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後だしジャンケンと逃散行為

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(サンケイスポーツ - 08月10日 08:04)
S容疑者の逮捕から一夜明けた日、芸能界にも激震が走った。
 容疑者の所属事務所の後輩でお笑い芸人のK(38)はこの日、TBSに生出演し、「僕にとってはマンモスかなピー」とギャグで悲しみを表現したが、こわばった表情。「悪いことは悪い。みんなに迷惑かけることはダメです」と続けた。
 また同局に出演した演出家のT(59)は容疑者について「甘ったれていると思う。刑務所に入っても、それくらいの方が人間的に成長するかもしれない」と激怒。タレントのN(38)からは「容疑者が覚せい剤をやってんじゃないってヘアメークさんも知っていたぐらい」と痛烈な暴露も飛び出した。
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「会うたびにやせていた」…夫供述  (読売新聞 - 08月10日 14:45)
 S容疑者(38)の覚せい剤取締法違反(所持)容疑事件で、同容疑で逮捕された夫のT容疑者(41)が、別居状態だったS容疑者について「たまに会うたびにやせていて、話す様子もおかしかった」という趣旨の供述をしていることがわかった。
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 捜査関係者が明らかにした。S容疑者は「昨年夏頃、夫に勧められ、一緒に使用した」と供述しているが、自宅には最近も覚せい剤を使ったような跡が残されており、警視庁では、同容疑者が昨夏以降、単独でも使用していなかったかどうか調べを進める方針。
 捜査関係者によると、T容疑者はS容疑者と別居状態だったが、別居後もS容疑者の自宅マンション(港区)を訪れたり、外で会ったりしていたという。T容疑者は、最近のS容疑者の様子について「会うたびにやせていてテンションも高かった。自分と同じ症状で妻も(覚せい剤を)やっていると思った」などと話したという。
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まあ、やったことが悪いのは否定しないどころか公衆衛生的に極めて問題ある行動ことは疑いがないだろう。この意味で「ダメ・ゼッタイ」と言うのは今に始まらない。(当然当人たちの体に問題を生じさせているが、ここではあえて其の責は問わない)

もちろん、夫も「会うたびにやせていてテンションも高かった。自分と同じ症状で妻も(覚せい剤を)やっていると思った」というのもちょっといかがなものか。私は、この報道には、いった人間への対応以外に、それを報道として伝えた側の行動に極めて不快になった。(なお、このような場合婚姻関係のある相手に情報がもれ、それを相手が警察に公表するなどの行為をしないからといって、それ単独で刑罰に問われることはない)
それ以前に、夫の口が余りにも軽いと言うのもなあ・・・・。この口の軽さは、倫理観とちょっと違う気もする・・・と思っていたら 「どこまで真実なのか分からないですが、あの旦那はどうなんでしょう。『妻もやっていた』『数回なんてもんじゃない』などベラベラ証言しているらしいですが、結局バレてしまうとしても、せめて旦那という立場から少しでもかばってやるべきではなかったんでしょうか。男としてどうなんだろう?って思ってしまいますよね。」とあの田代まさしが言ってるのは、刑期を終えて出て活動し始めているとはいえ結構シニカルだ。
今のところはS容疑者の所持量があまりにも微量で、尿検査もシロ。頭髪などの分析による立証はある(髪鑑定で、覚せい剤とみられる反応が出た)のだが、この場合は基本的には現行犯なんで、起訴猶予(あくまで不起訴ではない!)になる可能性が高いという意見もあり。他方逃亡行為の問題はある。しかし、親族といた可能性が高いという場合だとさて、これはねえ。むしろ取調べでは手助けした『社長』と呼ばれる人物の方がキーマンだと言う認識がある。

