« イメージを創る妄想(2/2) | トップページ | 北京で何をみてきたんだ(2/2) »

北京で何をみてきたんだ(1/2)

中国の独資(要するに国営でないということ)のコンサルタント会社の招聘で、中国のプラントの環境マネージメントの実態を見ることになり、著名な専門家さんに同行いただき教わりながら5日間北京にいた。
じつは北京以外のところも見たかったのだが、この手の産業はインフラ的な問題があったり国営企業由来だったりする経緯があるので、直前に企業幹部にNGが出るなどもあって、新幹線型車両(日本製ではない)に乗る話が消えるなど、予想外の問題にぶち当たってしまった。言ってみないと何もわからないというのはまさにそうだったが、政府の官僚の懇談などを急遽セットされたなど、予想外に招聘元も苦労されたようだ。
---------------------
仕事の話はちょっとここはおいて置いて、フリーの話をしましょう。
ブログランキング・にほんブログ村へ
招聘元も余り金をかけなくても親身の案内をしてもらい感謝している。日本人があまり行かないような、しかし地元民には人気のやや高級なレストランでの食事ということになっていた。大衆的な北京料理と四川料理をいただいた。ただしホテルの朝食だけは人民元でホテルの脇の大衆食堂で水餃子を食べていた。(7元=105円)
北京市というのは実は四国4県ぐらいの面積がある中に1633万人(一時居住者を含む)が住んでおり、一般的な北京の町(東京で言う23区に近いか)は850万人である。

ホテルの場所は地下鉄13号線西真門駅から徒歩10分ぐらい。北京交通大学の門前にある。大学の門前というのでバスが頻繁に通過している。朝6時になると表に信号で続々止まるバスがトルコンの搭載者特有の起動音で走り出すので目覚めてしまう。
ホテルはあまり日本人が行かない2つ星クラス(最高給は5つ星で無星がいっぱいある)である(同行の人は綺麗で安心はしたが、英語が通じず格下だと少し不満そうであった)が、きれいな整備されたホテルであるし、キーはカード(毎日カウンターで更新を受ける)という。ツインで食事なし4000円程度(一人で使った)。個別クーラー(エアコンではない)+スチームヒータである。風呂がないために2つ星なのだというが、シャワールームは個別にあるし、小さなユニットバスでは私は腰痛を誘発させたこともあるから、こういう場合はシャワーが十分機能していればその方が私はいいんですね。
英語が通用しないのは困ったが、部屋のクリーニング・放送と電話、消防設備などは十分満足するレベルであった。
---------------------
招聘元は地鉄13号線西真門駅駅の上に今回関係する企業の事務所がひとつ、近所の地鉄2号線西真門駅駅(この2つは現在のところは徒歩連絡で、工事中の地下鉄が開業すると構内連絡になる)の出口近くにも事務所・会議室があるのだが、この間には大きなバスターミナルがあって市内のバスが集まっている(この近くには長距離の鉄道駅である北京北駅があるがここもその前はバスターミナルである)。
北京のバスは、五輪の際に大幅な革新が図られたということで、市内には13000台の路線バスがあるらしい。燃料電池バスの運転もされており、私も見た。トロリーバスが少し蓄電池を乗せて(これは車庫の操車のためもある)架線のない中心街を走っているのも見た。これらは市の交通局に相当する会社(北京公交集団)が営業している、中国お得意の海外企業と国内企業の合弁生産の車体がメインであるが、低床車も続々配置されている。(MAN・NEOPLANのベースを使ってるようである。金華ネオプラン(尼奥普兰)という銘板があった。)
車内のサービス水準などは、細かなことをいうと確かに問題があるのだが、それを除いた骨格やトルコンなどの装置は輸入や海外企業の進出などで量産体制を持っているようで、国際的レベルには十分達しているといえよう。つまりハードは問題ないということである。問題は料金などの扱いなどのなる「ソフト」的なものであるが、実はこの分野は日本は世界ではかなり独自の発展をしているらしい。なお中国のバスは客がいてもいなくても全バス停に止まるということである。

3大バスメーカー:一汽集団  /東風集団  /中通集団  
大・中型バスの大手メーカー: 安徽江淮汽車集団 /金竜聯合汽車(蘇州) /厦門金竜聯合汽車工業 / 常州長江客車集団 /江蘇亜星客車集団  /鄭州宇通客車  /安凱客車  /丹東黄海汽車  /桂林客車  /西安西沃客車  /上海申沃客車

このように書いてある資料を見つけた。ただし、海外メーカーの設計を単純に技術ということで各社が(知的所有権を逸脱しない範囲になるようだが)模倣している気もする。中には国内のメーカー名とNEOPLANのブランドが張ってあるのだが、NEOPLANだけペンキで同色に塗りつぶしてある「おいおい」というものもあった。(空港行きのバスのように丸ごと輸入しているものはそのままである)
参考:http://beijing.dazhao.net/index.html
北京においてはIVECO社(フィアット系の多国籍企業) 玉柴(広西省) Cummins(カミンズ 米・欧州)という企業のエンジンを使ったバスが使われている。日本は大体エンジンとバス車体の関係はどちらかというとエンジンの形態で呼ぶのが通例であったため、どうしても自動車メーカーに認識が偏る傾向があった。(最近これも崩れてきているが)この中で、日本で割と使われるようになったのがカミンズであり、日本でも輸出用のバスにこのエンジンを載せたものはある。旧来から船舶エンジンは使われていたが、小松製作所のと提携、JR東海の気動車への採用もあるため日本でも著名になってきている)ただし欧州の技術による環境基準と日本の環境基準では評価内容がことなり、欧州のものがそのまま日本でOKとはいえないようである。
あと、重要部品であるトランスミッションは米Allison 独VOITH 独ZFのものが多いようである(MTも多くあるようだ)これらについては日本では、余り海外に例を見ないフィンガーシフトという高度な自動化のMTになっていたりするのだが、いずれにせよ独ZFのものは日本でも使われているのも事実である。じつはトルクコンバータのほうが流体ロスで燃費が悪くなる側面はあると聞く。ここは周辺技術の問題もあるようだし、この国ではユニットとしてトルクコンバータにしてしまったほうがメンテナンスの上ではやりやすいのかもしれないですね。

さて、この地域は大量輸送としてのバスが、ステータスを保つ地域でもある。
連節バスは、大量輸送のために車体が2連以上つながっているバスで、北京市内を縦横無尽に走っている。さらにトロリーバスもある。実は多くの国で、採用されているものであるが、中には韓国のように道路事情などから、やめざるを得なかった事例もあるようだ。
で、日本ではどうかというとニーズはある場合でも車両価格などで折り合わない事例があるようだ。それ以上に問題なのは、先進諸国の中では車両の大きさなどの制限が最も厳しく、普通は全長は12m以下に抑えられていることから、15mから18mの長さになる連節バス(2台連接)の導入例は数例にとどまる。
(続く)  

|

« イメージを創る妄想(2/2) | トップページ | 北京で何をみてきたんだ(2/2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/44913009

この記事へのトラックバック一覧です: 北京で何をみてきたんだ(1/2):

« イメージを創る妄想(2/2) | トップページ | 北京で何をみてきたんだ(2/2) »