« こういうものです(1/2) | トップページ | 貧者のネガティブな広報手段 »

こういうものです(2/2)

(承前)
かつて、日本でもインチキ興行師が詐欺を働いていたことがある。
看板に「エノケン」と書いてあるので、コメディー役者榎本健一のコンサート(彼は歌も旨かった・略称エノケン)だと思って入場すると別人が歌っている。よく見ると確かに看板は「エノケ」と書いてあるのでパチモンとはいえ文句は言えない。
美空ひばり」かと思って入ったら「美空ひ」だったというのだとか。
漫才の「中田ダイマル・ラケット」かとおもったら「中田ダイル・ケット」というのもある。
いやいや『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の秋本 治にいたっては、山上たつひこの名前をもじった「山たつひこ」名義で『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の読切を発表した。編集部からは「この漫画ではこの名前で、終わったら本名にしてもいいよ」と言われており、本人も短期で連載終了するとばかり思っていたものの、人気が出て連載が続き引っ込みがつかない上に、さらには山上たつひこ当人からクレームが出たため本名に戻したという話がある。
そのほかにも、故人である飯島愛は、飯島直子を意識していたので物まねというには(時代によってはそういう扱いをされかねないものの)差異があるが、AV女優に飯島というのが出たときはこれはなあと思ったなど枚挙にはいとまないものになろう。

(余談ですが、セックスシンボルという意味ではマリリン・モンローは満36歳没で自殺といわれているが、(他説あり)生前はかなり疾病で苦労した人である。で、ある意味セックスシンボルでもあった飯島愛さんも満36歳没なんですね)

ブログランキング・にほんブログ村へ

(例1)ドリームランドという遊園地が以前横浜と奈良にあった。最後はダイエー系列になりダイエーの解体にもかかわってしまい閉園になったが、後の日本ドリーム観光(もともとは大阪の興行・不動産会社で新歌舞伎座なども経営していた。また「まいにちせんにち、千日デパート」のコマーシャルソングでおなじみ(おい)千日デパート火災の千日デパート(ショッピングビル)のオーナーであった。)当時のオーナーがディズニーランドに感激し、ウォルト・ディズニーに直接面会し日本に誘致しようとした事が建設のきっかけである。当初、ウォルトは本気に受け取っておらず、「その時が来たら力になる。」と返事。しかし技術者を連れて再び訪れた事でウォルトは、ディズニーランドのノウハウを無償で与え、建設時にもディズニーランド側から技術者を派遣させたという。
この無償のノウハウ提供と技術者派遣はあくまでも日本人が日本に独自の遊園地を作ることに協力するという目的という。しかし、ディズニーランドを模倣したことに、ウォルト・ディズニーが激怒した。模倣するに当たって、詐欺まがいのやり方で散々写真を撮った挙句、質の低い施設(ディズニー側はそうみなした)を作ったことが、ディズニー社に日本人不信の念を抱かせたという説もある。これには異説もあって、フランチャイズ契約交渉にはこぎ着けたが、契約料で折り合わず破談になったという。この一件が後年日本でのディズニーランド誘致の障害になったようで、京成電鉄・三井不動産によるディズニーランド誘致交渉は当初は拒否されたという。
これなぞは確かに山師によるアバウトな行為というのが、日本人の全体の認識にされたということで、日本人としても正直な意見だろう。しかし、他山の石とするには刺激なものがある。
(例2)海外メーカーからのコピーでななにかと評判が悪い中国の鉄道であるが、もともとソ連・東欧の技術移転をしていることもあり、合法に近い形で合弁会社を作っている場合も多い。(設計の委託をしている場合さえある)ただし、日本のメーカも戦後まで、欧米メーカとの「おおむね」正式な提携により、電車の技術を吸収していた時代がある。例えば電気機器には、以下のような関係が存在し、現在でもその影響は強く残っている。
* 日立製作所 東芝-ゼネラル・エレクトリック
* 三菱電機-ウェスティングハウス・エレクトリック
* 富士電機-シーメンス
* 東洋電機製造-イングリッシュ・エレクトリック(デッカー)(現在のアルストムの一部)
大半の電機メーカーは提携先メーカー製品の完全なデッドコピー品を一応提携の枠内で製造してそのノウハウの吸収に努めた。スケッチ生産品という。ただし、提携外のメーカーの製品をコピーした例(これはまったくのヤミ)もある。なお、日立製作所だけは当時から海外発売(満州・中国エリア)の傾向があったからか、図面の有償購入などの手法にとどまり、電動機も制御器も独自設計とした。
当時は、衰退したアメリカの電気鉄道技術は、インターアーバンが衰退後も、地下鉄車両のため優位性は残っていたためその技術を有償導入したのも日本である。(カルダン駆動方式、電磁直通ブレーキなど)イングリッシュ・エレクトリックの制御器やAEGの電力回生ブレーキなど、ヨーロッパ由来の技術もあった。

過日北京市石景山区にいったとき、車窓に出てきたのがまさにかの国営遊園地石景山遊楽園(別名「八角遊楽園」・・地下鉄の駅名はこれ)である。(同行スタッフの一人が、地下鉄1号線 八角遊楽園駅での待ち合わせになったのである)車窓から見ると、懐かしいエキスポランドの趣で、空気を使った遊具などが外からも見えるので、どちらかといえば私には、なつかしいドリームランドの世界である。もちろんディズニーランドなどを「参考」にしたことは否定しないし道義的意識はあるようで、宣伝文句が「ディズニーランドは遠すぎる。石景山遊楽園にいらっしゃい」という(この場合は対抗馬が香港のディズニーランド)。(内容はともかくCMも流れている)郊外の工業団地でおおきな製鉄所もある町であるが、最近はゲーム、漫画、アニメーション、コンピュータグラフィックスなどを手がけるメディア関連企業の団地もある。
そして、事実を知ってかかわっているるかは大いに疑問なのだが、企画、建設、運営指導には泉陽興業が携わっているという報道がある。この会社は大阪のエキスポランド、横浜のよこはまコスモワールドなどの遊具を製作・管理している遊具会社がベースであるが、運営指導も業務としてしており、一部はオペレートにも携わっている。(下請けとしてであるが)こうなると実はまったく同じことがじつは受け側の意識の差でくり返されて、さらにそれが露骨になっただけともいえるのだ。
------------------
本質としてあまりこの行為自体を否定するのは、日本人としてはできないと考える。いえるのは歴史的な自分たちの経緯とそこからの脱却を説くことに尽きるのではないだろうか。

|

« こういうものです(1/2) | トップページ | 貧者のネガティブな広報手段 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/44993743

この記事へのトラックバック一覧です: こういうものです(2/2):

« こういうものです(1/2) | トップページ | 貧者のネガティブな広報手段 »