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ハイチ大地震義援金

今般、300人ほど集まる会議のお世話の一端をボランティアでさせていただくのです。
さて、そこで、募金箱を置けばどうかという意見があります。進んで行ないたいと思います。公益性を持つ業務を日ごろ行なっているという自負(あくまで自分の意識ではありますが)があるからこそとはおもっています。
けどお金での寄付が本当にもっとも適切な行為なのかとは注意し、自問自答をすることは怠ってはならないだろうとは考えているのです。
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日本時間2010年1月13日6時53分にハイチ共和国でマグニチュード7.0の地震ががおこった。地震の規模の大きさもともかく、ハイチの政情不安定に起因する社会基盤の脆弱さ、世界の最貧国の一つといわれる経済状況が相まり、推定死者が現段階でも10数万人に及ぶなど、単一の地震災害として大規模なものとなった。
首都ポルトープランス(120万人・首都圏全体では 300万人)が壊滅し、複数の病院が倒壊し、がれきの撤去や医療支援、つまり医療用品や重機が必要とされている。都市インフラ全体がきわめて弱く、70%の建物が倒壊し、復興に寄与する道路もまったくつかえない状況のようである。人口の約1/3(300万人)が被災したという。
国連は直ちに1000万ドルの被災地支援を潘基文国連事務総長(大韓民国)は発表。世界銀行も1億ドルの支援を表明した。

オバマ米大統領は、米国が積極的に被災地の復興支援に取り組む方針であることを明言。また駐在していた国際医療援助団体「国境なき医師団」は、ハイチの拠点3カ所が地震の被害で使用不可能になっていると述べた。同団体は負傷者の手術再開に重点を置く方針という。刑務所が倒壊し、受刑者らが逃走し被災地で略奪行為が発生していることから、夜間外出禁止令が出ている。
国民の70%近くが自営農家であるが、規模が零細・灌漑設備等の農業インフラが不十分・農業生産性はいという。暖かい地域なのだが、食料自給率は45%、主食の米の自給率は30%未満である。そのため、恒常的に食糧不足で、食料需要の大半を海外からの輸入と援助に大きく依存しているが、70%が貧困ライン以下、人口の50%は慢性的栄養失調であるという。もっとも、国際化された経済というものもこの結果ともいえ、独裁下政府の保護政策で食糧自給率は80%だったのだが、民主化後はアメリカのコメが多量にハイチにも入るようになり、ハイチのコメ価格は暴落し農業放棄(そして都市のスラムへの流入)の結果食料自給率は急落したとかいう。民主化後の市場公開は国際通貨基金の融資条件など免れない要因もあるため、フランスの影響に在る文化の中でも経済的には近隣でも在るアメリカの援助下になるしかないとみなされている。
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どうしても近場で、アメリカの影響が強いのでアメリカの支援が大きいのは仕方がないところもあるが、お金以外の勤労奉仕を各国がやっている。ただし被災地域の宗教などもあって欧米的な志向が通用しにくいこともあって増額が図られている。韓国は政府以外に民間企業の寄付が出ているのが出色。また国交のない中国がかなりの金をだしているのは歓迎されるという意見もある一方、利権目的といわれるなど結構軋轢がある。
日本の場合は企業自体が余りこの地域にはかかわっていないこともあるからか、国際団体の寄付という形で活動しておりあまり表になっていないのだが、実はかなり民間での活動があるのだ。売名行為でないというところは日本人らしいとも言えるがあとで感謝されないという側面もあるのだ。そもそも精神的なものを寄付に強く求める(普段寄付の習慣が少ないという文化特性が、東アジアにはあるともいうらしい)
そこで活動している団体のリストがあるので見てみる。
AMDA アムダ:http://amda.or.jp/  医療・保健衛生分野を中心に緊急人道支援活動を展開しているNPO法人。
ピースウィンズ・ジャパン:http://www.peace-winds.org/  世界各地で紛争や災害、貧困などに支援活動。
認定NPO法人 難民を助ける会 http://www.aarjapan.gr.jp/
NPO法人TMAT :http://www.tmat.or.jp/  医療・災害支援・教育などの総合的な医療支援
ワールド・ビジョン・ジャパン  http://www.worldvision.jp/  キリスト教精神に基づいたNGO
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン http://www.savechildren.or.jp/
ケア・インターナショナル ジャパン http://www.careintjp.org/
日本ユニセフ協会  http://www.unicef.or.jp/
国境なき医師団 http://www.msf.or.jp/  民間の医療・人道援助団体
ジャパン・プラットフォーム  http://www.japanplatform.org/top.html :
Yahoo!ボランティア・インターネット募金 :http://volunteer.yahoo.co.jp/donation/  日本赤十字社の支援活動に寄付う
はてな義援金窓口  http://d.hatena.ne.jp/hatenacontrib/  ウェブサービス。日本赤十字社に寄付

