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もぐらたたきと類推性解釈(2/4)

(承前)

話はますます露骨な方向性に行きます。意識的にそうしているのです。このため以下性的な表現や記述が含まれます。

このところ薬剤による容疑者タイホなどの話題に事欠かない。 たとえば
警視庁は8月7日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、消息を絶って5日目のタレント・S容疑者の逮捕状を請求した。S容疑者のマンションを家宅捜索し、微量の覚せい剤や吸引する道具が押収されたのだという。一緒にいると思われていた10歳の長男は、都内の知人宅に預けられていたことが分かり6日夜保護された。失踪以来、彼女を案じてきた所属事務所のA社長は会見で「警察の捜査を待つしかない」と沈痛な面持ちで語った。
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俳優でミュージシャンのO(31)が麻薬取締法違反(MDMA)で送検された。逮捕につながった東京のマンション内で発見された全裸女性は、銀座のホステスだったことが判明。謎は多く、ネット上では書き込みが続いている。「逮捕につながった死亡女性の存在」、「出入りしていたマンションの所有者との関係」、「いわゆるラブドラッグでコトに及んでいたのでは?」「逮捕経緯の不可解さ」、「芋づる式に芸能界の薬物疑惑が明らかに?」といったもの。
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 警視庁四谷署は覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで、AV女優のA容疑者(24)を逮捕した。容疑者は認否を保留している。同署の調べによると、愛沢容疑者は27日、覚醒剤を使用した疑いが持たれている。同署に任意同行された後、尿から覚醒剤の成分が検出されたという。

なんとでもやっとれや・・・・と思うのは私も同じ。
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かつての薬剤投与に関するガイドラインに「自然のものを抽出することをベースにすることで安全性を担保する」というのがあった。漢方薬から喘息の薬であるエフェドリンが見いだされたのがいい事例。しかし、それはメタンフェタミンの生成(生物由来のものを抽出したフェネチルアミンがベースだが、それをアンフェタミン(日本では使われないが海外では精神病に厳しい制限のもとで用いられる)から合成し、さらにそこから合成しているから自然の抽出ではなくなっている段階でこの議論はもうなくなっている。
参考:http://dehabo1000.cocolog-nifty.com/holder/2006/07/post_bdab.html
21世紀初頭の近年、世界各国においてメタンフェタミン(=ヒロポン)の蔓延が確認されている。だから、俗称として、シャブ、エス(S)、スピード(Speed)、Ice(アイス)、Meth(メス)、Crystal meth(クリスタル・メス)というのがある。シャブってのはどういうのかわからないが服用により健全な「体をシャブリ尽くされる」と言う説明さえある。とはいえ厳密な特定用途で投薬されることはごくたまにある。
このようなことを考えると、専門家による計画的な検証と用途指定、調製は必ず守る・・・というか第三者認証と言う意味で医師の管理下にあることは重要である。自分だけの意思で用いる薬剤でないのは、症状の確認が自分で行なうことが実質難しいのである。元々薬剤はリスクがあることを知って、其の前提でトータルバランスの見地から使うものである。(それ以前に人間の行為には必ず相反条件が伴い、その条件との軽重で遂行が決定されるという見方をするべきと私は考えているが)
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当人にとってはたまらない話であるが、「シャブ」とあだ名されている人物がいた。眼光鋭い、痩せ型の男で、鋭い意見を的確にずばり述べることと気が短いかららしい。他の人なら躊躇する真理があっても大人の事情で言わないことを、的確に指摘するのをみて、「あの男はシャブをやってるように見える」と言った年長者がおり、これを定着させたのだが、実際彼は極めて厳格な人物であり、10年付き合っていてまず濡れ衣なのはわかる。ただたまらないのは、その理由を知らずに当人に「あのー、シャブさん」なんていう後輩が続出したので、引っ込みがつかなくなったようである。
このように外見だけで推測されるようなものであることが(たとえ冗談としても)推測が推測を呼ぶと言う、精神系薬剤の扱いにくさを感じる。つまり冤罪を受けやすいのである。さらに倫理とか志向とかいう主観的概念をはずした論理的推論をこの手の薬剤の採用に対して、専門家以外が行なうのは極めて困難が伴うと考えている。
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但し、このような薬剤の使用が非監督下(=ヤミ)で行なわれることは、どうしてもある。今回私は、幻覚剤としてレクリエーション目的に使用されるドラッグを「レクリエーション・ドラッグhttp://en.wikipedia.org/wiki/Recreational_drug_useと言う言葉があるのを知った。レクレーションのために「薬剤」を使うのは精神的治療のためなのかと悩み、動揺している。
実際、麻薬を使うために泊まるホテルは今の日本にも少し違法な環境で、ある。(極めて限定的だが)そして、今のオランダのように厳しい政策で薬物を完全に追放することは不可能だという前提に立った方針もあるとは思う。

