« ラジオ体操(2/2) | トップページ | Disposable World »

デシケーター

乾燥することが必要な機械部品は多い。カメラなどのようにカビが問題になるものもある。
化学材料もそうです。金属分析にもこの保管には必須な行為である。冷蔵庫で乾燥出来ないわけではないが、別に冷やす必要もなし、冷凍すれば今度は問題が多いものも多い。
ひずみゲージなどの測定機材、特殊塗料保管にはかかせないのがこれ。
ブログランキング・にほんブログ村へ
-----------------------
デシケーター(http://www.tech-jam.com/scientific_research_equipment/desiccator.phtmlの主な用途は以下のとおり。

除湿・乾燥を目的とする場合。
外気と遮断し、乾燥状態を維持したい場合に用いる。乾燥剤はシリカゲルが一般的。(吸湿したものを加熱処理することにより再生利用が可能)更に高度な乾燥を必要とする場合、塩化カルシウム・濃硫酸・五酸化二リン・ソーダ石灰なども使う。
潮解性(吸湿で溶け出す)を示す試料などを保管する場合・カビなどの繁殖を抑えたい場合・乾燥減量、強熱残分試験などの容器、試料を恒温にする場合・加湿・恒湿を目的とする場合
一定の湿度を保つ性質を持つ加湿剤を入れることで、器内の湿度を一定にする。結晶水をもつ化合物の他、水分平衡を求められる試料などの場合に用いる。
写真用レンズなど光学製品
写真用レンズなどの光学製品は、カビが生えると性能劣化が顕著だ。カメラ用防湿庫がカメラ用品店で売られている。(ただし、レンズに生えるカビの中には乾燥条件下でも繁殖できるカビもあるため万全ではない) 密閉式の扉をもち電動式除湿装置を備えた大型もある。
乾燥剤タイプ
密閉できる容器に、保管したいものとシリカゲルなどの乾燥剤をいっしょにしまう。保存が長期にわたる場合には、定期的に乾燥剤を交換要。化学分野で古くから使われている。
除湿機タイプ
密閉できる容器に電気式除湿機を取り付けたもの。大容量が必要で厳密に除湿する必要がない用途に向く。
ガス置換タイプ
窒素や希ガスなどの不活性ガスで空気を置換する。湿度を特に嫌うものや、酸素も同時に排除したい場合に向く。ガスボンベ等が必要。
真空タイプ (真空デシケーター)
容器の中の空気を抜いて真空にしてしまう。湿度とともに酸素も取り除きたい場合に有効。除湿の性能は容器の密閉度と使う真空ポンプによる。適当な不活性ガスがない場合に使用。小規模なフリーズドライに用いることもある。真空ポンプを動かす動力が必要。保管しているあいだは真空を引き続ける必要があるが、低真空でも良い場合には、一旦真空を引いて栓を締める運用でよい場合もある。保管したいものが気圧の変動に対して安定である必要があり、蒸発しやすいものなどの場合には使えない。
-----------------------
デシケーターというと実験技術者にとってはTP保管などに使うものだが、この中に入れるものがシリカゲル。工業用途には取り扱いが楽で安全である。よくお菓子の袋に小袋が入っているが、シリカゲルはメタケイ酸ナトリウムの水溶液を放置することによって生じる酸成分の加水分解で得られるケイ酸ゲル(SiO2・nH2O)を脱水・乾燥したもの。(一種の「キセロゲル(xerogel)」)乾燥剤やに利用される。元々は無色半透明だが、水分指示用に塩化コバルトを添加したものが混ぜられていて青(水分吸着力大)から淡桃色(水分吸着力小)を呈す。加熱すると水分を放出して、乾燥剤として再生される。家庭で再生する場合は電子レンジで加熱する方法がシリカゲルの多孔質表面が汚れず効率的である。(再生作業をするごとに、いくらかが割れて使えなくなることは知っておきましょう。)
分子式をみれば判るようにSiが入ってます。硝子もそうですが、余り活性化したものはなく大地にあまねくあるもので、安定しています。またシリカゲル・・シリカのゲル状製品由来ですから製造上もそこまで危険でない。取り扱いのよさが身上で再生・吸収を繰り返す圧力スイング形の空気や瓦斯の乾燥装置もあります。
とはいえやはり食べ物と直接さらすのは問題なようで。
(1)若いころ、デシケーターで試験片などを乾燥保管していたのだが、あるとき乾燥能力が落ちていることが判った。仕方がないので、瓦斯コンロの前にあった汚い片手鍋を洗って、これをガスコンロで煎り、戻して脱水・風乾・冷却して戻した。
ところが、助手がやってきて、鍋の置き場所が変わっているという。私はこれこれで使ったというと、えらくおこられた。彼は実験室でラーメンをつくって食べていたのだが、この汚い片手鍋を使っていたのである。確かにこれは気持ちは悪いかなあ・・・・。
(2)溶剤が付着したOリングがTPに全部付いているのだが外すわけにいかなかったので、つけたままデシケータに入れていたが、すぐにもやもやとへんなガスが出てくるのに気が付いた。(真空度が落ちない)どうやらOリングについて、滲みこんでいた溶剤が揮発するということだ。そのうち別件でOリングの中に浸透している溶剤を急速に抜く実験をする必要がでたのだがそのときこのことを思い出した。Oリングを温めるとゴム自体の劣化を起こすため、物性変化をしてしまう事から、実験向きでない。
最初はシリカゲルを使えばいいと甘く考えていたが、当然溶剤とシリカゲルの親和性は異なる。水を吸うわけではないからダメですよね。どうも真空中に保管するだけでは、効果がないというのも判ってきた。そこで、デシケータに荒引き真空ポンプをつけて真空ポンプを運転したまま負圧の中に放置することで目的は達成した。(但し、空気以外のガスを真空ポンプで抜くのはあまり好ましい行為ではない。)
(3)夕飯にブロイラーの鶏肉を食べたら、水っぽいものがあった。とはいえ水っぽいからといって・・・と思っても火を入れてしまったら美味いというものでもない。非常に悩んだ挙句トリの胸肉を買って来て、デシケータの中にいれて半日真空引きをしたのですが・・・・・表面は確かに脱水され、赤く変色するんですがね、そこで壁が出来てしまい、中の水までは抜けない・・・・いやあ、冗談半分とはいえ安い肉を美味くする浅はかな考えを恥じました。

|

« ラジオ体操(2/2) | トップページ | Disposable World »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/41606352

この記事へのトラックバック一覧です: デシケーター:

« ラジオ体操(2/2) | トップページ | Disposable World »