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授業で「社会常識」

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薬物ダメ、自転車マナー…京大が授業で「社会常識」  11月22日9時9分配信 読売新聞
 京都大は、学生の相次ぐ薬物事件などを受けて、新入生を対象に法令順守などを教える初年次教育を2010年度から実施する方針を固めた。
 これまで教員の間では「学生はもう大人。そこまでやる必要はない」との意見が多数派だったが、次第に危機感が広がったためで、交通マナーを教える講義も予定されている。自由の学風、自学自習の伝統で知られた京大の〈方向転換〉は、大学全入時代を迎えた大学の役割変化を象徴するものとして注目されそうだ。
 京大では数年前から、学部単位で、向学の心構えなどを教える初年次教育を実施していた。しかし、学習意欲のない学生が目立つようになった上、今年は2人の学生が大麻、覚せい剤を所持したとして逮捕された。
 このため大学側は、「人間としての基礎的な教育」に重点を移し、全学共通カリキュラムとすることを決定。教育・研究の質の向上などを目指し、2010年度からの6年間を期間とする「中期目標・中期計画」に盛り込むことにした。
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 法令順守については、薬物の危険性を科学的に解説するビデオを見せるほか、過去の学生による事件を例に人権の大切さなどを教える。スピードを出して歩道を走るなど、大学周辺で苦情の多い自転車のマナーについても教育する。さらに、自分の将来像をイメージさせるキャリア教育や、カルト集団、自殺願望への対処方法などのメンタルヘルス教育も行う。
 初年次教育の講義は前期に開講し、10~15コマを予定。10年度から試行的に始め、11年度からは単位化する計画だ。
 西村周三副学長は「法令順守などは当然のことで、あえて大学で教えるかどうかは悩ましいところだが、入学直後は非常に重要な時期だと考え、実施に踏み切る」としている。
 ◆他大学にも動き広がる◆
 こうした動きは他の大学にも広がっており、立命館大では、2、3年生有志が、1年前期の基礎演習の授業時間に、大学生活の送り方などを指導。オリエンテーションでは薬物の危険性も教えている。大麻所持や振り込め詐欺事件に絡んで逮捕者が相次いだ関西大では、新入生らを対象に「スタディ・スキル科目」を実施。来年度からは、薬物の危険を教えるなど、法令順守やモラルの教育にも力を入れるという。
 ◆初年次教育=大学生活に適応させることが主目的の総合的教育プログラム。1970年代後半、米国で始まったとされる。2080年度の文部科学省の調査では、全国の国公私立大742校のうち、8割の570校が、文章作成作法や口頭発表技法など、学問に対する動機付けのカリキュラムなどを実施している。
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実社会の中で大学という意味が「高度な専門知識を得る場所」ということではあっても、専門教育をほとんどの人が受けると、大学という存在の社会の中における優位性が落ちてくるとはいえるのでしょう。しかも、これら高等教育は大学の勉学は自発的にするものということで、高校時代に積み上げた「大学受験のため」を含めた知識の習得手法がことなる。
ただし、この切り替えは容易でない。まじめな学生ほど既存の手法をマスターしているからとまどうのであろう。問題は、そこで退学という選択肢とて、実は一つの社会人育成の最適化でもあったのであるが、それも社会からは否定されている場合が多い。かくて、立ちすくむ1年生が増えている。
この学力という意味では、知力というところもそれなりに問題になる場合もある。工学教育で高校の復習をさせるために先生を配置するのもあるが、それとはまた違う。
(1)アカデックスキル(向学の心構えなどを教える初年次教育)
 ノートの取り方やリポート作成法。
lこれなんかは、先輩から聞くとかして自分なりに体得した。だが、学科試験を受けずに入る学生も最近はいるし、また、先輩などもそういうのを教えることをしないし、後輩も聞かない。さらに高校までは黒板を丸写しにすればよかった(・・・ということもあるらしい・・・)ので、大学で戸惑ったという生徒も聞くすべがないらしい。
また、「学習目的なし、学習意欲なし、学習習慣なし、学力なし」といった要素がどれか一つでもあると、なかなか得られない。となると、これらがベースの社会では中退を防ぐことが社会の要請である以上、カリキュラムのなかで組み込むしかないようだ。たとえば、ある大学の実践例である。

■初年次教育のひとつ「学習技術」に見る授業例
◇ノート・テイキング
◇リーディングの基本スキル
◇大学図書館における情報収集
◇インターネットによる情報収集
◇情報の整理
◇アカデミック・ライティングの基本スキル
◇パソコンによるライティング・スキル
◇わかりやすいプレゼンテーションのために

このほかに初年次教育は、情報技術(コンピューターリテラシー)、海外研修や社会貢献活動(サービスラーニング)などがあるらしい。確かに以前なら論文作文法だけですんだものが、今はこういうのも必要ではあるな。その分は確かにきっかけだけでもというのがあるかもしれない。
もっとも卒業生を迎える社会(会社でも官庁でも)にすれば、このような基礎知識を持たない人を育成する余裕がないとも言える。だからこそこのニーズが「学校教育に」求められるという押し付け合いの側面も感じるのだが。
(2)キャリアプランニング
ところがそれ以前に人生設計自体を求めることまで、カリキュラムを設定するということもある。今回の問題はそれ以前の社会生活の基礎のカリキュラムのニーズで、そこまでする必要があるというのが今回の動きである。
たとえば「キャリアプランニング」は、いわば卒業後の人生設計。自己分析、職場見学、働く人々の話を聴く、などというように順々に体験する。「将来が見えれば、大学生活をどう過ごすかが決まるはず」だし、そのための取得する内容設定とか、屋ってはいけないことが分かるということ。たしかに企業でのキャリア蓄積の訓練はこの手法である。ただしこの場合も大学卒ではいままで研修をしなかったと記憶しているが、1995年以降は、このような教育をしないことには、定着しないとか喧嘩するとかが生じていたのである。おなじことが低年齢貸したというわけ。なおキャリアプランについては、業務指導をする際にやはり考えなければならないため、わたしもその指導をすることがある。
大学側は、「人間としての基礎的な教育」に重点を移したカリキュラムも、卒業進路の確立などまで考えると入れなければならないという分けである。
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知人の通っている大学(一流です)での学内メールで、大学の学生支援課からこんなメールが回ってきているのに、この内容に当人が憤慨していた。
作って食べよう。ぶりの照り焼き定食編
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初心者でも大丈夫。バランスの取れた食生活の大切さを先生に学んで皆で楽しく一緒に作って食べましょう。
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まあ以前から、自炊したりしている大学生が多い大学では、あったことですが、料理の得意なこの人には憤慨ものだったと思う。曰く「大学がわざわざそんな講座を開く時代になったのか。学生支援課はもう少し別に支援が必要なことがあるような気がするのは私だけ???」
まあ、私のころも、そー思いましたね。けど、この人は料理もするし、割と器用な人。だからこそできない人のつらさをわかりにくい側面があるかもしれない。とはいえ、むしろ私は「25年前と余り変わらんことをやっとるが、食材購入の環境も変わってるのに意味があるんかなあ」と百年一日のこの教育の側面があるにせよ、そのところから一歩踏み込んで、なぜ初年次教育にくっつかないかなあと少し悩んだのである。

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