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配置販売業

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日本伝統の置き薬 ミャンマーへ  - 2009.02.27 11:00
2008年5月にミャンマー南西部を襲った大規模なサイクロン。1年近くが過ぎようという今も、支援を必要とする人々は少なくない。NGOや慈善団体等による支援活動が続く中、日本の置き薬システムを活用した取り組みが注目されている。
日本財団がミャンマー政府に協力して進めているもので、被災地からスタートし、2010年までにミャンマー全土の約7000村に薬箱を配布予定。日本同様、巡回時に使った分を支払う仕組みで、すでにモンゴルやタイで導入され、成果を上げているという。
薬箱の中身は、薬草を原料にミャンマーで生産されている伝統医療薬。痛み止めや下痢止めなど、現地の人々にはポピュラーなものという。財団で実際に事業に携わっている広報担当氏のブログ『本山勝寛ブログ:BOYS, BE HUNGRY!~夢を現実に~』では、辺境の「医療が行き届かない人々にも、風邪や下痢など簡単だが最も多い病気に対して、基本的なケアを行えるように」と、事業の意図を説明している。またブログ『アーモの愛』が、テレビニュースで報じられた現地の人々が喜ぶ様子を伝えている。
一方、本家である日本では、戸別訪問の困難さや薬事法改正による制度の変化を背景に、置き薬から撤退する業者やメーカーが増えている。アジア各国で役立ち、注目されているのは、喜ばしくも少々皮肉な現実だ。
(あさよる)
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私は、昔から体が健康でなく、はらを下すことなどよくあるんです。そう考えると、私は友達の家で配置薬業者から「広貫堂」とか印刷された紙風船とかめんことかもらった記憶もあり(近畿地区の場合、富山のほかに奈良の業者が多い)、そこで、置き薬を置こうとしたのですが、当地では24時間営業のドラッグストアがあり、さほど困らない側面もあるんです。それでも体の悪い時期には薬やにもいけないのも事実だし期限切れの薬を飲むリスクもある。そこで一人暮らしをしていた時は、それでも置き薬を契約していたり、研修所の管理のときも、宿泊者の非常時のために「会社として」持っていたこともありました。
所が当家は、妻が薬剤師の仕事をしてるんですが、これは利害相克があるんですね。今までの経緯から配置員は薬剤師である必要はなく、このことが医薬品の無資格販売の是非や、薬剤師のいる薬局・ドラッグストアなど、以外での医薬品の販売、さらには最近は薬のネット販売の議論の端緒となっているらしい。だからまず許可は下りませんでした。
もっとも、業者を選ばないと、近年、配置箱の新規契約や契約解除等をめぐるトラブル、薬の入替えや点検を口実に家庭に入り込み、医薬品とはまったく関係ない商品の訪問販売を行う悪質な業者も存在するのも聞きます。そこで、セルフメディケーションの普及への貢献であり、配置販売員の資格問題、モラルの向上、などを考える業界団体もたちあがっているようです。但し、それ以前に薬剤師の業界は以前制度としてあった、薬種商免許による開業、簡便な医薬品を販売する空港・港湾の売店や離島などの特例販売業に対しても反発していた経緯がある(そもそもこれ自体も海外ではない免許である)。
なお昔の薬種商免許(これはその人が所属する企業に対して与えられた側面がある)は相当難しい免許だったようだ。
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2009年度より一般用医薬品は第一類、第二類、第三類に分類された。
店舗販売業で第一類医薬品(要するに処方箋のいる薬)を販売する際には、薬剤師が常駐して対面販売し、書面で情報提供することが義務化されるため、薬剤師でなければ販売することができない。第二類、第三類についても薬剤師又は登録販売者が常駐しなければ販売できない。この登録販売者制度では実務経験等の条件を満たせば誰でも受験できるため、ドラッグストアチェーンなどが店舗網の拡大や24時間販売に利用するほか、薬剤師のいない店舗を設置して人件費抑制につなげようとする動きもみせている。もちろんドラッグストアのうち登録販売者の店舗と薬剤師の店舗で販売可能品目に差ができることになる。まあ、附則は多いのだがここでは省略する。
しかし、配置薬の場合登録販売者免許を全員に持たせることになると、人件費のコストにまったく合わないことになってしまうため
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医療で薬を飲むことは、自分の治癒につながるともいえるが、責任の所在が誰にあるかということでコンセンサスが取れないのだというのは、医療というものがだれのものか、そしてその瑕疵責任を生じた場合どこに背負わせるかということは、実は医療全体の問題事項である。その意味では責任を明確する以前の段階でこそ配置栗が生じるともいえる。もともと薬剤師の数が人口比では日本ほど多くないのが海外の実情である。その中での医療の責任範囲をどうするかということは、いったい誰が主体的に健康を維持しているのかというところのコンセンサスにかかわるのだが・・・・・・・・・・・・
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もうひとつは既存の販売の問題である。
伝統薬業者、新規客向け通販継続=規制に抜け道-「特例許可」駆け込み取得 2009年7月4日(土)14時58分配信 時事通信
 大衆薬の通信販売が厚生労働省の省令で6月から禁止された問題で、漢方など動植物を主原料とする伝統薬を扱う業者が、省令施行直前、規制の抜け道となる「特例販売業許可」を相次いで取得し、通販を続けていることが4日、分かった。
 特例は本来、へき地の雑貨店などが薬剤師なしで薬を販売することを例外的に認めるもので、「通販のための取得は脱法的」と批判が強まっている。
 昨年、伝統薬44業者が立ち上げた全国伝統薬連絡協議会のうち、駆け込みで特例許可を取得したのは、協議会事務局の再春館製薬所など熊本県内の8業者と、奈良、岐阜、和歌山県各1業者の計11業者。
 省令は大半の大衆薬について、薬剤師らが対面で情報提供しながら販売するよう定め、インターネットや電話を通じた新規客への通販を禁止。特例販売業も6月から廃止されたが、それ以前に取得した許可は今後も有効で、通販も継続できる。
 通販の比重が大きい業界の事情を踏まえ、協議会は厚労省検討会で省令見直しを求めてきたが、同省が5月に大幅見直しはしないとの方針を示したため、協議会側が特例許可取得への支援を同省に求めていた。
 検討会のある委員は「特例の本来の姿と違う脱法行為だ」と批判。安念潤司中央大法科大学院教授(憲法学)は「業者が悪いわけではない。厚労省は通販全体を認めるべきで、伝統薬のみ認めるのでは筋が通らない」と話している。
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ひとつの考え方とすれば、理論に基づかない長い経験からきているのがこれら。元来の「医療行為の品質保証」という概念では保障が利かないというのが医療側の根本にあるのだろうとおもう。なおこの場合の保証は、「国が」「医療機関が」という主語である。これはハーブなどについて類似行為を制限するということから見ればひとつの徹底された考えだろうとおもう。もちろん僻地の販売業務自体は解決することが現実困難である。そのことから、全国伝統薬連絡協議会なりがこれらを一般流通させる手法として商社機能を獲得するのだろうとおもったのだが。
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医療の世界の外においては、お菓子の配置業が意外と受けている。じつは飲料の配置業は「自販機」というもので成り立っているのだが・・そうなんですよね。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080901/1018238/
利用者の7割が男性! オフィスで人気急上昇中の置き菓子サービス「オフィスグリコ」2008年09月03日
 オフィスにお菓子を詰めた専用の箱を置き、売れた分だけ代金を回収する“置き菓子”サービスの人気が高まっている。菓子業界はもちろん、通販会社などの異業種も参入し、にぎやかな置き菓子事業。オフィスではどんな風に利用されているのか、置き菓子事業の草分けであり、約10万台のボックス設置で年商30億(2008年3月期)を誇る業界トップの江崎グリコ(以下グリコ)を訪ねてみた。
 グリコの置き菓子「オフィスグリコ」は10種類程度、全部で24個の商品を入れたお菓子の専用箱「リフレッシュボックス」をオフィスに設置する。そしてサービススタッフが週に1回程度訪問し、商品の入れ替えや補充、代金の回収等を行うサービスだ。商品は一部を除き100円の均一料金で、商品を取り出すときに、代金箱にお金を入れるシステムだ。 いわば「富山の置き薬」や「野菜の無人販売」スタイルである。 利用者側は、B5サイズの場所だけを確保すれば面倒な管理の手間は一切ない。 (後略)

