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「卑劣」きわまる行為なんだそうな(1/4)

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卑劣な「ドブスを守る会」衝撃動画…一般女性続々被害   2010.6.18 20:09
 首都大学東京の男子学生2人が、「ドブスを守る会」と称し、面識のない一般女性の姿を無断で動画投稿サイトにアップしていたことが分かった。学生らは道行く女性に「雑誌の撮影」などと声をかけて写真を撮った後、会の名称を名乗り、それを聞いた女性たちの反応まで収めた動画を公開していた。若気の至りでは許されない、卑劣きわまりない行為だ。(夕刊フジ)(後略)
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首都大生「ドブス写真集を作る」 無断撮影、サイト投稿   6月19日7時55分配信 産経新聞
 首都大学東京(東京都日野市)の男子学生2人が、路上の女性に「ドブス写真集を作る」などと声をかけて無断で動画を撮影し、動画投稿サイトに投稿していたことが18日、分かった。ネット上では非難が相次いでおり、大学側も事態を把握。学生に聞き取り調査をしたところ、「問題点があると認識しないまま公表した」と事実関係を認めたという。大学では「厳正に対処する。映像を流された方には深くおわびしたい」としている。
 大学などによると、問題の動画はシステムデザイン学部4年の男子学生2人=(22)と(23)=が今月12日、東京都立川市のJR立川駅で撮影。通行中の女性に「ドブス写真集を作ろうと思っています」などと声をかけ、女性がいやがって逃げる様子などがとらえられている。

 大学が17日に学生らに事情を聴いたところ、2人は映像を作ることに興味を持っており、動機について「不道徳なものから生じるおかしみを追求することで、何らかの表現ができるのではないかと思い、作品として作った」と話したという。
 学生は14日に動画投稿サイト「YouTube」にこの動画を投稿。16日に友人から忠告を受けて削除したという。
(中略)。
 ネット犯罪に詳しいK大学法科大学院のS教授は「侮辱罪で逮捕されてもおかしくない。非常に悪質で明らかな犯罪行為」と指弾。無断撮影の画像をネット上に投稿したことも、民法上の不法行為に当たると指摘している。
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ドブスねえ。私はこういう主観的視点のみの議論はどうも避けたい。その意味では卑劣かはどうかと言うことを「主観的視点のみの議論をする新聞」がいうのはどうかと言うところも少しはある。単に非常識で片付けてもいいのかもしれないが、分析してみよう。
まず、一般的には「倫理的に」大いに問題あるかと言うことになる。黄金律という、多くの宗教、道徳や哲学で見出される倫理学的言明を考える。現代の欧米において「黄金律」という時、一般にイエス・キリストの「為せ」という能動的なルールを指す。しかし好み方は世界のほとんどの宗教的道徳的教えの中に現れている。もちろんカルトとして排除されたものにもあるし、オウム真理教でもあったと言う。(ただし「自分の望むことを人にせよ」型で押し付け的な手法)

宗教的視点
●イエス キリスト・キリスト教 :人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい(マタイによる福音書7章12節)
●孔子・儒教:己の欲せざるところ、他に施すことなかれ(己所不欲、勿施於人 論語 巻第八衛霊公第十五 二十四)
●ユダヤ教:あなたにとって好ましくないことをあなたの隣人に対してするな。(ファリサイ派のラビ ヒルレルの言葉)
●ヒンドゥー教:人が他人からしてもらいたくないと思ういかなることも他人にしてはいけない(『マハーバーラタ』5:15:17)
●イスラム教:自分が人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を加えないことである。(ムハンマドの遺言)/あなたがしてもらいたくないような方法で、あなたの兄弟たちを扱ってはならない
●仏教:他人の幸せを、自ら望んで捜し求めなさい

地域集合体としての視点(宗教には近いものではあるが)
●エジプト: 他人のために良かれと自らが望んだことを捜し求め、それをしてあげなさい
●ペルシャ:あなたが人からしてもらいたいことを、人にしてあげなさい
●ギリシャ :隣人から敵意を抱かせるようなことをしてはならない
●ローマ:すべての人が心に刻み込んでおかなければならない法律とは、あなた自身の社会の人たちを愛することである

