。
甘い言葉にはとげがある。

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