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今の就活(3/3)

(承前)
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新卒者採用 「成績」は低位 「コミュニケーション力」を重視  2010.5.3 21:49  産経新聞
 新卒者採用のポイントは-。企業が求める人材像(複数回答)を聞いたところ、90%と断トツだったのが「コミュニケーション力」。これに続いたのが「積極性」(68%)や「協調性」(57%)などで、人物重視の傾向が鮮明となった。
 これに対して「資格・専門知識」(5%)、「語学力」(3%)、「成績」(2%)などの要素はあまり考慮されていない。社内教育で新人を鍛える日本の人材育成システムはなお健在のようだ。
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もっとも、この答えは聞いた相手が採用担当であるからで、企業の現場の要求とは異なっている可能性は意識する必要がある。社内教育で新人を鍛える日本の人材育成システムはかなりの企業で崩れているというのは個人としては感じている。結果的に、「資格・専門知識・語学力・成績」の要素は、最低限ある人を前提にしており、それがない人は頭から採用のまな板にものらないとも言える。

一方、「コミュニケーション力」を重視するのは結構だが、「コミュニケーション力」しかない、空気を読む能力のみで生きている人が多い企業もあり、個人的にこういう企業と商談をすると、いい加減ほしい事項をはぐらかせられ、そしてその結果がその人の能力とさせられている可能性があると感じる。
もちろんコミュニケーション力だけというのを全面否定はしない。こういう社会スタイルは社会としては必要。ただし人員のバランスである。

--------------引用
学生への「職業指導」、大学・短大に義務化へ 文科省   2010年2月24日3時2分   アサヒ・コム
 学生が自立して仕事を探し、社会人として通用するように、大学や短大の教育課程に職業指導(キャリアガイダンス)を盛り込むことが2011年度から義務化される。文部科学省が25日、設置基準を改正し、大学側もカリキュラムや就職活動などの支援体制の見直しに入る。
 義務化の背景には、厳しい雇用状況や、職業や仕事の内容が大きく変化するなかで、大学側の教育や学生支援が不十分という指摘がある。さらに新卒就職者の3割が3年以内に離職するなど、定着率の悪さも問題になっていた。このため、大学教育のあり方を議論していた中央教育審議会(文科相の諮問機関)でも、学生支援の充実や、職業指導を明確化する方向性を打ち出していた。
 就職支援に関して、各大学や短大は、就職支援センターやキャリアセンターを学内につくって対応している。義務化で、卒業後を意識したカリキュラムやプログラムにし、すでに一部の大学で導入されている職業を考える授業やインターンなどを単位として認定するなどの動きが広がりそうだ。
 また就職指導への教育は、7年ごとに受ける第三者の認証評価機関などの評価対象にもなり、結果が公表される。受験生の大学選びの理由の一つになる可能性もある。
 日本学生支援機構のまとめでは、就職セミナーやガイダンスなどを実施する大学は全体の91.8%、短大で95.7%。職業意識を育てることを目的にした授業科目を開設している大学は74.3%、短大は72.4%となっている。
 具体例として、金沢工業大学では、入学時から4年生まで、必修の科目として将来の進路を考えるカリキュラム「社会で自分を活(い)かして生きていく力」を実施している。また、東京女学館大学では、コミュニケーション能力、IT能力など社会人として必要な10の能力「10の底力」を定めて4年間で基礎、専門科目を通じて伸ばす試みをしている。
 ただ、義務化で、大学の正規授業での職業指導が重点化されると、「就職」が目的化してしまい、本来の学問・研究がおろそかになるという懸念もある。また、もともと就職指導に重心を置いた専門学校との境目がなくなるという指摘もある。(編集委員・山上浩二郎)
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「就職」が目的化してしまい、本来の学問・研究がおろそかになるという懸念はたしかにあって、研究第一を掲げる大学ではこれをすること自体、研究姿勢を社会が求めていないということを気にする。

社会が経済活動前提で動き、倫理や思考などの観念で動くことが対価のみならず生計の糧さえ失われ、そういう概念の必要性を感じる篤志家も現在は少ない。それは篤志家となるべき経済活動で成功した人は倫理や思考などの観念で動くことを排除したから篤志家になったのである。その中では旧来のアカデミックなものはもう求めることは無理であろうと私はあきらめている。

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コメント

高校「工業」の教員免許を取得するためには、以前から「職業指導」が必修でした。私が大学で担当している「工業科教育法」と並んで、多くの大学で知り合いが非常勤で教えています。必修にするからには専任のポストも用意してほしいものです。一般に広まるのはよいと思いますので。ただ、先週の研究会でも話題になりましたが「キャリア教育」というアバウトな言葉は使わない方がよいかと思います。

投稿: KADOTA | 2010年6月 5日 (土曜日) 10時05分

一般的な文系も含めた職業教育ですが、専任教官が見つからないということを、高校の恩師(某大学教授)がいっていました。なり手がないという原因は明らかに報酬の設定の問題と、学外のコンサル業務が難しいのだとか。ほんとかなあ。
>「キャリア教育」というアバウトな言葉
確かにあいまいなままで定まったような感じですね。職業を持たない意思の人に対する教育の定義とか、リベラル・アーツ・カレッジの考え方とか、面倒なことをいう御仁もいるのでしょうな。

投稿: デハボ1000 | 2010年6月 5日 (土曜日) 10時57分

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