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日本社会で起業(3/3)

(承前)
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日本社会で起業するため本当に必要な9つのモノ 2007年03月31日 06時16分00秒 GIGAZINE
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世の中には会社がたくさんあるという現実
電車に乗ったり、自動車の助手席に乗ったり、あるいは街中を歩いているといつもいつも「この会社は一体どうやって利益を出しているのだろう…?」という疑問を抱いてしまいます。それぐらい多くの企業が存在しているという現実から何を学ぶのか、というのがポイントです。それらの企業の中には必ず自分の考えているビジネスプランに類似するモノがあり、中には全く同じでありながら倒産した先駆者がいるかもしれません。そういう失敗例と成功例を実際にやり始める前に十分な時間をかけて分析できること、それがベンチャー企業の唯一の強みです。それ以外にはメリットなんてどこにもありません。会社は実際に動かし始めると止まることはできません。ということは、開始前に十分な準備をしておかないと、簡単に頓挫してしまうと言うことです。
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実際に存在する大手企業に就職するのもいい方法です。特に完成系の企業と未成熟ではあるが勢いのある発展途上の企業、この2つを実際に何らかの方法で経験できればベストです。どこにも就職せず、突然学生から起業して成功するというのは実際には非常にまれなケースです。成功するケースの大半は、既にどこかで類似する仕事を経験し、それによって自分でも新たに始めてみた……というものです。それぐらい、経験と知識は役に立ちます。経験も知識もなく、むやみやたらと起業しても成功するわけがないのです。
起業したいと声を大にして言いまくる学生を見たときに感じる違和感がまさにこれです。頭の中のアイディアだけを大事にし、地に足がついておらず、付けようという気もなければ予定もない。ビジネスプランというよりは空想や妄想であり、「企業を志す自分ってかっこいい!」というナルシズムに満ちあふれている、そんな自称起業志望者があまりにも多く、辟易してしまいます。

挫折から立ち直る方法は挫折することでしか得られない
人間が他の動物と違うのは、予想できるという能力があることです。本能による予想ではなく、知識と経験によって未来を予測することで危機を回避できます。しかし悲しいかな、人間というのは実際に経験するまでは実感がわかないため、必要性を感じられないために、その予測から得られた実行に移すべき行動を起こせない場合が多々あります。あるいは、失敗が予測できるがために動けないという場合もあります。大半の人間が起業しない理由はまさにここにあります。すなわち、失敗するに違いない、成功しない可能性の方が大きいと予測できる……と。
また、失敗した場合にリカバリできないというのも大きな不安要因です。挫折してそこから立ち直るには多くの労力を費やしますし、時間もかかります。また、好んで失敗や挫折をする人はいません。が、失敗や挫折を経験すると「挫折から立ち直る方法」がわかります。つまり、挫折したという事実を受け止めて自分の中でどうそれを処理していくかという方法です。これは個人個人によって千差万別であり、ケースバイケースなので共通の方法というモノはなく、そうであるがゆえに起業において最大の差となります。
実際に成功した人の半生をいろいろな書物やインタビュー記事から読み解くと、ほぼ例外なく大きな挫折を経験しているのがわかります。誹謗中傷、侮辱、周囲の無理解と反発、出る杭は打たれる、嫉妬やねたみ、恨み、足の引っ張り合い、妨害工作、印象操作、考えられる限りありとあらゆる艱難辛苦が現実には存在しています。それらを乗り越えるためのいわばノウハウを既に獲得しているかどうかと言うのは非常に大きなポイントです。そのため、挫折から立ち直ったことのない「挫折に免疫のない人」や、挫折しても立ち直らずに回避したり逃避したりしてやり過ごしてきた「自分に嘘をついて自分をだましきる人」は起業に向いていません。
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なるほどね。そういえば、確かに私は完成系の企業と発展途上の企業と複数の企業に勤務していた。だからから少しはこのあたりの問題が見えるのかもしれないな。
ここで筆者が気にしているのは、あくまで学生や、大学発ベンチャーに対する問題点をいっているのだろう。起業したいと声を大にして言う学生を見たときに感じる違和感がまさにこれです。頭の中のアイディアだけを大事にし、地に足がついておらず、付けようという気もなければ予定もないというのは確かにいるのですが、その所作をはじめようとしたときどういうことをアドバイスとして受けるのかを知らないというのは致命的ですね。
但し「企業を志す自分ってかっこいい!」というナルシズムが学習などに気がつけばかなり代わります。考えれば起業と言っても、漫才師を専門学校をでてすぐ始めるというのも似ているわけで、島田紳介いわく、早めにあきらめさせる手法が必要(そのためにコンテストをやっても回数制限を設けている)というのも判るのです。自称起業志望者には確かに多いのも事実ですが、残念ながら確率が高くない起業というシステム、質の向上は当然ですがいき詰まりを打破するためにはある程度の母集団も必要という相反条件が係わります。
逆に、目的意識をもて企業に勤める人も結構いますし、そういう人は起業活動の表裏を見分けているでしょう。そこが多少判るというのは社会の中で経験していることが必要ではありましょう。
実際に成功した人の艱難辛苦を勉強ることは必要です(があまりこれに影響されると、何もしないことがいいことになってしまいますから、単純に勉強が必須かというとこれまた難しく、ここにいささかのはったりはいるとも思うが)。これらのノウハウを既に獲得している場として、確かに企業に勤務する経験は大切であろうと思います。

