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見事に外れましたが(2/2)

(承前)
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進化続ける5万円パソコン さらに低価格、高機能へ 2009年1月3日(土)8時0分配信 産経新聞
目的、好みに合わせた選び方を
 低価格で買い得感のある5万円パソコン。国内メーカーも参入したことで、品ぞろえも増え、店頭ではどの機種を選ぶか迷いそうだ。だが、従来のパソコンに比べて、安いのには理由がある。パソコンの心臓ともいえるCPU(中央演算処理装置)などの性能を抑え、搭載ソフトも限定されている。パソコンに詳しいフリーライターの山田祥平さんは、「どういう目的で使うかをしっかり考えてから買うべき商品」とアドバイスする。
 5万円パソコンの多くは、CPUにインテルの「Atom」を採用している。携帯端末用の省電力品で、動画表示など高速のデータ処理を必要とする用途には向いていない。このため、外出時のメールのやり取りなどに使い方は限定され、あくまで2台目用と考えた方がいい。
 山田さんは、「多目的に使うなら従来型のノートパソコンを買った方がいい」という。従来品も低価格化が進み、5万円台からと手ごろになっている。
 多くのメーカーが参入し、ラインアップは増えたものの、「性能面でメーカー間の大きな違いはない」という。買うなら性能はあまり気にせず、デザインなど自分の目的や好みに合わせて選んだ方がよさそうだ。価格は国内メーカー製の方がやや高いが、手厚いサポートを受けられる魅力がある。
 一方、最も注意したいのは記憶装置だ。5万円パソコンの記憶装置には、半導体メモリーを使った新型のSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)と、ハードディスク駆動装置(HDD)の2種類がある。SSDはHDDに比べ記憶容量がかなり少ないものの、メールのやり取りやウェブサイトの閲覧程度なら十分に使える。情報に素早くアクセスでき、耐久性も優れている。これに対し、大容量のHDDは、画像などを大量に保存したい場合に便利だ。
 「2台目用の5万円パソコンは使い方が大事」と山田さん。製品選びだけでなく、自宅のパソコンとうまく使い分けるなどの工夫も必要になりそうだ。
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ます、ここまでの話を整理してみると、

(1)従来からPCをよく使っているパワーユーザーの中で、グラフィック機能などを多用する人は、すでにそこそこのハイエンドサブノートを使わなければ処理できない情報量のため使わない。パワーポイントで大型のデータを採用する場合も使い難い。
(2)今までハンドベルドPCを使っている人などで出先でPCを使う環境をケータイレベルで充足するに至らない場合に移行することが多い。但し価格が低いところから今までPCを使わなかった人がためしに買っている例も多い。

