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コカからカカオへ

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コカの代わりにカカオ栽培、麻薬撲滅を目指す南米ペルー 2月12日20時6分配信 CNN.co.jp
コカインの原料となるコカの生産量が第2位とされる南米ペルーで、代わりにチョコレートの原料となるカカオの生産が推奨されている。新たな試みではないが、高品質なカカオ豆の生産により合法的に高収入が得られるため、支援団体はさらに規模を大きくしたいと意気込んでいる。
ペルー北部、アマゾンの熱帯雨林が広がるサン・マルティン県では、コカからカカオへの転作が成功した地域。この地域で収穫されたカカオ豆は昨年10月、フランス・パリで開かれたチョコレート業界の国際的な展示会サロン・ドゥ・ショコラで、近隣諸国のエクアドルやベネズエラ、カリブ海のトリニダード・トバゴなどを抑え、最も芳香なカカオに選ばれている。
サン・マルティン県で米国の支援を受け、カカオ栽培を広める団体によれば、ペルーのカカオ豆輸出量は2006年の16トンから2009年には250トンに増加。今年は600トンを見込んでいるという。
昨年のカカオ豆輸出額は6700万ドルで、多くが欧州へ出荷された。良品質が認められ、高価格で取引されることから、転換が進み始めているという。
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一方で、ペルー南部の地域ではコカからカカオへの転換は大きく進んでいない。一番の壁は、輸送問題だ。生産地から市場や国外への輸送インフラが整っていないことから、カカオを生産しても販売が難しい。さらに、そういった地域は隠れてコカ栽培がしやすく、農民らが現金収入のためコカを選んでいるという現状もある。
しかし、サン・マルティン県では成功していることから、コカからカカオへの転換は困難なことではないと支援団体は指摘。この成功をペルー政府が認識して、国を挙げて麻薬撲滅への道へ向かってほしいと訴えている。
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ある意味、カカオという単作耕作がいいかという側面がある。如何に地理的に育てやすいとは言えども、その分単作は害虫等がはやると一挙に被害が大きくなるし、砂糖と同じくプランテーション農業での弊害は否定できない。
プランテーション農業は大規模工場生産の方式を取り入れた農園。広大な農地・大量の資本投入・安価な労働力の条件を整えたうえ(つまり安価な労働は必要条件である)単一作物を大量に栽培する。そうするとカカオの種子はチョコレートやココアの大量消費の原材料となるが、高度約300mの高地で自生する上、生育には、規則的な降雨と排水のよい土壌、湿潤な気候が必要であるとなると、人口密度が希薄な、また山の上のような地形の悪いほうが生育にはいいようだ。その分作業性は悪くなるが。
とかく、安価な労働力確保は、労働者の人権侵害が伴いがちである。また、プランテーション作物の多くは商品作物であり、輸出することで外貨を稼ぐが、依存度合いが高い場合、自然災害や産業構造の変化などの影響を受けると経済が破綻する。また、資本投下した企業(多くは先進国の資本である)の企業が巨大な力を持ち、現地政府を経済的に支配することもある。
ですが、コカ・コカノキがコカインという局所麻酔薬、麻薬の原料として違法に市場流出をしているのもこれまた事実である。コカ素材そのものは依存性や精神作用は無いので、それなりに葉をハーブティーとして飲用するなど、一種の嗜好品・薬用として伝統的に利用されている。というわけで地元の人がちょっと育成だけを制限するには制限しにくいことになるし、徹底した管理は「禁酒法」のような問題をはらむ。
もちろん大半の国ではコカインの危険性からコカノキ、コカの葉には栽培・持ち込み・流通等が厳しく規制されている。とはいえ、中枢神経を刺激して精神を興奮させる作用は疲労を回復させる反面、アルコール飲料と同様に幻覚や妄想を生じ精神毒性を示し、空腹を忘れさせる効果、性格に攻撃性が増したりする上に常習化するのが、この地域ではアイデンティである。
ということは、世界はこのコカのアイデンディーを排除し文化を変えなければならないというきわめてあぶなかしい存在にあるのであろう。そして、意図せずとも単作農業による、経済の脆弱さをともなうんだなあ。そうなると、単純な「徹底管理」よりは、代替作物を与え育成するのは、まだまし・・・というところにはなるかもしれない。
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ちょうど今は、いわゆる商売主義が大衆に膾炙した事例のひとつ「バレンタインデー」である。古くは「土用のうなぎ」にはじまり、定着する事例も結構ある。
過日は子供がチョコレートクッキーを家のオーブンで焼いて、梱包していた。そして先日、関係先で「義理チョコ」をいただいた。聞くと女性の社員(その部署の30%ぐらいいる。管理職もいる)たちがお金を出し合ったらしいし、チ○ルチョコのような安価で手に入りやすいものではない。チョコレートはすきなのだが、私はこういう形の虚礼は、仕事以外の業務に余計な考えをめぐらすという煩雑さと、商業主義からの決別に難があることから好きではない。(だから一度は必ず断るようにしている)とはいえ、一人だけ渡さないとなると彼女らも、立場上困るのは目に見えているから、結果的にはもらうようにはしている。
ただし、これを家にもって帰って、子供たちに分けていると、妻に「もらうのはいいが、お返しをなんで買わないのか!」といわれる。(最も妻の職場は従前から全員女性であるからまったくこういうことはない)まあこれは道理とおもうから、ちょっとしたものを以前は買うこともあったが、私に限らずほとんどの人は余計なことを邪推するとか、変に気にするのかうけとらないということで、なかなかやりにくいようである。
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習慣をやめることは、文化を破壊することに似ているのであるが、そもそも「文化」というのはその程度の存在しかないということに尽きる。魚が取れないとなると「すし文化」が壊れるとか、鯨を取れないことは、「鯨をベースにした文化がなりたたない」と嘆くのはわかるのだが、過去に資源の枯渇や政治宗教で埋没する風習は、実は枚挙にいとわないのである。たぶん「コカ」に関しては、いずれは人がすべて入れ替わるか、産業のプランテーション農業化でハーブとしての用途まで表向きは消え去ることになろう。表向きは。

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コメント

こんばんは。
ふとこの活動家の方々を思い出しました。

革命的非モテ同盟
http://www.geocities.jp/furukatsu_himote/

今年もデモをやったそうです。
http://kakuhidou.xxxxxxxx.jp/

投稿: kunihiko_ouchi | 2010年2月15日 (月曜日) 01時54分

なんだあ・・・このテイスト!(笑)
ですねえ

投稿: デハボ1000 | 2010年2月15日 (月曜日) 05時40分

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受信: 2010年2月15日 (月曜日) 10時41分

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