« 幾何公差をわすれてませんか | トップページ | モラルが高い人ほど理性を簡単に失う件(1/2) »

近づくと危険

------------引用
ハリセンボンの箕輪はるかさん、結核で入院…2か月間か  2009年4月6日(月)16時58分配信 読売新聞
 吉本興業は6日、人気お笑いコンビ、ハリセンボンの箕輪はるかさん(29)が肺結核のため入院したと発表した。同社によると、体調不良を訴え、3日に都内の病院で精密検査を受けたところ、約2か月の入院治療が必要と診断されたという。
ブログランキング・にほんブログ村へ

----------
ファンの皆様へ
    吉本興業グループ株式会社 よしもとクリエイティブ・エージェンシー
ハリセンボン・箕輪はるか 肺結核罹患に関するお知らせ
この度、弊社所属タレントのハリセンボン・箕輪はるか(29)が、肺結核に罹患したことが判明いたしました。現在入院中で約2か月休養いたします。
肺結核は空気感染が起こりうるため、2008年12月1日~2009年4月3日の期間で、吉本興業グループの劇場、その他のライブ会場、テレビ番組収録スタジオなどで、ハリセンボンを応援してくださった一部の皆様に感染したおそれがあります。感染の可能性については、東京都や保健所が現在調査を行っておりますので、ご心配な方は自治体からの発表情報にご留意くださいますようお願い申し上げます。
また、すでに長引く咳などの症状がある方は、すぐに病院や診療所で受診ください。