となる
まあこうなると、次は、どのタイプのPCにするべきか。という問題点がでてくることは多い。
以前なら、PCに詳しい友人から、「1台目はデスクトップが良い」というアドバイスをされた。理由は、「ノートPCは安定性が悪いから」「PCを頻繁に持ち歩く必要がないなら、デスクトップのほうが良い」などだった。しかし最近は普段の仕事の中で使う分はノートのほうがいいというひとは多い。薄型で大型液晶のノートPCも多く、「持ち歩き」にはあまり適していない大きさに思える一方で、ウィルコムやミニPCなど、超小型の便利なものも増えている。しかし自分は、普段の仕事が読み(ブラウザ・メールソフト)・書き(ワープロ・メールソフト)・算盤(表計算ソフト)だけならともかく、図面作成やプレゼンテーションなどを行うともう体力消耗が激しい。
今では1台目でも、ノートPCを買うほうが多い。(というかデスクトップ自体がハードユーザー向け・自作にシフトしているから店頭にない)しかもノートPCの性能が高くなっているので、普段に普通に使う限りは、ノートPCで十分という人が増えているし、デスクトップ自体の数も少ない。識者はこの理由として、ノートとデスクトップの性能(画面の大きさや拡張性など)や処理能力差が少なくなり、あえてデスクトップPCを選ぶ理由が少なくなったこと、PCのバッテリーが長時間持つようになり、無線LANやモバイル通信の普及も加わって、気軽に持ち運べるノートPCの人気が高まったからという。しかもスタイリッシュなノートPCが増えたことも影響しているという。あと、その気になればキーボードを外設にすると言う事だって出来ますしね。
作業過程で画像処理や高度なプレゼンを大量に作成するような業務は少ないこともあろう。反対にデスクトップは地デジチューナーやリモコンを搭載したり、液晶TVのように大画面と一体化したりして、ノートPCと差別化することがおおくなった。ひとつは『情報家電』という方向性になっているようだ。
だが、私のように終日PCに向かって仕事をする場合だと、実はノートPCでは体が持たない。体が動かないのである。肩がこって動かなくなるのである。(ディスプレーは確かに小さいが、外部ディスプレーを使っても問題は全然代わらない)
ところが、このように価格が見合うような形態になるかというと・・・早速崩れているのである。
ASUSの「EeePC」やAcerの「Aspire One」をはじめとした低価格ノートパソコンが一部モデルを中心に在庫処分が始まり、2月に入ってからの値下がりが生じた。SSDを搭載した8.9インチモデルの低価格ノートパソコンが在庫処分のために大幅に値下げして販売されはじめた。海外では160GBのHDDを搭載した低価格ミニノートが好評な反面、SSDの高いコストがユーザーに敬遠されたというのだが、日本でも2月に入ってから8.9インチモデルの低価格ミニノートが相次いで値下がりした。
ところでこのような低価格PCは、開発途上国の子供たちに革新的な教育理論に基づく学習の手段を提供することを目的として活動しているNPOが、プロジェクトの実践にあたり、その規格のひとつとして俗に"100ドルパソコンと呼ばれる持ち歩く先がどこでも「学校になる」ように非常に高い耐環境性・低消費電力といった特徴を備えるラップトップを開発した。つまり、子供たちへの教育の機会の提供の目的でしかなかったのだ。開発途上国政府経由の小学生の配布が目的であるが、開発コストの回収もあるため一般ユーザーにも販売し、その収益でより多くのパソコンを寄付するという発想だったようである。
今のところ100ドルの製造コストにまではいたっていないが、かなり近いところまできている。
ところがこちらの進行がなかなか国際的な資金調達面で戸惑っているすきに、同じコンセプトのEee PCが出てきた。Eee PCは最廉価モデルでも299ドルからといくらか高価で、販売実績も、より高機能・高容量で応用の容易な上位モデルが主体で、販路も当初謳われた発展途上国や新興工業国・先進国の低所得層でなく、北米やEU、東アジアの先進国や新興工業国のヘビーユーザーの二台目以降や、ライトユーザーの一台目としての用途となってしまった。
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このようなことを考えると、新しい市場を作ったといわれているが、現実はハードユーザーが今までのPCからの転移で出てきたわけではなくて、ハンドベルドPCで性能が満足できなかったり、ケータイメールでの仕事では限界のある、ヘビーユーザーが移行したということらしい。むしろ、低所得層というコンセプトは無視された売れ方をしたということであろう。私は、どうも使い方を考えるとやや大きなノートPCを仕事で持っていくことがあるものの、一般的なEeePCでは使いにくいことが判る私の使い方では無理だろうと思う。(もちろんGoogleのサーバーに依存する Gmail / Google 電卓機能 /Google マップ /Google Calendar で最低限の作業ができるから最低限の仕事はできそうである。)
たとえば、このクラスのハイエンド機としてこういう比較がある。
<Eee PC 4G(ASUS)>
・CPU :Celeron M 353(900MHz)(実際の動作クロックは630MHz)
・メモリー:512MB(空きスロットなし、最大2GB)
・グラフィックス:Intel 910 GML Express チップセット内蔵
・ストレージ :4GB SSD
・ディスプレー:7インチワイドTFT液晶(800×480ドット)
・無線通信機能:IEEE 802.11b/g
・カードスロット:SDメモリーカードスロット
・インターフェース: USB 2.0×3、アナログRGB出力、Ethernet(100BASE-TX)、マイク・ヘッドフォン端子
・バッテリー駆動時間(公称値):約3.2時間
・重量:約920g
・OS: Windows XP Home Edition SP2
・価格:49800円
・長所:価格が安い/起動が速く、動作も早い/YouTubeやニコニコ動画の閲覧が可能/スピーカーの音がいい
・短所:解像度が低い。ウェブ閲覧時も縦横にスクロールしなくてはならない

