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真実はいつもひとつ!とは限らない!

いいか?真司、 真実はいつもひとつしかないが、 正義はひとつとはかぎらないんだぞ             コナン
名探偵コナンの一シーンだそうである。ここに 「真実は~たまに2つあるかもよ?」ってせりふも有る。

真実てのは本当のことであると辞書的には言える。偽りでないこと。歪曲や隠蔽や錯誤をすべて排したときに明らかにされる事を真実という。所が真実は事実に対する人の評価を伴うことから、当人がどうしても主観が入る余地がある。そのためしばしば、「信念」や「信義」、「認識能力」と連関する上に元々持っている基礎知識との関連がある。真実は権利にかかわる問題で、真実および事実は第三者からの認定が必要であるが、それとて主観が入るからこの段階で真理といわれるものと差異があることは厳密にはあって当然である。歪曲や隠蔽や錯誤を排除する行為自体に歪曲や隠蔽や錯誤が混ざるという禅問答みたいなルーチンが生じる。
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たとえばこの事例で見てみよう。

(1)板東英二は自分の体も爆弾(ひじの損傷)をかかえていたからか選手生命に不安を持っており、野球選手の現役時代から牛乳の宅配業をサイドビジネスで行うなど、副業を熱心にしていた。

(2)ある日、板東英二は島田紳助と株式投資の相談をしていた。そのとき、当時の横山ノック大阪府知事(芸人としての大先輩)がその場に通りかがり、2人に「養命酒、いけるぞ~!!」といった。

(3)2人はノックが「政治家が投資関連の情報をもっていたのだが、政治家である立場上はっきり言えないのでヒントを与えてくれた」と思い込んだ。

(4)早速、2人は養命酒製造株式会社の株を購入したが、なぜか養命酒の株価は下落し、投資は失敗した。

(5)後日、紳助が横山ノックに会ったとき「養命酒の株を買ったが失敗し、酷い目にあいましたよ、養命酒はいいと教えてくれたのはどこの誰ですか?」と文句をいった。

(6)ところが、ノックの方は「身体に一番いいんだ!」と返答した。ノックはただ養命酒が健康に良いと言ったつもりだった。


「養命酒、身体にいけるぞ~!!」ということを、たまたま話題の中で株の話をしていた彼らにとってはKYな話であったのだろうが、そもそもそういうことに関心がない横山ノックには、どおってことがない話だったのだろう。

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権利問題においては、真実は人によって認識(認定)が異なるのが通常である。事実問題は1つであると通常は考えられている事実も、一義的なものではないといえよう。

認識の主体と客体について考えてみると、「現実」は主体から見た客体に対する視点の問題であり、「実在」は主体から分離された客体としての「存在」であり、「現象」は主体が認識した客体であり、また「存在」は「現象」により構成される。そのため、「主体」は「現象」により構成されないものを「存在」として認識する事ができない。

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結構面倒な話になるのでここで話を考えてみる。

「真実はひとつきり」と思えてきたときには、「いくつもあるものが真実だし、いくつもあるということが、たったひとつの真実なのだ」と考えると良いのでは。真実を一つだと考えてしまうのは、人間の弱さではないか。

元々「一つ」という言葉は、それが、「数えられる数字」(countable)ということが前提である。しかし、真実は、数えられるものなのかというとこれも変だ。普通は「数えられない数字」(uncountable)ではないか。

そこでよく科学技術の考証などの文献の題目に「・・・の真実」と書かれると、著者の意図とは外れた場合もあろうが、私にはいい本でも興味や評価ががた落ちなってしてしまうのである。

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