モラルに反している行為かどうかの判定方法の一つが、普遍化ができるかと言うの規準で、他人がするとき受け入れられるか。自分だけのための例外を作ってはいないかを問うことである。(参考:http://www.tokai.t.u-tokyo.ac.jp/~madarame/lec1/gold.html「技術倫理 東京大学工学部システム創成学科講義「社会のための技術」資料」
この資料にもあるのだが、
細かいことを言うなら、「自分の望むことを人にせよ」と「自分の望まないことを人にするな」とではベクトルの向きが逆である。日本人はどちらかというと後者のように考え、アメリカ人はどちらかというと前者のように考えるというと言い過ぎであろうか。

となっているが、上の表現でも
「自分の望むことを人にせよ」:キリスト教 仏教 エジプト ペルシャ
「自分の望まないことを人にするな」:儒教 ヒンドゥー教 イスラム教 ギリシャ

と分けられうる。(最も一例に過ぎないが)そうなるとそもそも
他人がするとき受け入れられるか。自分だけのための例外を作ってはいないか
という概念がことなると、細かいアクションがずれてくる場合もある。
よく 9.11アメリカ同時多発テロ事件のとき、アメリカ合衆国国民にとっては、いままで自分たちが自分の望むことを人してきた「つもり」なのに、特定の人々らにとっては「自分の望まないことを人されている」という嫌悪感を持たれているということになるのに慄然としたと言うのがある。つまりこの一つで視点が異なる側面があるのである。
同じことは首都圏国電暴動前後の労働組合の行動にもある。直前に上尾事件という、打ちこわしある意味労働者同士の内ゲバともいえる事件があったのだが、それでも再度労働争議の一形態である順法闘争を「労働者視点」という見方で行う。聞くところによると、そこまでして企業の勤務先に良くと言うことを「労働者という一個体を売り払って資本家の走狗となる、労働者でなくプチ資本家」と言う定義まであったようで、そのようなものは本質的に労働者ではないと言う視点もあったようだ(新左翼ではプチ資本家という表現は良く使われた)
「他人がするとき受け入れられるか。」と言った場合、労働者が働きそれを第三者に分配するから社会全体の活性化が図られるという前提にたつと、もしかしたら、他の交通機関のスト(当時は私鉄でのストライキは認められていた上に毎年しばしばあった)に関し当然の行為と言う前提に立っていたという「倫理規範」の前提があるとしたら、受け入れられると判断するわけである。
「自分だけのための例外を作ってはいないか」ということとて、他の「労働組合」が清々とストをしている場合、その差異が見えるかはかなり疑問である。それでも問題が起きない場合もある。社会的にその企業体の存在が希釈された場合なら、意思の伝達手法として容認される。(例:花見スト:千葉支社管内の毎年3月中旬に国鉄千葉動力車労働組合により行われるストライキ・順法闘争。いまや春の房総の風物詩となり、季語として見たことがある。例年と言うことと、緊急輸送手段の分散化、高速バスへの移行で、最近は乗客も対応ができるようになっている)
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倫理規定に対しては、一般人の共通認識を共有する前提があるから、黄金律が成り立つ側面がある。戦略などの問題があれば、共通認識を共有する前提がない場合、黄金律が成り立つという保障は一切ない。エジプト・ペルシャ・ギリシャ・ローマのどれも、、あなた自身の社会の人たちを愛すると言う「社会」と言う場合の「社会」の定義を自分たちの都市国家のコミニティーと扱い、広域の地域社会と取れないことから、戦乱を招き、社会利潤を収奪しあうのである。
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少なくとも、上の画像作成に対しては、その地域社会に対し、「人が他人からしてもらいたくないと思ういかなることも他人にしてはいけない」という「黄金律」の反していると考えてしかるべきである。したがって社会的叱責は仕方ないと考える。(大学が・・・と言うのはまた別な問題がある)
問題は他人からしてもらいたくないと思う行為と、やった人たちがそもそも思っているかである。その感覚をもともと本質的に持たないで生活してきた若者(特に個性を育てることが人としての前提と考え、実践している人)では、他人からしてもらいたくないと思う行為より「実験」行為が社会的に還元するものであると言う認識になってるならば、議論がもともと成り立つ余地がないかなとも思う。翌日その話が出てくるのである。(続く)

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