官房長官は「芸能界での薬物まん延が指摘されており、徹底的に根を断つことが必要」とコメントを出している。最近も酒で暴れた某芸能人を麻薬の検査までしたと話になっている(この場合はまったく問題がなかった。さすがに過剰と言う話もあったぐらい)が、どうも内偵を考えていたのだろう。本当の解決はこれからと思う。入手先としてだれかの関係者の名前が挙げれば、一気に捜査に着手だろう。
それにしても、意外だったのは熱狂的なファンの支援が意外に強かったことである。所属する事務所の社長が7日、東京都内の事務所で記者会見し「お騒がせしたことを心よりおわびします」と謝罪した。「彼女が今まで頑張ってきたことを見守ってほしい」と声を詰まらせるのは、過去に投身自殺をした所属アイドルの問題が間接的にもまだ影響を持っていたということに収斂できよう。
ただ上述のように、芸能界からの後ろから鉄砲を向けるような言動がこの中にもあるんですなあ。「甘ったれていると思う。刑務所に入っても、それくらいの方が人間的に成長するかもしれない」というのは、私はそれなりに考えた発言と思うからこういうのはいい。「芸能界が夢のない世界だの、甘い世界だのと思われてしまうことをしたのは残念。一般社会なら即クビなんだから、復帰させたらあかん」。反省した数十年後の、覚せい剤撲滅活動からだと主張というのも極めて全うな発言。しかしコメンテーターらの言動にいくつか後だしジャンケンのような事実暴露という言動も混じっているのに対して私は気分が極めてよくないのである。
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このところ広告不況の影響でどの放送局でも、経費削減になっていたのが、視聴率が関東地区で30・4%とどの報道番組も普段の 2倍の視聴率。その後、各局のワイドショーも普段より数字がアップし続けている。視聴率に広告収入が連動しているので、いい加減こういう作為的報道がでるようで。某放送局は、最近ある番組で呼んだときのシーンに、多少ハイになっていると思うところだけを切り出してまとめていた。確かにこの画像は「なんじゃ」と思う。
まあ、ある分野では以前から覚せい剤をやってんじゃないといっていたひとはいたとも聞いている。けれどもそう考えると、彼女のたくさんあるシーンの画像を色を変えたりしている演出とか、前後がわからず多少ハイになっていると思うところだけを切り出して言うのは、ことがことのため仕方がない気もするが、余りにも恣意的に過ぎる。よしんば其の現象が有意であっても、演出と区分して理解できる人ばかりではない。報道たるものの本質が、意見の誘導というより迎合(大衆というより広報する側として)である方が「経済的」ということになる。さすがにこうなるとニュース以外でこの報道を出さない(「ワイドショー」は「社是」として放送しないと言われる)テレビ東京が安心して見られますね。
しかもここまでくると、正当な問題抽出と評価をスルーして、ネット社会に陥りやすい「他人の不幸は蜜の味」とか「他人の不幸で今日も飯がうまい」(=メシウマ)ところまで来ていないかと考えるのです。
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さて、S容疑者がクラブでDJをする姿が投稿動画サイトにアップされ話題になっていた。(現在はどうかな・・・)2006年2月のイベントだったようで、体を激しく動かしたり叫んだり、指を突き上げて観客を煽っている異様なノリらしい。 もちろん、単に興奮しているだけなのかもしれない。「清純派」イメージで売っている女優とは掛け離れた姿だけれど、人間の生き方にA面とB面があるということは否定できない。特に正規の生き方で挫折するなり、ある程度仕事の先が見えたりする生き方としては、選択肢の一つだ。しかもよく考えるとわかるが、これらは公的な催事などで行なっているからこそ、投稿サイトに載る分けである(最近載ったというのが、投稿者は自粛していたという見方はあることは言える)これ自体は個人の趣味の範囲であろう。また、サーファーが集まるクラブイベントにも子供を連れ夫と度々参加しているということらしい。これとて家族団欒」と読める側面がある。
ただし、「AERA」は、屋外や倉庫などで享楽的に、長時間踊りまくる「レイブパーティー」の常連だったと書いている。参加者が薬物を使用することもあるらしい。(本件とは関係ないが、過去にもこの催事で警察沙汰になったものもあるとか)客観的には、06年頃から夫と国内や海外のイベントに出席しているという目撃が相次ぎ、ハイテンションな様子を写した多くの写真がアップされている。「だいぶやばい所にも出没する」「碧いうさぎならぬ白いうさぎ」などとも揶揄されていたらしい。ヤクをやっていたかは噂の域だが、薬物がよく使われる場所に出入りしていたようだ。けど注意しなければならないのは、これらがすぐに法的な問題であると説明されることである。
とかく、一つのことからすべてを類推することは、一つの知的能力として従来は説明されている。いっときの公務員試験には「類推」という試験項目もあったと記憶する。(国家3種、地方初級試験では文章理解の概観要旨問題、文章理解の概観類推問題、文章理解の概観合致問題 ほかがある。一般には類推解釈とかいうらしい)しかし、最近は推測で判断をすることが、事実を覆い隠すという事象へ進展し、社会的にも「行き過ぎ」で謝罪どころの話にならないことも増えてきた。ある意味ではこれは業務の推進を阻害し、担当者の意欲を阻害し、待ちの姿勢こそ正しいという誤解を招くことにもなっている。
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そうならば、類推しないことがいいのかというと、これまた難しいことである。