(1)薬物使用は公衆衛生の問題であり、犯罪ではない。
(2)薬物による害を減らす。このため、ハードドラッグ(コカインなど・・容認できない危険性を生じさせる薬物・ヒロポンがそう)とソフトドラッグ(マリファナなど薬物離脱時の摂取が弊害を伴わない精神的中毒性の薬物、禁断症状や肉体的損傷を生じる確証がない)を政策上明確に区別する。

オランダの場合、なんと「コーヒーショップ」という店舗で法規制の下販売されているらしい。注意するべきは、薬剤使用は基本的には肉体的損傷を生じる確証がないといても、付帯的状況で体を壊す可能性は否定できないということである。(たとえばソフトドラッグをたしなんでる元で階段で足を滑らすということは考えられる)これらをドラッグの寛容政策という。日本では、この寛容政策をハードドラッグであるアヘンで行なった。
江戸時代はアヘンは、医療用に少量が流通するのみであったが、医療用としては明治維新の前後には、栽培されていた。其の上アヘン戦争の教訓から江戸幕府はアヘン輸入禁止の条項を設け、明治政府は、使用や売買を重罪とし、許可薬局のみの専売とした。
ところが日本が台湾を統治したさいすでにアヘンの使用が広がっていたため、アヘンの漸禁政策で台湾ではアヘン中毒者へのアヘン販売を独占的に専売許可した。関東州、満州もアヘンの使用が広がっていた経緯からアヘンを厳禁としない漸禁政策を敷く。つまり登録の上アヘン窟を少数配置した。但し、専売の元で上海で日本人がアヘンやモルヒネを大量に中国外に密売したと言う側面もあることは知っておきたい。
このようなことを考えると、元々国によっての薬物の指示の差異は、特に精神的影響を与える薬剤に対しては其の国が「穏やかに衰退させる」ことでソフトランディングさせるのか、「一刀両断に制御するのか」ということで異なるわけで、世界の大方は今は其の監督の難しさから「一刀両断に制御するのか」を選択するのであろう。
このことから私は向精神薬の管理は「できる限り」厳格に行なわれるべきであると考えている。被害者なき犯罪ということを薬物四法(大麻取締法、覚せい剤取締法、あへん法、麻薬及び向精神薬取締法)に対して語る人がいるが、麻薬においては、麻薬使用者自身が被害者ともいえるし、其の使用による錯乱・錯誤に伴い副次的被害が起きればそれで問題であるとはいえる。ここからは、個人の自由を広く認める立場や、裏社会の温床と統制によっておきる二次犯罪での社会的コンセンサスになる。
まあ不倫が文化と言う意見があるならば、薬剤使用に伴う錯乱で退廃的にせよ文化が生まれたこともある。それを正当化するかどうかは文化の流動性や変化を其の社会がどう認識しているかにかかわる。私は日本は革新的嗜好変化を取り込むのは相当イナーシャが高くなってから出ないと動かず、但し動くと一発で動くと特性を持っていると考える以上、二次犯罪(たとえば死亡に伴う上の事例)がまだまだ散発する現在では違法として考えるしかなかろう。私自身もそう思っている。
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所が幸福追求権と被害者なき犯罪の骨子(自由主義の中で残る、社会道徳的に悪だとか社会的法益を侵害する理由で処罰の対象とした犯罪)と言う話をしだすと、法に対する私たちの考えを深めることが必要かなとも思うのである。(続く)

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