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外国との交流

この前こういうのを書いたのだが。
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三木谷浩史・楽天会長兼社長――英語ができない役員は2年後にクビにします - 10/06/16 | 16:20
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/810ee47297d49033c2a4b43a0a5216e0/page/1/
楽天は 国境や国という概念が大きく変わっているのに、社会のトップ層が英語をしゃべれないなど日本は大きく取り残されている上に、モノとサービスが組み合わさりサービスの比重が上がっていることが、モノはつくっても利益を全部持っていかれることになりかねないと言う懸念を感じている。最近は設計や技術よりも、そのマネージメントが、利益を生み出す状況に陥っているのは確かにあるのだが、日本の場合そのような不安定な環境にあえて入らず、政治の力は国内調整以外は期待しなかったのだが、製造業では圧倒的な政治力の行使のし合いの中で政治以外が努力するようにして特徴を出した日本のやり方では、限界があると考えたようだ。もちろん経営者としてインターネットサービス企業を成長させるにするためというのはある。この業務自体に英語スキルが必要であるからだ。更に人材の最適なものをせかいから呼ぶと言うことにしている。
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ところで三木谷さんは日本興業銀行、ハーバード大学留学(MBA取得)を経て、楽天を創業したという。その知識人としての品性のところはわからない(確かに経営トップが、社会通念でも知識層というのは近いが同じではない。例外も多いことはいやほど感じる)が、考えて行動してはいる。英米の経済志向が社会的成功と言うあまり、他の概念をばっさばっさ切りまくると言うところは企業によっては嫌われる海外大学卒になるのかもしれないが、それを払拭する活動をしてるのだから、骨はあるんだろうとは思うし、ついてくる人が多いと言うのも証左にはなろうか。
さて気になったことはこれである。

――英語は最低条件として、世界で戦うために、プラスアルファとして必要になる能力は何ですか。
 国際的な感覚というか、「普通に考えたらおかしいよね」というふうに自発的に思考する能力。自発的に思考する能力というのは、グローバルスタンダードを自分の中に持っているということだと思う。
 しかし、日本はマスコミも含めてガラパゴス化を進めてきているから、一般的にお上がいいといったら、いいと思ってしまう。たとえば、薬事法のネット規制の問題も、僕があれだけ反対しなければ、そのまま簡単に通ってしまったはず。
大事なのは、動くために考え、考えるために動くこと。それを日本人とだけではなくて、グローバルにできるような人が求められている。
 グローバルにコミュニケーションできるといろんなノウハウを吸収できる。なぜ楽天が強いかというと、僕が世界中の成功例にアクセスして、いいアイデアを見つけてくるから。僕は天才でも何でもない。世界中のいいものを見つけて、結び付けて日本でやる。はっきり言って、僕がやってきたのはそれだけ。

この文章を見て、もっともなことをいってるのではあるが、聞き方の問題なのかと悩んだことがある。主語がないので、この骨子がぼけているのである。で顕在化をしてみよう。
 国際的な感覚というか、「普通に考えたらおかしいよね」というふうに各自が自発的に思考する能力。各自が自発的に思考する能力というのは、グローバルスタンダードを自分の中に持っているからできるということだと思う。
 しかし、日本はマスコミも含めてガラパゴス化を進めてきているから、一般的にお上がいいといったら、いいと思ってしまうと私は考える。たとえば、薬事法のネット規制の問題も、僕があれだけ反対しなければ、そのまま簡単に通ってしまったはずと私は考える
大事なのは、動くために考え、考えるために動くことと私は考える。それを日本人とだけではなくて、グローバルにできるような人が求められていると私は考える
 私はグローバルにコミュニケーションできるといろんなノウハウを吸収できると考える。なぜ楽天が強いかというと、僕が世界中の成功例にアクセスして、いいアイデアを見つけてくるからと私は考える。僕は天才でも何でもない。世界中のいいものを見つけて、結び付けて日本でやる。はっきり言って、僕がやってきたのはそれだけ。
    (追加したものを太字にしました

