« みなさまの阪神電車がお送りする | トップページ | 使われるためのツール »

教科用図書

日本では初等教育・中等教育の学校では、文科省が公示する「教科用図書検定基準」に合致した教科用図書を使用しなければならない。
国定教科書という国家が指定した教科書があるのは、かつての日本もそうだったのだが、今はイラン、韓国、タイ、マレーシア がそうらしい。今の日本のように検定教科書を民間で作っているのは、中国(へー・・・)、ドイツ、ノルウェーということである。アメリカ、イギリス、オーストラリア、フィンランド、フランスでは検定教科書がないが、かといって、アメリカでは州によって、旧約聖書の『創世記』に基づく創造論を記載した教科書を使用して教える義務があるのが問題視されているなど、縛りがないわけではない。そして、歴史教科書問題がしばしば話題にあがる地域としては、ドイツの周辺地域や日本国の周辺地域というのも、ある意味この検定という考え方が無視できない議論であることを物語るようだ。このように検定には、社会問題や批判的な意見が寄せられることもある。
ブログランキング・にほんブログ村へ

高度な学習を行うために、市販の参考書や独自のテキスト・検定外教科書を教科用図書と併用する学校もある。(有名なところでは英語用:『Progress in English 21』ただし、この場合でも検定教科書を併用するようである)普通はそのような場合「文部科学省検定済教科書」が用いられる。なお高等専門学校では高等教育として扱われるため、授業用の教科書は、教育施設が市販の専門書などを使用しているため、検定教科書でなくていいのだが、聞くと高等専門学校の1・2・3年生は年齢としては高等学校と同じなため、国語や英語など、専門科目以外は検定教科書を市販の専門書と同じ扱いで授業で使うのが多いようである。
教科用図書は、各都道府県の教科書特約供給所などを経て、教科書供給業者経由で各学校や児童・生徒に流通する。三省堂書店神田本店・八重洲ブックセンター本店などにはこれがずらりと並んでいるがこれは例外的らしく、一般への販売はほとんどされていないようだ。ちなみに有隣堂では本店で中学の教科書までは扱っているが、それ以外は専門の書店に分けてもらいに行くことになっており、道順を示した紙をもらえる。(うーむ。こので見た中学の国語の教科書には、中島みゆきの歌(詩として扱う)から始まるものがあるんですなあ)
ただし、ものによってはそもそも教科書を作ろうとしてもニーズが少ないため教科書作成業務自体が採算に合わない場合もある。文部科学省が著作の名義を有する教科書というものも専門教育にはある。これが文部科学省著作教科書である。この場合は編集を国の費用で行い、入札した出版社が制作・発行・販売を行う。そういう意味では以前の三省堂書店神田本店の文部科学省著作教科書売り場には本の背が「文科省、文科省、文科省、ひとつ飛ばして文科省」(by 岡八郎)という状況になっている棚があった。
--------------------
さて、子供が「中間試験があるから少し教えて」といって、「工業技術基礎」という教科書を持ってきた。(・・・ってこれ試験をするようなものではなく、授業ごとに課題提出をするようだ・・・・)
改めてこの教科書を見ると、モノつくりというところを中心かとおもっていたのだが、そういうわけではなく、工業における設計計画の意義からマーケティング・プレゼンテーションなどまで簡単なのだが一流れのところはわかるものである。
さて、子供に「今どこを勉強しているんかな」と聞くと、「教科書にしたがっては習っていないよ」という答え。現実には、教科書は配布されているのだが、これにしたがって授業をしているというわけではなく、あくまで演習授業として旋盤を使ったり、フライスを使っていたり、そしてそれについての課題提出をおこなったりするようだ。
今、旋盤とフライス、ボール盤をつかっていてその使いかたの演習課題を作っている見たいである。

デハボ「旋盤を使えれば、少なくともボール盤と フライスはその一部を専門的に作業するために作ったものと考えられるんだよ」
娘「そーなの?」
デハボ「ほら、このボール盤の絵を見て、これを横倒しすれば・・・旋盤の構造に近いだろ。」
娘「うーん。」
デハボ「ボール盤は速度を変えるときにベルトを架け替えるだろ。旋盤ではどうだろう。」
娘「ああ。そういうことね。歯車換えるんだよね」
デハボ「フライス盤もそうだよね。立フライス盤(主軸が地面に対して立方向に付いており、四角形状の加工に向く)と横フライス盤(主軸が地面に対して横方向に付いており、溝加工や切断加工に向く)おのおの知ってるよね。あれは旋盤からどのように変化していったのか考えてごらん。」
しばらくして
娘「こうなの?」
デハボ「まあ間違いないねえ・・・・・・こういう練習をしておくと、ものやデザインはどのようなやり方で出来上がるのか考える練習になるよ。実際図面をもらった人は、どういう風に固定しようか、どういう工具やジグを作ればいいのかをいつも考える。デザイン(この場合は工業意匠)だってそう。どういう仕事でもおなじなんだよ。どうせ授業を受けるならそのように考えてみたら?」
-------------------
じつは工業系大学に通う人は、(もちろん工業高校出身も多いのだが)普通高校出身が多い。となると、このような工業系の専門教育は、ある程度絞った形で勉強していくものだから、フローがわからないままということがある。其の点体系だって一応は学んできた高専からの編入者には一目置いてきた。となると、意外と工業大学でも初学者には工業高校の教科書というのは少なくとも完全にマスターしておくべきこととして認識しておいたほうがいいのではないかと考えるのである。
ただ、実際は学校では教科書を参考程度しか使わないということはあるわけで、意外と企業勤務をはじめるときまでは座右においてみるというのもいいかもしれない。
今後、うちの子は一般的なカリキュラムではなく、どっちかというと文部科学省著作教科書のほうになるようで  インテリア計画  デザイン製図 インテリア装備 ・デザイン史などのテキストをつかうらしいが、どのような教え方がわかり易いのかという興味から購入してみたいとおもっている。

|

« みなさまの阪神電車がお送りする | トップページ | 使われるためのツール »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/45394026

この記事へのトラックバック一覧です: 教科用図書:

« みなさまの阪神電車がお送りする | トップページ | 使われるためのツール »