私の関係するところにもこれがあり、仕事がラッシュの時には愛用しています。これとて信用販売方式自体も欧州などでは成り立たない世界なのだとか(だから自販機というものも大量普及は成り立ちにくい)。じつは社会に求められるステージが異なるのかもしれないと思うと、いったい責任とか、CSRとか倫理とかは社会を豊かにするための材料なのかあだ花なのかと悩むことになる。

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コメント

登録販売者の試験問題について受験者の方が
訴訟を起こされているようです。
http://www.drugmagazine.co.jp/cgi-bin/news/usrNewsView.cgi?10723

投稿: ハル | 2009年7月30日 (木曜日) 00時57分

ありがとうございます。
但しねえ、合格した人がこういう訴訟をするのは試験の目的ということの認識がどういう意味なのか不明確なのですかねえ。
試験問題が・・・ということは資格(試験)全般の信頼性という話なのでしょうが、試験の出題に文句を出している・・・というのではなくそもそも試験の意味(医薬品の基礎知識が欠落した欠陥試験)自体が、高い根源的知識を求めないと言う前提なのではと思うのですね。
その意味では代替された旧薬種商試験も、知識(但し莫大なもの)の記憶をベースにしており、高度な薬の知識とは少し違うのですよね。ちょっと理解しにくいところもあります。

投稿: デハボ1000 | 2009年7月30日 (木曜日) 01時22分

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