このほかにもテレビ朝日が募金を募っているとか、地方自治体、さらには地震被害のあった日本各地で募金が行なえているが、基本的に日ごろかかわることが少ない地域でもあり、日本ユニセフ協会か、日本赤十字社に集約するようだ。
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今回の募金箱については、ルートがないことから(他の日本の団体もそこがあろう)日本赤十字社経由になるのはしかたがないだろうし、集約は一つの効果的運用にもなろう。その分売名行為でなく有効に活用できるともおもうのだが。今回の私たちの募金も日本赤十字社経由になろうとおもう。

さて、このような記事が。
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ハイチ大地震の被災者に、激励の千羽鶴を贈ろう――。こんな運動を若者たちがミクシィで始め、賛否両論が出ている。情勢が落ち着いたころに届けるとしているものの、文化の違いを無視しており、むしろ医薬品や飲食物を贈るべき、と批判も出ている。ハイチの人たちは、どう受け止めるのか。
千羽鶴を贈る運動は、呼びかけ人である大阪府在住のクリエーター女性(21)が2010年1月15日、ミクシィの日記やコミュニティを通じて訴えた。
地震で家族を失ったハイチの人たちに、1人ではないと元気づけてもらうのが狙いという。千羽鶴は、NGOなどを通じて、ハイチの情勢が落ち着いたころに被災地に届けたいともした。そして、1000人で作ろうと呼びかけたところ、参加したいなどの反響が寄せられ、25日には産経新聞がその運動を記事にした。 