「普通に考えたらおかしいよね」というふうに各自が自発的に思考する能力は大切であるが、問題は各自が自発的に思考することを提示する間に一段階あるよね。いいたい放題いうことは理論の内部的な整合がいう人になければならない。大概の文化的知見のある人はそこに神経を使うしほとんどの知見はそこで却下される。
各自が自発的に思考する能力というのは、今まで得られた知己や経験を元に各自が得てきたスタンダードを持っていると思うのだが、それとグローバルスタンダードが一緒かと言うとこの間にワンクッションあるのではないか。・・・と考えると知識によって得た「スタンダード」が、「グローバルスタンダード」と密接につながっていると三木谷氏には強烈な固定概念があるきもする。つまりそこまで掘り下げていないのと、同調できる人とまったく同調できない意見がありうる。
 ガラパゴス化を進めてきているから、一般的にお上がいいといったら、いいと思ってしまうという意見は、私は非常に同意しがたいのである。そうではなく、新規基準を規定して、その責任を全部「楽天」が負うようにすることにしなければ薬の購入者責任を負えるかというところまで進まないとならない。
経営者としての意見としてなら分かるのだが、グランドデザインと言うところに入るのは、医療が全部民間でまかなわれ、公衆衛生という概念を政府がかかわらない定義にしなければなりえないという、だれが医療を構築するるのかというところまで議論が必要である。しかもある意味近い存在として「配置薬」があるが、これとて安全管理の面から問題になっており、グランドデザインを構成する前提が違うことを明確にするべきである。もっともこれをいったことに対し議論が起きたことはいいかもしえない。
もともと、ポピュリズム・場の空気に支配されやすい国民性と、根強いお上意識と、周囲の人間との相対的な関係を重視し、信念を持っていてもそれをだすのはほとんど確定した概念しか出せないように自己規制する。
過去に起きたトラブルが良かれ悪しかれ捕捉されそのごとにグランドデザインを変更せずに部分的修正を加えたことが、このように対応できない問題になるのだが、そのこととガラパゴス化は別である。グランドデザインを変更したために景気まで落っこちたり訴訟合戦になるというのが、建基法不況・官製不況という見方になってしまう。そこを企業が責任を取れるかというところで議論するのではないか。この意味では大枠では欧米は歴史を学習するが細部への歴史の社会への反映はしないようである。
もっとも、グローバルにコミュニケーションできるといろんなノウハウを吸収できるというのはある意味非常に正しいと考えるのだが、成功例からいいアイデアを見つけてくるからというのは、逆に調整のほうが大きく、「はっきり言って、僕がやってきたのはそれだけ。」と謙遜しているが、実はここに本当の苦労があるし、それがなくやってるのならスタッフがいいか、単に偶然が当っただけだけと断じる。一方、そのカリスマ性という微妙なものを維持するために三木谷氏はみなに英語を義務づける分、僕も新しいことをやれば文句ないだろうということと、将来的に極めて重要な中国語圏のマーケットに対応するということらしい。見方によっては茶番ともとる人もあろうが、基本的には知識を入れる体力がある人にようなので苦にならないのかもしれない。

 ―― ビジネスを通じて、中国人、インド人の若者と日本人の若者に大きな差を感じますか。

 ハングリー精神が違うというのは確か。鎖国を300年続けた国と、いろんな歴史を繰り返してきた国とは違う。お上が守ってくれると彼らは思ってないでしょう。自分の道は自分で切り開くというのが原則。
 小中高の教育にしても、日本は競争が甘っちょろい。やっぱり大事なのは切磋琢磨。敗者を蔑(さげす)むのではなくて、「競争してみんなで伸びていく」「ダメな奴は強い奴が助ける」というふうにしないといけない。


この十数年の傾向をみても、大方の人はお上が守ってくれると思ってないでしょう。自分の道は自分で切り開くというのが原則というのは分かりますが、それが社会規範というものを危なくしているとか治安をということと差異が生じているのも事実である。多分治安や清掃概念と言うところとトレードオフになってる。
しかもその大元から 「切磋琢磨。」「敗者を蔑(さげす)むのではなくて、「競争してみんなで伸びていく」「ダメな奴は強い奴が助ける」という」というのは相反条件になる項目ではないのか。

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こうやって見てくると、パワフルで即物的には信頼できるのだろう。
けど誤解を招くこと覚悟で言えば、相反する内容を並立的に述べるということが、この人の限界をおのずから示している気もする。そうなんです。偉い人というものを見出すには幻想からはじまる場合が多く、誰しも理想とする人間をあがめることはできないものです。一神教を信じない日本人らしいな。
総理大臣に絶対視を求める風潮に思考停止の怖さを覚えながら。

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