<SA5SX12A(工人舎)>
・CPU :Geode LX80(500MHz)
・メモリー:512MB(空きスロットなし、最大1GB)
・グラフィックス:AMD Geode CS5536コンパニオン・デバイスチップセット内蔵
・ストレージ :120GB HDD
・ディスプレー:7インチワイドTFT液晶(1024×600ドット)タッチパネル付き
・無線通信機能:IEEE 802.11b/g Bluetooth 2.0+EDR
・カードスロット:SDメモリーカードスロット CFカードスロット(Type II)
・インターフェース:USB 2.0×2、アナログRGB出力、 Ethernet(100BASE-TX)、マイク・ヘッドフォン端子
・バッテリー駆動時間(公称値):約4時間
・重量:約990g
・OS:Windows XP Home Edition SP2
・価格:79800円
・長所:解像度が高い /HDDの容量が多い /タッチパネル式 /CFカードタイプのデータ通信カードが使える
・短所:CPU性能が低い。YouTubeやニコニコ動画がうまく再生できない

Eee PCの魅力はその安さと操作感、スピーカーの質である。SSDのため、起動も高速で多少乱暴に扱っても大丈夫そうだし、「気軽に使うパーソナルマシン」として使える。但し文章作成には向くが、画面解像度が低いので、ExcelやPowerPointを使って仕事用の書類を作成したり、ウェブ閲覧をヘビーにするのは難しそう。
工人舎SA5SX12Aは解像度の高さが魅力。営業用のプレゼンツールとしても使える。
良く似た製品同士でも、得手不得手とするジャンルは違う。そうなると、選択に相当合わない、合うという側面が高い製品群といえる。
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私は、先行技術に対し目利きが出来なかったのだと悩むのは確かにそうだが、本当にこれが恒久的な、技術の進めかたとして、一時的でない方向性になっているのか。聊かなやんでおります。じつはこの目利きが、インキュベーターやエンジェルの資金調達というところで、ビジネスが生きるか死ぬかの問題・ジャッジになっているので、下手すると首をつる起業者もいかねないという責任があるからです。

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コメント

こんにちは

先日家電量販店でモバイル5万円パソコンを見て、ほしいなぁと思いました。キーボードは小さくて使いにくそうですが、タッチパネルになっていて文字入力以外はほとんどそれでできそうですし、ちょっとした絵を描くのならこちらのほうがよさそうかなと思いました。
モバイルパソコン、携帯電話、携帯ゲーム機が情報端末として似たようなかたちになってきているのが面白いなぁ、と思っています。
情報端末としてどれが勝つのか、はたまた3つが融合するのか興味深いところです。私は、ニンテンドーDSが採用したタッチパネルとペン入力に注目しています。
別件ですがブログサイドで、「破壊工学」本を紹介していただき有難うございます。デホバ1000さんがつけたコメントは、なるほどこういう風に案内ができるのだと筆者でありながら感心しています。

投稿: SUBAL | 2009年4月29日 (水曜日) 09時01分

>モバイルパソコン、携帯電話、携帯ゲーム機が情報端末として似たようなかたちになってきているのが面白いなぁ、と思っています。
私も、一台買う必要がありかなと思っています
。国内での出張で出先でパソコン喫茶を探すのもいささか疲れましたし。そうなんですね。情報端末として収斂してきましたね。
ただ気になるのが、もともとの販路計画の高邁な精神がすっ飛んでしまいかけているところに少し悩んでいるのですが。

投稿: デハボ1000 | 2009年5月 4日 (月曜日) 12時24分

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