ところが、その後、2ちゃんねるなどで、運動が迷惑であり、金や物を贈るべきだとの批判も続々書き込まれるようになった。ミクシィの日記でも、ハイチで援助活動中というユーザーが25日、この運動を「足手まとい」と批判して、さらに騒ぎに火が点いている。
このユーザーによると、ハイチは貧困率が高くずっと情勢不安で、たとえ震災前の状態に戻ったとしても、千羽鶴を贈ることには賛成できないとした。調理用などに燃やされるだけであり、NGOに危害が加えられる恐れや医薬品などを運ぶ飛行機のスペースが削られる心配があるという。
さらに、ユーザーは27日の日記で、ハイチで信仰されているブードゥー教では、鶴は「悪魔の使者」として縁起が悪いとされており、千羽鶴を贈るのは失礼に当たると訴えた。
この騒ぎで、クリエーター女性の賛同者も含めて、ミクシィの日記やコミュニティが炎上。日記の公開が制限されたり、トピックが削除されたりしている。
クリエーター女性は、取材に対し、「いろんな意見を受け止め、今後の動きを検討したいと思っております」と言う。とはいえ、千羽鶴は、現時点ですでに1000羽以上集まっており、時期をみて届けたい考えだ。「文化や国境も越えて想いを届けることはできると思っております」としている。
-------------------------中断
まあ、日本人らしい考え方ではある。
かつて、被災地に日本が救援物資として大量にインスタントラーメンを送ったのだが、現地では全然食べられていないということがある。熱湯が作れるなら、食べられるということなのだが、そもそも食べ方を教えなかったこともある上に、宗教的な理由から肉の味付けのあるものに手を出すのはある程度のしきたりがあり、「命よりも習慣や心情があることが人間の前提」となれば、てをつけないとぴうわけだ。つまり国力以外にその国の人々の思想が優先することがあるのだろう。
-------------------------再開
「渡したとしても理解は難しいのかな」
ハイチに詳しい援助団体は、この騒ぎをどうみているのか。
NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」のある担当者は、日本から千羽鶴を贈る動きは聞いていないとしながらも、こう話す。
「確かに、心を込めて作ったと理解してくれるハイチの人たちはいるかもしれません。しかし、個人的な意見としては、渡したとしても理解は難しいのかな、と思います。文化や宗教などの違いで、気持ちは伝わっても、『そんなもの』となるかもしれないからです。情勢が安定すれば渡すのは不可能ではなく、NGOが支援した地域に渡すのならいいかもしれません。ただ、食べられるものの方がありがたがられる可能性はあります」
代表者が被災地で援助活動を始めたという「ハイチ友の会」の関係者は、ブードゥー教(注:ハイチ・米ニューオーリンズなどで信仰されるアフリカ由来といわれる民間信仰)が支障になる可能性も認める。「ハイチの人たちは、ほとんどがカトリックですが、アフリカ系宗教が一部で信仰されています。千羽鶴を贈るには、配慮がいるかもしれませんね」
ハイチには、援助物資を届けることさえ困難だという。
「直接ハイチには入れず、赤十字さえ(隣国)ドミニカから陸路で入ったほどです。今はコストがかかりますので、物品は受け付けておらず、千羽鶴を届けるのはかなり後でないと考えられません。それでも、貧しい国ですので、学校や教会が運営できるようになって、そこに届けることぐらいしかできないでしょう」
------------------------中断
気をつけて説明しても、悪意にしか受け取られないことは日常頻繁に経験することである。共通の文化というものを構築することが、難しい現在ではなおさらである。日本人もこのようなことから文化の違いを感じる人が善意というものはあやふやなものと感じているからこそ、比較的現実的な金銭でやってしまうとはいえる。
一方お金以外としては勤労奉仕であって、四川大地震の中国国内での活動など、具体的活動をする人も日本でも、そしていままであまりなかった中国でも増えてきている。奉仕の形としていけばいいとしても、実際には活動をした人たち自信の生活の前提を崩すうえで、心の叫びにしたがってということも多い。そうなると、医師とかの派遣に対し支援して、行くほうがお互いにいいはずなのだが、「金を出して必要な労力を出さない」と揶揄されたのも日本人である。
そういえば、国内でも地震災害のときに援助物資に「中古衣料」を送ることをしたら、混乱に拍車をかけたとか、援助された側がかえって神経が落ち込むということもあった。
-----------------------再開
もし千羽鶴を贈れるようになったとしても、ハイチの人たちはどう受け止めるのか。
ハイチ共和国大使館の関係者は、「自己満足からではなく、相手の気持ちを考えて贈る方がやはり喜ばれます。千羽鶴の意味を伝えるのも、そんなに簡単ではないかもしれません」と話す。一方で、「鶴のことについては、問題はそんなにないと思います。日本から来れば、悪魔などと結びつけることはないからです。日本を知っている人を通じて言葉で説明すれば分かり、たぶん喜んで受け取られると思います。大使館に来れば、対応を考えますよ。危害については、気をつければ大丈夫でしょう」と話している。
-----------------------終了
といっても、 ハイチ共和国大使館も必ずしも状況が伝わってるともいえないらしいから、むずかしい。善意というものの意味さえ、状況下で異なる難しさは必ずある。少なくともそれを前提・覚悟した上で、私たちは募金という、多少冷たい手段を選んだと言おう。

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コメント

こんばんは。
石橋は渡る前に叩くものですが、とりあえず一歩踏み出す時も有るかと。僕の結婚のようだなあ…。

投稿: niwatadumi | 2010年1月30日 (土曜日) 23時23分

>募金箱を置けばどうかという意見
ということで、今回それなりの募金を頂きました。
「文化や国境も越えて想いを届けることはできると思っております」というのは私は甘いとはおもっています。しかし、本当はそれを否定する人たちにもあるのかもしれないので、議論しにくいですね。

投稿: デハボ1000 | 2010年1月31日 (日曜日) 00時34分

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