君子防未然、不處嫌疑間。
瓜田不納履、李下不正冠。
君子は未然に防ぎ、嫌疑の間におらず。
瓜田(かでん)にくつをいれず、李下(りか)に冠を正さず。

すごい立場にいる人は、人から疑われるような事は未然に防ぎ、嫌疑を受けるようなところには、身を置かないものだ。すももの木の下で、かんむりをなおそうとして頭上に手をかざせば、実をもぎ取ろうとしていたと疑われてしまう。
私は、これは有名な人の言葉とおもっていたのだが、どうも俗謡(漢代初期の楽府詩『君子行』)が由来なんだそうな。もっとも、政治に対する天の評価が、民間の俗謡の中に民意としてあらわれるという考えが、中国では古代から根強くあったという。民主主義ともいえるが、うがってみればインターネットの掲示板の記載で、どこかで炎上したらそれを民意と考えるようなものですかな(苦笑)。
但し逆さに読むと、常に用心深く、慎み深く振る舞わなければ、他人から嫌疑を受けそうな状況になるとつぶされるという現実を示しているともいえる。中国史で名臣と呼ばれながら濡れ衣を着せられたり、大功を立てながら滅ぼされてしまった人々は枚挙に暇はないのだそうで、君主からの嫌疑を避ける苦心が大きかったといえる。もちろんその材料は皇室の権力闘争だったりする。(うーん、日本の社会でもよくあることで・・・・)結果、大きな手柄を立てれば立てるほど、己の人生を全うできなくなるらしい。古代中国の聖人が、馬鹿や奇人、世捨て人を装ったというのはこれなのか。
さて、社会情勢や人間関係の観察眼を持ち、問題に対処能力があっても、多くの当時の功臣は口をつぐみ世間から遠ざかったと伝える。まさに現代の職業倫理学にある「立ち去り型サボタージュ」そのもののようだ。(なお当方は、中世の農民とか現代の医療ならず、すべての社会事業に立ち去り型サボタージュ・ないしは逃散があると考えている)結果的に、他人から自分がどう見えるかを常に意識して、慎み深くあれという言葉とて、実際のところ卑屈に引きこもる事と形式上は変わらないと考える。本当なら問題があれば、「瓜田に履を納れ、李下に冠を正す」ことのできる勇気と思慮を持つことを否定をしないかもしれないが、それを納得されることで社会的抹殺がほとんどの場合該当すると言う見方もできよう。(もっともこの逆も解釈としてあるようなのだが)・・・・・・・・・・・なお立ち去り型サボタージュについての考え方は、職業倫理の見方であらためて論じる。
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もちろんS容疑者が君子でなかったのは当然だし、その夫(T容疑者)もそう。李下に冠を触る上に、ミイラ取りがミイラになったのだとしてもそしりを受けることは当然である。
だったら、このなかで建設的でなく後だしジャンケンをするような発言をする人物(列挙する人以外にも結構いた)は、結果的には「瓜田に履を納れ、李下に冠を正す」器でないことを、白状してるんではと思う人も多数いると感じた。じつは問題解決という意味から考えると「夫も「会うたびにやせていてテンションも高かった。自分と同じ症状で妻も(覚せい剤を)やっていると思った」といっているがこれ自体も現実からの立ち去り型サボタージュともいえるのだが。
俗謡の『君子行』のせりふは結果的に消極性をもつしか生きられない、一般大衆がほとんどの世界の限界であろうが、では君子が本当にいて、それが第三者が認めるものになることがオーソライズされる日本国かというと・・・・である。ああわれもまた凡庸なり。

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