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食用油の分析結果が見たい(1/2)

串かつは大好きで、大阪駅の地下街や阪急三番街で出張で新幹線に乗る前に一杯というのもよーくあった。ただし、食べなれないと胸焼けなどで困ることがおおいものらしく、同行者を連れて行っても困った顔をされることもある。もっともこの胸焼けは、やはり問題になるようで、以前は米ぬか油を使っていたような廉価なところでも、質のいい油をということもおおいらしい。そこで串かつ屋さんの中には売りとしてあの「エコナ」を使っていたところも多かった。
所が今回、自主的判断で販売自粛を花王は実施した。
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http://kentapb.blog27.fc2.com/blog-entry-1775.html
エコナ問題で、花王に足りないもの。
花王の食用油「エコナ」の販売自粛の話については、様々なブログで話題になっています。今回の花王の対応については、好意的な意見・批判的な意見が色々と出ているようです。

花王の発表をまとめると、以下の3点になります。

1)エコナ製造の際に発生した副産物「グリシドール脂肪酸エステル」が、体内で発がん性をもつ「グリシドール」に分解される可能性がある。
2)安心してエコナを使用できるようにするために、エコナの製造方法を見直して、「グリシドール脂肪酸エステル」の発生量を問題のないレベルにまで低めることができるようになるまでは販売を自粛する。
3)エコナの安全性については、世界標準の試験を通じて問題のないことを確認している。

これを見る限り、解決すべき課題ははっきりしており、これに対する花王の対応策も適切なものだ、と私には思われます。
ただ、今回の一連の花王の発表でもの足りないのは、エコナの安全性について「数字を用いた説明」というのが丁寧になされていないということです。
花王のホームページでの公式発表を読む限りでは、「科学的根拠と客観的な評価」によってエコナの安全性が確認されている、とされているのですが、「科学的根拠と客観的な評価」を確認するのに必要不可欠な数字を用いた説明(定量的な説明)というのが、企業によってなされていないのです。
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この件について、そもそも危険性が少しでもある製品を流通させた企業の責任を・・・・という議論がいろんなところに堂々と掲載されているのが、いささか不思議であった。見た中ではその論旨はこういうものが多い。
(1)そもそも化学合成したものは、薬剤でない調理材料になじまない。
(2)有毒なと目される薬剤の発生が憂慮される可能性が少しでもあることが想定される場合に製品化を行なったこと自体が、企業の社会的責任にもとる。
(3)「トクホ」を出すという事は公的な部門に対して評価をするためのデータを提出し、お墨付きをもらうものだが、その段階でこのような問題点を提示していないのは、問題点を意図せずにせよ隠蔽したという結果になる。それについて損害賠償に値するものと考える。
(4)化学物質や化粧品の製造法をもって、食品に展開するのは人体というものの価値、ひいては人間としての価値を冒涜するものである。

まあ、いいたい放題いっとるなあとも思うところがある。
じつは、私の身の回りにもエコナをもらっても一切使わず、人にあげていた人がいる。味が気に食わないということもあったらしいが、どうもそれだけでないのである。というのは、トクホという札を付いていたもの全体を、できるだけ避けていたというわけだ。
その人の意見は「そもそも、天然物全体が安全ということはない。生のトリカブトが安全とはいえないだろう。(普通は熱加工して薬用にする)。アフリカで常食されるキャッサバは無毒なものが少なく(多くは青酸が含まれているため、水にさらさないと有毒)主食にしてるというのは、日本人には理解しにくい。しかし、そのように化成処理をしたものが少しは危険性が増えることは、どうしても人間の作るものである以上避けられないものであろう。だとしたら、消極的に口にしてしまうのは排除不可能と考えるが、できるだけの範囲でも口に入れないようにはしたい。」という。確かに徹底していて、アミノ酸液(大豆を塩酸処理し、水酸化ナトリウムで処理した調味料。単独で飲料などに使ったり、醤油醸造に使う。味に個性があることから、本醸造醤油でなくこちらを好んで用いる顧客も多い)が混ざるような醤油を使わないとまでやっている。
でこういう人の場合は、そもそも化学合成するものを使うことを、ポリシーで排除しているのと、商品の安全率をどう考えるかがその人によって異なることを頭からわかってその中で自己主張をしているのだから、花王の姿勢は、やれることはやってるのだろうという認識のようである。
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ただし製品化を行なったこと自体が、企業の社会的責任にもとるという議論で、購入者は「被害者だ」ということになると、予測可能な技術内容だったのかという判断を技術的に求める必要がある。まず、その発生した毒物の同定から、発生メカニズムを先行して見つけなければならないのだが、今断片的に伝わる情報(信頼度丙だが)では、流動管理(生産工程における製品の成分を抽出検査して、期待どうりのものができているかを管理する)の中で分析担当の研究員が見いだしたということからすると、有意以上にこの毒物が検出され設置許容値をうわまったということなんだろう。(当然初期添加されたものではなく工程管理上や、材料ロットのちがいもある)
つまり(2)は食品には絶対安全を求めなくてはならず、そうでないものが混ざること自体が社会通念に反するという視点、(3)は認証過程の論理構成の振り返りから、絶対安全を保たなかったものの社会的道義に違反するという遡及する議論、(4)は食品加工の特殊性を強調しているものである。

では、人工的に加工したものを口にしていないのか・・・というと(1)の人はその意味では徹底しているからこそ、文句を言わないのだが、(2)~(4)に関しては自分たちも消極的にせよ口にするんだ、どーして成敗しようか・・・という見方なのかなと思うのである。これを徹底すると、食パンの型から抜くときの離型剤(シリコンオイル)はだめ、持ち帰り寿司の保湿剤はだめ・・・となっていくのだろうが、これが実際にはできないからこそ非難に値するという議論になっているのだろう。なお、化粧品自体は相当食品に近い認証をすることを考えると食品加工の特殊性を強調するのも厳しいとおもうのだが、さてこの判断がどの程度膾炙するのだろうか。
(続く)

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