となることで筆者はこれをまとめにもってきている。
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あなたが起業するために必要なモノ
今までの各項目が必要なモノの答えになっています。すなわち、以下の9項目です。

1.ブルーオーシャンなんてどこにもないから、レッドオーシャンでも生き残るだけの計画性と戦略性、そして現実の変化する社会状況に合わせて変えていく柔軟性を兼ね備えることができるように努力する。

2.ロングテールではなくてただのニッチ市場狙いにならないようにするため、利益を最大に出す行為と利益の出ない行為から利益を出す、あるいはコストを最小限に抑える行為を念頭に置く。

3.自分の会社は何年続くのかを考え、最低でも100年間は続けられるように覚悟してマスタープランを練ること。これによって軸のずれない選択が可能となる。

4.自分が死ねば会社がつぶれるような状態から早く脱却するためには何をすればいいのかを考えること。たったひとりで起業しないこと。必ず社員は必要になる。そもそも起業する際に誰もあなたの考えに賛同せず、社員になってくれる人が一人もいないのであればそのプランは既に失敗です。

5.代表取締役とCEOと社長は違う人間にそれぞれすべきだが、不可能であるならば自分の得意な領域と不得意な領域を明確にし、不得意領域はその領域が得意な人に任せること。自分の体はたった一つで、1日は24時間しかないのだから。

6.足し算と引き算を恐れないこと。計算に必要な実際の数値を根気よく集めて整理すれば、大体驚愕の結果が出るが、慣れれば今度はその結果を自分の望む数値にするにはどこの数値をどのように改善すればいいかが見えてくる。

7.ロジックが正しくても利益は出ないので、正面突破以外の方法を常に考えること。

8.世の中には会社がたくさんあるので、多くをそこから学んでお手本にすること。特に成功例よりも失敗例からの方が多くを学び取ることができます。

9.挫折から立ち直る方法は挫折することでしか得られないため、失敗は早めに、そして派手に経験しておくこと。みんなが当然できていることができていないというようなレベルでの挫折が最もキツイので好ましい。起業したいという今の段階で挫折経験がないのであれば、もうやめておいた方がいい。おそらくは失敗せず、そして挫折しない才能があるかもしれないので、既存の企業を大きくするのに向いているはず。がんばって他社の社員になってその企業の中で昇進し、ゆくゆくはトップに上り詰めて乗っ取る道を選びましょう。

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要するにこの項目が必要なのは、学生から直接に起業を目指す人を、指していっているのだろう。
海外での起業指導でも同じことがいえるし、その意味で指導カリキュラムはそろっている。ところが、一般企業に就職しても欧米企業では、安定性もあまりなく(雇用安定性はあまり期待できない)社会的に会社勤務が社会的インセンティブになること自体が少ないため、起業を選択することが非常に多いが多産多死は日常的である。(北欧は割りと日本に近いようである)
ところが、多産多死を前提にしたことは社会体制の上でで、収入のなかでの可処分所得分(とみなされる内容)の割合が極めて少なく、また、平坦に分布されていることから投資・起業・寄付など日本ではなじまない側面も多い。(たとえば、大学卒業のときにすぐ就職するシステムになっているのは日本しかなく、このため海外の企業の求人の早さが大学のカリキュラムに影響を与えているのだが、そもそも、海外企業は卒業と就職を別物と考えており、国内の規制を加えていくと単純に就職先がなくなるだけである。実は、学校卒業後すぐに企業に勤務する感覚は中国・韓国もそうなのだが、こちらはこの段階で学生を選別し、両方出来ないものは排除されている)学卒すぐに就職できないことで社会不安になるほど、起業と言うものに対し社会のコンセンサスがとれない。(これは最近ではオーナー経営企業というだけでも同じように不安定なものという認識になりつつある)
そこで上の提案を見ていると、結果的に社会と会社が同じ議論で語られる日本ではの説明であるという側面がこの文意の隅々に見て取れる。たしかにこのような勘違いをする初心者の起業者が多いのは実感しているが、それを促進しないと、既存のスピンアウトやカーブアウトではもう雇用が充当できず、モチベーションが成り立たなくなっているのである。
ただこれは筆者は確信犯で言っている。最初の文言を思い出してほしい。
実際に起業したいと考えている人にとっては不愉快きわまりない超ネガティブなものになっていることを最初に注意しておきます。ですが、これがおそらく日本における真実です。起業したいと思っていない人でも、心の片隅にとどめておけば必ず役に立つはずです。あるいは新興企業へ投資する際の判断指標として役立つかも。

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