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責任やリスクは極力避けたい

若年層「自動車無くてもいいヤ」その理由は「責任やリスクは極力避けたい」!? 2009年05月22日04時30分 / 提供:Garbagenews.com
ヤフーバリューインサイトは2009年5月20日、若年層から中堅層の男性における消費行動意識などを対象にした調査結果を発表した。それによると調査母体においては、自動車の所有意識は若年層ほど低い傾向にあることが分かった。また、自動車も含めたモノの保有について「責任やリスクとの天秤」をかけて考えた場合、所有に執着しない傾向が若年層ほど高い結果が出ている。責任・リスクへの懸念の高さが、若年層の自動車所有意向を低迷させる一因とも読み取れよう (【発表リリース、PDF】)。
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ふーん。というわけで見てみました。別に自動車だけの話ではないんですね。
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自動車、腕時計、携帯電話機の各アイテム購入時に重視することは、『使い勝手がよい、使いやすい』『全体的にコストパフォーマンスがよい』など実用面の項目では、どのアイテム・年代でも概ね6~9割以上と高く、また上の年代ほど高め。

『自分らしさを感じられる』『ブランドの価値観に共感できる』など自己表現や共感といった項目では、アイテムごとにバラつきがあるものの概ね若い世代で高い傾向。『最新である、流行している』『女性に人気がある』などの流行や女性を意識した項目でも同様。
『環境によい、環境意識の高いブランドである』というエコ意識では、すべてのアイテムで30代のスコアが落ち込む傾向で、特に「自動車」で顕著。
自動車を個人所有し、使いたいかという問いには、40代後半では7割の人が肯定的な回答を示しているのに対し、20代前半では5割にしか過ぎない。また、「絶対に」という強い意向も若年層ほど低い傾向にある。
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自動車以外も含めた「モノの所有」に対する考え方でも、『所有することで責任やリスクが生じるくらいなら、所有することには執着しない』が「(非常に+やや)あてはまる」で40代の36%と20代の48%で10ポイント以上開いています。リスクや責任とのトレードオフの関係では、若い人ほど「所有」に執着しない傾向。若年層ほどモノの所有にはさほどこだわらず、責任やリスクを避けたがる傾向が強い。自動車への所有はリスクが多い(環境と運転に関する危険性)といえそうだ。特に20代前半はその傾向が強く、リスクを背負うくらいなら買わなくてもいいヤと考えている人が多いことが分かる。
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ここで不思議なのは、これだけ失業が多く生計が成り立たない危険性があるなら、今までなら無理しても新たな企業を起こしたりすることがありそうな気がするのだ。事実世界大戦後の一時には、学生に限らず(結構危なっかしいものも含んで)起業がさかんだった。「昔は多少無理なローンを組んででも自動車を買った」と主張する声もあろう。しかしそのようなローンを組めるのも、将来がそれなりに過去の「推察」から見えるからあった。そもそも、過去に経済的困窮があり、それによって生活が困窮した経験が残っているとか、そのような経験を見聞きし、それを理解しているからである。
つまり極論すれば「過去の経験を生かすからこそ何もできない」ということであろうか。また、言い換えれば、過去の経験から見ると、リスクを犯すと過剰なまでのペナルティーが架せられるので、何もしないほうがいいということか。
となると
・「将来経済基盤が強化」→強めのリスクも取れる(今はリスクが高くとも時間経過と共に軽減されうる)
・「将来の経済が不安」→リスクは極力避けたい(時間が経過してもリスクは高いまま)
となるのだろうが、さて、リスクというものはそもそも軽くなることはあるのだろうか。
上記の記事はこう書いている
----------------------------引用
現時点では同じ程度の「額」のリスクに見えても、「将来収入がアップする見通しが高い」立ち位置の人と、「将来も収入はあまり上がらない」「むしろ可処分所得は低下する可能性がある」立ち位置の人とでは、総合的なリスクは大きく異なってしまう。若年層が所有による責任やリスクを背負うことを、これまで以上に毛嫌いするようになったのは、「今現在のリスク」ではなく「将来のリスク」を考えてのことなのだろう
---------------------------終了
今までのドライバーが、リスクを考えず車を運転し続けて来たことのも問題ともいえるかもしれないし、その分今の人は責任を重く考えているともいえる。ただし、自動車の運転もリスクというのは業務上過失致死罪ということまで考えるとまあともかくであるが、では同じように移動をする必要があったとして、電車に乗ってもリスクはゼロにならないし、飛行機に乗っても限りなくリスクは小さくなるかもしれないがゼロにはならぬ。会社に勤めても倒産・解雇はあろうしむしろますます増えそうだし、リスクはゼロにはならぬ。究極のリスクは生きていることということさえこの議論ではなってしまうし、子供を生むこととて(母体の危険性というリスクはかなり高いがそれ以前に)子供に生きるリスクを与えることから、そもそも否定されるという見方も成り立つ。
取り越し苦労というか杞憂(中国古代の杞の人が天が崩れ落ちてきはしないかと心配した故事)もありうることになってるという前提である。さらにいうとリスク回避のために相当な費用、人件費があるのだが、それを充実させていくことで企業の収益性が極端に落ちていくという場合が非常に多いし、ある危機が遭遇した場合、それがトリガーになって企業体が倒産し、しかもその企業の供給していた需要自体も他社に移行することもなく、忽然と消えてしまうということは普通になってしまった以上、リスクというものがあること自体が、生きるための避けたい行為であるということらしい。
一番リスクを負わない生き方は、企業を起こさず、企業にもつとめず、極端な話生きること自体を否定するという極めて逆説的なところにいたる。これを考えると、不定形のものである「責任という限度が定量的にならない事項」自体の存在が大きくなればなるほど、人は思い切り生きられなくなるということになろう。実はおきらくごきらくの世界を維持できないことは人が生きることを自己否定しているということで、自殺が増える社会環境を私たちは、真綿で自分の首を絞めるがごとく、粛々と整えている側面が実はあるとおもっている。

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コメント

こんばんは。

なるほど、それで結婚しない人が増えてるんですかね。
いや、異性とクルマは話が別という意見もあるでしょうが。

投稿: niwatadumi | 2009年7月 7日 (火曜日) 22時00分

もちろん異性とクルマは乗るもの(以下自粛)
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ということでなくて、リスク管理の側面から見るとこうなるともいえますねえ。
まあ諸説あります。
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参考:子どもが欲しくない理由「お金がかかるから」 京都市調査 2009年7月6日(月)17時35分配信 J-CASTニュース
京都市は「京都市子育て支援に関する市民ニーズ調査」の結果を2009年6月29日に発表した。その中で、「結婚と出産に関する意識調査」については、08年12月12日~12月26日、市内に住む18歳以上、35歳未満の6500人(有効サンプル数は2140件)を対象に実施した。
それによると、出産について「あなたは何人のお子さんがいらっしゃいますか」と質問したところ、「子どもはいない(予定はない)」が64.0%と最も多く、次いで「1人」が17.7%、「2人」は11.7%だった。
一方、「できれば持ちたい『理想』の子どもの数」については、「2人」が53.4%と過半数を占め、「3人」は29.1%となった。反対に、「欲しくない」との回答も4.3%あった。また、「子どもが欲しくない」と回答した人に、その理由をたずねたところ、「出産・育児・教育にお金がかかるから」が 45.7%、「育児と仕事の両立が困難だから」が20.2%、「育児が大変だから」が16.2%という結果になった。

投稿: デハボ1000 | 2009年7月 7日 (火曜日) 23時23分

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