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「高級ブランド」の凋落くっきり 12年で市場規模が約半分  2009年6月4日(木)11時15分配信 J-CASTニュース
未曾有の不況で海外高級ブランドの販売が落ち込み、国内市場は12年間でおよそ半分の規模にまで縮小した、という調査結果が出た。ブランドブームを支えてきた「中産所得層」が減っていること、若年層の「ブランド離れ」が顕在化していることも響いている。2009年の高級ブランド市場はいったい、どうなるのか。
02年以降は年々、数百億円規模で縮小
矢野経済研究所によると、08年の海外高級ブランドの国内市場規模は1兆643億2600万円(小売金額ベース)で、前年比89.8%の大幅なマイナスを記録した。最盛期の1996年をピークに、12年間で約8000億円も縮小して、規模はおよそ半分近く(56.1%)になった。
インポートブランドを展開するファッションアパレル、ブランドの日本法人、商社に09年2月~5月に調査を行い、6月2日に発表した。
ここでいうインポートブランドとは欧米から輸入している高級品の類で、レディスウェア、メンズウェア、ベビーウェア、かばん、靴、ネクタイ、スカーフ、ベルト、手袋などの10分野を対象にしている。構成比は、「かばん・革小物」が45.4%と大きく占め、ついで「レディスウエア」が20.5%、「靴」が13.6%だ。
J-CASTニュースはこれまでにも高級ブランドの苦戦ぶりを報じてきたが、 それを示す数字はなかった。今回の調査結果で「ブランドの凋落」が決定的であることが分かった。
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調査によると、ピークだった1996年の1兆8971億円を境に、97年は1兆6612億円、98年は1兆5674億円、99年は1兆3477億円、2000年は1兆2137億円と減り続けている。01年は持ち直して1兆3312億円だったが、02年以降は年々、数百億円規模で縮小している。

08年は02年以降でもっとも大きく減少
08年は縮小幅が約1200億円と、02年以降でもっとも大きく減った。
「08年9月以降の『リーマンショック』をきっかけとした未曾有の不況が最大の要因で、高額品中心とした消費者の『買い控え』を急速に招いた」と矢野経済研究所はみる。また、ブランドブームを支えてきた「中産所得層」が減っていること、ブランド次世代層となる30 歳代以下の「百貨店離れ」、「インポートブランド離れ」が顕在化してきていることもある。
伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、丸紅といった大手商社を含む84社の業界団体、日本繊維輸入組合(JTIA)によると、08年の繊維製品の輸入額は前年より1679億1600万円少なく、3兆2636億7200万円だった。
国別の内訳は、イタリアが1236億6600万円(前年1446億1200万円)、アメリカが425億1400万円(491億2700万円)、フランスが198億1200万円(250億6200万円)と、いずれも前年より数百億円少ない。
JTIAは、「欧米から仕入れているものの多くが高級ブランドで、08年秋以降の不況で(高級ブランドの)国内需要が減り、大幅に少なくなりました」と説明する。
09年、1兆円の大台を割り込むか?
09年の高級ブランド市場はどうなるのだろうか。
東京・新宿の老舗百貨店で09年5月に行われたインポートブランドの秋冬物受注会に参加したという都内会社員女性(30)。一足早くブランドの傾向を知られるとあって、年2回行われる受注会に2年前から参加しているが、今回は「異変」があったと話している。
「たいてい土日に行われ、特に土曜は混むのですが、今回はお客が誰もいなくて、びっくりしました。閉店1時間前だったので、もう帰ったのかと思いましたが、お客の注文が書き込まれた台帳を見せてもらうと、まっ白でした。かろうじて注文が入っていたのは、いずれも同じ名前でした」
矢野経済研究所は、「09年の高級ブランド市場規模はさらに縮小し、1兆円の大台を割り込むだろう」と予測している。
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我が家に限らず、私の身の回りには、ブランド物というのはどうも好まないという人が男性・女性に限らず多い。人と意見をあわさないという偏屈ものが多いというのもあろうが、他人がどういおうと自分の扱うものは自分で決めて、自分で評価するということが多い。
その結果、いわゆるブランド物になることは多かろう。そういっている人でも化粧品はこれこれと指定購入をするのだが、その理由がはっきりしていて「メーカーによっては肌が合わないから指定する」「においが私は刺激的でいやになる」なかには、「化粧品よりは別のものに傾斜配分(苦笑)したいから、安価な化粧品で統一」とか。
私はかつて親族からイブサンローランの財布をもらったことがある。そこで家人に使うかと聞いたところ、「いいものの気もするが、私はこの形は自分の生活には使えない」なんて答えが返ってきた。そういわれても返すと明らかに角が立つ相手である。ほとほと困ってしまった。
というわけで、私がこれを使っておりもうかれこれ5年になる。なかなか使い勝手はいいので私はそれなりに満足しているのだが、ある人と飲んだときこの話になった。この人は中古品バイヤーの会社で働いている人なので、見せてくれといわれたところ・・・・
「原反・部品は純正品だが、それを横流しした形で使っているもので製造業者が作っているヤミ製品ですぜ。ファスナーのロゴがねえ」
あららである。でも頑丈であることには代わりがないとは言える。一度は予備運用に格下げしたのだが、代わりの財布(ブランド品ではないがそれなりに高価)がこれまた使えない代物でもあり、正規と予備を入れ替えていまだ運用についている。

ただし、買う側も「この品はこの程度の使い方だから、100円ショップので」「これは普段使いだから、なんとかデパートで」「これは、勝負に使う(なんのこっちゃ)からブランド品」と切り分ける知識があるということなら、評価できるのだが、うえの分析でいうと、可処分所得が少ないから、高額品中心の買い控えが要因というパッシブな解釈のようだ。元来ブランドブームを支えてきた中産所得層が減り、次世代層が育たないという外的要因になってるのは、「そこしか典拠がないのか」と思ってしまう。

ところで、風が吹けば桶屋が儲かるなど揶揄した経済連関であるが、今は、これが具現化されているごとき挙動が出ていて、経済政策も難しいという側面がある。定額給付金という手法は経済的には愚行で、効果が薄いというのが経済学的な見方のようだし、過去の地域振興券のことを思うとまんざらわからないわけでもない。「定額給付金は米国などではほとんど貯金に回り、失敗した。なぜ日本が実施するのか理解できない。」という意見は有名である。それでも各国で類似の行為を行っているところもある。私は、「他の手法をとっても確実かつ至近に効果が得られる景気刺激策がもうないし、何をやっても利害対立が生じ、最適化ができる状態にはない(官民とも)。回収率が悪くても確実性を求める」ということであろうと考えている。むしろこれなんぞは、メンタルなところにしか訴えられない現実の閉塞感を示しているのではないか。
かくてこういう認識が出てくる。(続く)

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