« 路上弁当規制 | トップページ | 三段腹で何悪い »

岡本真夜の事業展開戦略?

http://www.jape.jp/home.nsf/Soukai8Files/$File/2005-1-3.pdf
中国におけるホンダの事業展開戦略-二輪事業の戦略転換経験から学ぶ四輪市場への新アプローチ-
<東京大学大学院経済学研究科 博士課程 企業・市場専攻 向渝(シャン・ユイ)>
1.問題意識
本田技研工業(株)(以下、ホンダと略称する)は「二輪車事業による先行的市場参入、四輪車事業の後追い進出」といった同社のグローバル化の従来のパターンに準じて、中国事業を展開している。しかし、先行する二輪車事業は、急成長してきた地場メーカーと競合関係にあり、市場シェア急落の窮地に追い詰められた。(後略)
------------------------
ブログランキング・にほんブログ村へ

ホンダのオートバイ現地生産は当初、沿海地域の都市部をターゲットに、高付加価値、高価格の製品をラインナップとし、90年代半ばまで、販売は順調であった。しかし、90年代に多数の地場メーカーがオートバイ産業に新規参入しモジュール的設計に近い形に多少の品質を犠牲にしても製品化してしまった。価格競争が主な競争手段という製品になってしまったところで社会的理由で主要市場は都市部から農村部へ、そして市場飽和で価格競争のみの品物になってしまい意識せずに高い品質の市場が急速に縮小した。その上に中国市場のの余剰生産力が出てしまいベトナムなどへ模倣車を大量輸出し、「ローエンド・低価格層向け」という世界的に巨大な、けど日本の不得意とする新市場を開発した。
そこで、ローエンド・バイクの開発・製造拠点として中国を本格的に使うことにした。それが、

① 一貫体制作り:中国市場に向けた研究開発から生産までの一貫体制。
コピーメーカーとの提携:情報網、調達ネットワークと販売網があるコピーメーカーになんと出資し、自らの手でコピーバイクだった車をコピーでなくローエンドの純正品化。
③ 中国製品の海外輸出:中国で生産されたホンダ製品を輸出し、中国地場メーカーに奪われたベトナムなどでの市場シェアを奪還。

ただしこの反面、ローエンドクラスの製品が日本国内に流入することは製品開発力の利ざやが得られなかったということもあり、さらに日本市場での市場飽和もあった。その上そのクラスの製品を国内に持ち込んだ事例はいくつかあったものの、品質評価基準がまったく合わなない評価を得てしまい、販売で着なかったのもあると聞く。つまりこれは日本国内には展開できない二重構造を10年間温存するはめになった。
------------------------
以前本田技研工業の役員さんの講話を聞いたときにはその彼は、このコピーメーカに知財の問題をたてにのりこんだところ、技術のレベルは高くないのだが、コピー生産するための生産設備・CAD/CAEに始まるソフトリソース・そして、中堅クラスの膨大な技術者を見てしまうと少なくとも前二つの生産設備は自社レベルと考えてもきわめて高いということと、この設備を維持できる莫大な資産と経営能力があるということであったということで、方針を再構築したということを聞いている。その得失を冷静に見て、当座の讒言や思い込みにとらわれなかったというのには、ホンダの回し者でなくても、「ほー」と思うであろう。
------------------------引用
上海万博で岡本さんの曲使用へ PR曲、事実上盗作認める 2010/04/20 00:36 【共同通信】
 5月1日開幕の上海万博のPRソングに、日本のシンガー・ソングライター岡本真夜さんのヒット曲「そのままの君でいて」が盗作されたとの疑惑が出ている問題で、岡本さんの所属事務所は19日、中国上海市の万博事務局から同曲をPRソングとして使用したいとの申請があったと発表した。岡本さん側は使用を認めた。具体的な使用形態などについて今後協議するという。
 万博事務局側が事実上盗作を認め、正式に岡本さんの曲の使用手続きを踏んだ格好。中国ではインターネット上でPRソング作曲者に対する非難や、見抜けなかった万博当局への批判が寄せられており、問題が長引けば万博のイメージ低下とともに、当局批判を助長しかねないとみて異例の対応を取ったとみられる。
 岡本さんの事務所は、万博事務局からの申請が19日に電子メールであったと説明。細かい打ち合わせは近日中に行うというが、万博事務局が盗作を認めたかどうかについては明らかにしなかった。
 岡本さんは「世界中が注目するイベントである上海万博に協力する機会を頂き、とてもすてきなお話で光栄です」とのコメントを発表した。
 万博事務局側は共同通信の取材に対し「分からない」としている。
---------------------
岡本真夜:上海万博PR曲に盗作された疑いの「そのままの君でいて」が正式決定   2010年4月19日 毎日新聞
 シンガー・ソングライターの岡本真夜さん(36)は19日、所属事務所「noi」を通じ、5月1日に開幕する「上海万博」の「実行委員会」から、ヒット曲「そのままの君でいて」(97年)の楽曲使用申請があり、これを受諾したと発表した。岡本さんは「世界中が注目するイベントである上海万博に協力させていただける機会をいただき、とてもステキなお話で光栄です。今後も一音楽家として頑張っていきますので、よろしくお願いいたします」とコメントした。
 3月30日に、開幕30日前イベントに合わせて発表された万博のPR曲は、中国の著名な作曲家の繆森さんが制作し、俳優のジャッキー・チェンさんらが歌ってきた。しかし発表後、ネット上でPR曲と、岡本さんの「そのままの君でいて」が酷似しており、盗作ではないかと非難が広がった。上海万博事務局は18日までに「PRソングの使用を暫定的に停止する」としていた。【西村綾乃】
---------------------
岡本真夜「そのままの君でいて」上海万博公式PR曲に決定 2010年4月19日 21時11分
岡本真夜が1997年に発表したシングル曲「そのままの君でいて」が、5月1日に中国で開幕する上海国際博覧会(上海万博)の公式PRソングとして使用されることが発表された。
これは岡本本人と所属事務所の連名で、本日4月19日にマスコミ向けFAXにて明らかにされたもの。当初公式PRソングには2004年の公募で選ばれた「2010年はあなたを待っている」が決定していたが、この曲と「そのままの君でいて」との酷似が指摘されていた。
万博実行委員会より公式PRソングへの起用を依頼された所属事務所は「喜んでお受けする旨」を委員会側に回答。岡本も「世界中が注目するイベントである上海万博に協力させて頂ける機会を頂き、とても素敵なお話しで光栄です」とコメントしている。
【所属事務所 有限会社noi コメント】
マスコミ関係者様
いつもお世話になっています。
このたび、上海万博実行委員会から、「そのままの君でいて」の楽曲使用申請のお話をいただきました。喜んでお受けする旨を、上海万博実行委員会にご報告いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。   有限会社 noi
【岡本真夜 コメント】
このたび上海万博実行員会さんより「上海万国博覧会公式PRソング」に「そのままの君でいて」の楽曲使用の依頼をいただきました。
世界中が注目するイベントである上海万博に協力させて頂ける機会を頂き、とても素敵なお話しで光栄です。
今後も、一音楽家として頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。  岡本真夜