ファンの皆様には、大変ご迷惑ご心配をおかけし申し訳ございません。(後略)
--------------終了
かつて、肺結核は罹患者の多い疾病で、死亡率が高かった。若くして命を落とす人が少なくなく、薄倖の才子佳人に特有の病気と描かれることが多かった。しかも、そのメカニズムが判らなかったからか、気候のいいところの療養所(サナトリウム・・・かつては結核治療のための施設のみを指した)また不健康な美人に対してこのようなことを言うのも多かった。
また、このように感染の可能性の強いもののため、集団感染の危険が高い軍でもこの病気には非常に気を使ったようである。現在ある国立病院機構の施設の多くは、第二次世界大戦までに創られた、陸海軍病院、傷痍軍人・傷病軍人療養所、結核療養所等が起源となっているという。事実結核専門病院には国立病院機構所属の病院(ないしはそうだった)りする由来があるものが多いようだ。また、聞くところによると、陸軍は療養所(病気も傷痍も)を海浜に、陸軍は山中に作る傾向があったとか。(温泉があれば傷痍がメインになったという)
ただ、医学の進歩とともに、結核病院を独立して設置する事例は少なくなっていたようである。上記の療養所も後に一般の病院に衣替えする事例が多かったようだ。
ただ死亡率は低くなったものの、2004年には、世界では慢性活動性の患者が1460万人いて、890万人の患者が発症し、160万人が死亡した。大部分は発展途上国だが、先進国においても、再度増大傾向にあるという。ちなみに日本は人口10万人当たり21人発症し、先進国のなかでは多いほうだそうだが、これは民族的特性ということが有力らしい。というのは、アジアやアフリカの国では約80%の人が結核の検査でいちどは罹患した事を示す陽性を示すらしいからである。このためか、箕輪さんについては体調不良の時期から、2008年12月1日~2009年4月3日の期間・・4ヶ月を潜伏期間と診ているようだ。どうやら、ほかでも潜伏期間が3か月間という事例はあるようで。
--------------------引用
産科病棟勤務の助産師、結核を発症…大阪・高槻 2009年4月3日(金)21時55分配信 読売新聞
 大阪府高槻市の某病院は3日、産科病棟に勤務する20歳代の女性助産師が結核を発症していたと発表した。
 同病院は、感染判明以前の3か月間に助産師と接触した可能性のある14都府県の新生児・乳児計352人を対象に検査を行い、感染の有無を確認する。財団法人・結核予防会(東京)は「生後3か月ぐらいまでは免疫力があり、現在、食欲不振などの症状がなければ、感染の可能性は低い」としている。
 同病院によると、助産師は出産補助などを担当。昨年9月の定期健診で右肺に陰影が認められたが、「問題なし」と診断。今年1月以降、せきや発熱があり、2月下旬に同病院で受診したが、風邪と診断された。その後も同様の症状が出て、3月23日に受診し、結核と判明。24日から休職し、現在は回復に向かっているという。
 潜伏期間が3か月間のため、検査対象は昨年12月23日~先月23日に同病棟で生まれた子ども。大阪府内が296人、ほかは東京や福岡など。これまで49人の検査を終え、結果の出た11人は感染していなかった。未検査の子どももほとんどが連絡がとれており、異常はないという。
---------------------終了
日本では第二次世界大戦後、抗生物質を用いた化学療法の普及などによって激減したものの、他の先進工業国に比べて感染率と死亡率は高い状態で、一方関心は低くなっているらしい。「結核は過去の病気ではない」というスローガンまである。その事を考えると結核菌の発生頻度が高い日本などの地域ではBCGワクチンが有効に行われていくと思われるのだが、女性の親などから「接種痕がつくとモデルの仕事に・・・・」という類のことで忌避することもちょくちょく聞く。(なお、BCGは小児の結核性髄膜炎等を減少させるが、成人の結核症を減少させるとはいえない。箕輪はるかサンの場合、お母さんが看護師と聞くからまずBCGはやってるだろう)
-------------
ただ、箕輪はるかさんは人気者の性でもあるが、確かに、あちこちのTV・寄席(吉本系)に出まくっていたこともあって、これはたしかに人にうつしたとなると大変な事である。企業のリスクマネージメントにも係わる。
(注意:概してプロダクションは芸人という個人経営者から、マネージメント契約を委託され、受託している形であったり、個人事務所と提携している形をとる。このため、一部の社員待遇の歌手さん等のように社員契約をしていたり、プロダクションの経営幹部になっている場合を除くと法定の健康診断が不十分ということは多くなる傾向がある。TVの健康番組のリポーターとして診断を受けたら病気が見つかったという事例は以前から結構あるため、このあたりは悩ましいところである。)
このことから、一部には箕輪さんの人権はということを危惧した人もいた。病院・東京都(住居及び病院所在地)の発表では、29歳女性・職業:芸人という表現だったそうだが、吉本興業側があらぬうわさが出たりする事を考えて先手を打ったというのが真実のようある。当人の承諾(・・但し雇用主ではないことに注意・・)はとってるだろうが、2ヶ月休むとなると、問題の先送りはあまり意味がないのも事実だろう。
箕輪さんの入院と、「感染のおそれあり」の呼び掛けに1週間で7本のレギュラー番組に出演していたテレビ各局は対応を始めた。感染の可能性のある共演者やスタッフなどは膨大な数になる。
NHK教育テレビの子ども番組「天才てれびくん」だと子供が相手だから事は大変である。日本テレビ「エンタの神様」では、診療室とも相談して、共演者などの洗い出しをふくめ対応。フジテレビ「志村屋です。」のフジテレビでは聞き取り調査中。共演者の所属する各プロダクションにも関係団体を通じて、健康相談などを促す連絡が入った。
決して箕輪さんは高校時代、バドミントンで都大会ベスト16になったということもあり、体が弱かったり運動が出来ない人ではないようなのだが、相方が出オチよろしくきわめて恰幅がいい(笑)上に、スレンダーでスタイルが良くといえども顔が骨ばっている事もあってどうしても弱く見えるのかもしれない。(・・・一度都内でTV中継中の彼女たちを見かけた事がある)ほりゅうのしつ(蒲柳の質:からだが弱く病気にかかりやすい体質。体がほっそりしていて病気になりやすい弱々しい体質)にみられかねないカワイそうな立場である。ちなみに相方・近藤春菜さんやマネージャーたちは大丈夫だったという。

コンビ名ハリセンボンの名前の由来は、魚の「ハリセンボンは顔はかわいいが、鋭いとげがあり近づくと危険」という考えからつけられたと聞く。けど近づくと結核菌が飛んできて危険というのは、意図せぬことではないとはいえ、かわいそうだがまあしゃれになりません。でも、2人はネタが増えたといって、多分復帰後の「つかみ」に使うでしょうね。
いずれにせよ、かつての不治の病ではないのだから、2人がそろって舞台にもどるときの第一声に期待したいものである。

|

« 幾何公差をわすれてませんか | トップページ | モラルが高い人ほど理性を簡単に失う件(1/2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/44586920

この記事へのトラックバック一覧です: 近づくと危険:

« 幾何公差をわすれてませんか | トップページ | モラルが高い人ほど理性を簡単に失う件(1/2) »