-----------------------------終了
元歌

上海版

「世界中が注目するイベントである上海万博に協力させていただける機会をいただき、とてもステキなお話で光栄です。今後も一音楽家として頑張っていきますので、よろしくお願いいたします」というコメント、聞くところによると、割と純粋な人だというが、大人ですなあ。
 中国の著名な作曲家による盗作ではないかと非難が、特に情報が入りやすい香港から広がったので、事務局は「PRソングの使用を暫定的に停止する」としていた。見方によっては「万博実行委員会より公式PRソングへの起用」のお伺いというというのもまあ盗人猛々しいという視点になりそうであろう。ただし、もっともここで事実が分かった時点で、ちゃんと認め契約するというのは、ある意味トラブルを起こした人間が、金ででも良いから早急に道義的責任を認めて解決するのには、近視眼的視点でなければ、納得いく行動である。まあ、申し出た中国側ではびくびくものであろうし、最初から日本の曲の替え歌だと発表していれば違ったかもしれないが、そこをなんと大局的にOKを出した事務所(個人事務所)は、ある意味大物ともいえる。もっとも使用形態や対価はまだ決まっていないようだ。共同通信の指摘はある意味当ってるのであろう。
では、日本語歌詞を見る限りは、割と汎用的な歌詞なのだが(高知県出身と思うとそうかなあ、函館でも良いかなとかおもうのだが)そう暗い歌詞でもなく、作風が「応援歌」的なところがこの時期にはあるので、ここはお互い幸いだったかもしれない。
もっとも、岡本真夜のデビューシングル『TOMORROW』は国内でもコピーをしている人も多いし、台湾の歌手が中国語のカバーを出して、そこそこ評判が良かったそうで・・・(あまりうまくないが)・・・そういう意味では、彼女の作品を「大陸に」出すいい機会かもしれない。

つまり、岡本真夜さんと本田技研は、たまたま問題に応じて、期せずして意外とおんなじことをして、損して得をとったというではと思う。偶然とはいえ中国との付き合い方というところでは一つの示唆であろうと思う。
なお、私は万博の中継を見るたびに「信用金庫」のCMを今後は思い出すということになりそうなのだが。

|

« 路上弁当規制 | トップページ | 三段腹で何悪い »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/48133439

この記事へのトラックバック一覧です: 岡本真夜の事業展開戦略?:

« 路上弁当規制 | トップページ | 三段腹で何悪い »