« 資料があったほうがいいよね | トップページ | スキムミルクください »

ファンドからアイドルまで

のれんというのは、別に店舗の前に掛かってるものとは限りません。東急百貨店東横店のおいしい食品のお店が集まってるところ専売でもないです。もっとも、東横のれん街にはこんなのがあるそうで・・・

のれん街発祥の地
 平和の訪れと共に 伝統への憧れが人々の心によみがえりきたることに応えのれんの味を守り続けきしもの相集い東横百貨店の理解と協力のもと 昭和二十六年十月二十七日 この地に「東横のれん街」を開店せり
 世界に比類なき この老舗食品専門店集団による商法は 忽ち日本国中に大きな反響を呼び 同様のもの各地に続出 将に 戦後の商業史上に一大紙面を画するものとなる
 依って茲に「東横のれん街」誕生五十年に当たり碑を設けこの地を「のれん街発祥の地」と明記するものなり
  平成十三年十月二十七日 東横のれん街 第五代会長 記

のれん代というものがあります。企業の無形資産の一種であり、具体的にはのれんとして連結貸借対照表もしくは貸借対照表にそれぞれ計上される。連結決算では連結調整勘定として、単体決算では「営業権」として表示・計上されていた。欧米ではのれん代(これ、英語でGoodwillというんですね(苦笑))の償却が認められてない。のれん代の持つ収益性が失われたと判断された時点で減損処理する。そもそも、高いブランド価値を持った企業というものに長期的価値が有るとかの議論は、日本以外はあまり議論されないもののようである。世界でも日本企業のように100年・200年とやってる企業が多いのは珍しいらしい。企業が培ってきた信用やブランドイメージなどが無形価値を持っていると評価されることがあるようだ。(独は多いらしいし、欧州は偏在はあってもまだ見かけるもの。ところが中国はそのような企業がまったくない。韓国も無いらしいが、これは日本統治の影響もあるかもしれない。)
私が見たのは、ある有名な計測機メーカ合併の際に、買収された企業の純資産と買収価額(時価総額)との差額がのれん代として計上されることが出来ないという記載で調べたのが始まり。まあ、ネームバリューと言うものは評価しにがそれを大胆にやった事例がある。
ブログランキング・にほんブログ村へ

--------------引用
アイドルファンド  http://www.fundol.net/
「アイドルファンド第2号プロジェクト」は、「新人グラビア☆アイドルファンド」と同様、株式会社ジャパンデジタルコンテンツが金融スキームの開発を行い、オンライン専業証券会社であるジェット証券株式会社とオンラインリテイラーであるAmazon.co.jpとのコラボレーションによって実現したものです。
本プロジェクトは、これまでの銀行からの融資や、株式、不動産投資などとは異なり、アイドル個人の有している「人気・ブランド」を信頼して投資を行って頂く形となります。個人投資家の皆様には、自分の応援するアイドルの写真集、DVD、CDの制作及び販売事業への投資という「彼女達の夢に対して投資を行う」機会を提供することを通して、アイドルファン層のみならず、従来の金融商品に飽き足らない方々にも満足していただけるスキームを提供したいと考えております。
本プロジェクトはジェット証券株式会社を通じて、投資家の皆様に、有限会社ファンドルマネージメント(本プロジェクト専用に設立された会社で、本プロジェクト以外の事業を行いません)と匿名組合契約を締結する形で投資を行っていただきます。投資家の皆様から調達した資金を活用し、アイドルの写真集、DVD、CDの制作、販売、プロモーション等を行います。投資家の皆様の収益、投資利回りは写真集、DVD、CDの売上枚数(冊数)に応じて変動する仕組みになっています。
---------------終了
http://www.fundol.net/・・っておいおい。
この文章は以降収支目論見などが書かれています。
新人アイドルの育成を金融商品化したもののようです。投資家から集めた資金で写真集、音楽CD、イメージDVD等を製作し、その売り上げに応じて利益を分配するというものである。いやー、例えばおニャン子クラブに関して、AKB48に関して、・・・となると確かにファンがアイドルの写真集、DVD、CDで反映することで、資金投入をするということですね。普通応援している会社が上場したりすると、対価の向上ということは結果としてでてきますが、アイドル個人の有している「人気・ブランド」を信頼して投資を行うというのは、これまた面白いとおいうか、心理をたくみに利用したというか、「私がこのアイドルを育てた」という感覚を巧みに使ってるのにある意味驚きを感じます。実際リターン内容は、「金銭的リターン」のほかに「精神的リターン」と書いてありますねえ。ううむ。
ただ、あるアイドルの場合、資金1500万円を集め2005年初頭に開始され、2007年3月末に終了した。 写真集2冊、音楽CD(シングル)2タイトル、イメージDVD4タイトルが発売され、最終収益は1514万8269円。出資金1500万円に対して101.0%。 金融商品としては成功とは言い難い事例がほとんどのような。
但し、企業がこういうものに意外と新しい方向性を見出しているのは、かなり独創的ですな。映画やアニメの著作権を制作者から受託し、興行や販売による利益を受け取る権利を事前に投資家に販売し、知的財産権の流動化・証券化を行うという会社らしい。(旧通商産業省の研究会を母体に、トヨタ自動車、日本ビクターなどの出資で1998年に設立された。 東証マザーズ上場)また映画の投資では有効な利を得てるものの、海外の投資に関するファンドは資金があつまらないなど紆余曲折があるようです。
確かに、知的所有権(知的財産権)を担保に資金調達という考え方は、日本のスキームではあまりにも少なすぎた。そこは非常に面白いのですが・・・ちょっと私の力ではこの世界には踏み込める知力も財力もないですね。
--------------
ただ、批判を覚悟で言いますと、「彼女達の夢に対して投資を行う」機会を提供することという概念が、投機とは異なった視点がいるんですよね。「私がこの○○を育てた」という感覚や表現は、現実にあっても公言することは、とかく自己満足に陥り易い事柄ではあります。よくこの政治家を育てあたのは後援者の何某さんとか、この会社を育てたのは・・・とかいいますね。確かにその関与がなければ育たなかったの知れませんが、育成する人の候補は一杯いる中の組み合わせに過ぎないわけで、そこに全ての自分の存在意義を持ち込む行動は、非常に傲慢ではないかと思って警戒することが私は多いです。むしろ、「○○が私を育てた」という受身感覚のほうが本当は真っ当なのではないでしょうか。

|

« 資料があったほうがいいよね | トップページ | スキムミルクください »

コメント

「ファンドル」という名称には一本取られました。一昔前でしたら「女性を商品化するなんて許せないざます」と怒る方々が出てきそうですね(今でもいるか)。

>「彼女達の夢に対して投資を行う」機会を提供することという概念が、投機とは異なった視点がいるんですよね。
そうですね。本当のファンであれば金銭的な見返りなんて求めないでしょう。
ちなみに筋金入りのアニメファンは見返りなど求めずに自家用車を「痛車」http://mainichi.jp/enta/mantan/graph/anime/20080107/にして作品のプロモーションに一役買っていますが(まあ自分が好きだからやっているのであって、プロモーション的には逆効果なような気もしますけど)、3次元のアイドルファンには「痛車」化する人はいないようです。なぜなんでしょうね。

投稿: kunihiko_ouchi | 2008年7月29日 (火曜日) 00時11分

>3次元のアイドルファンには「痛車」化する人はいないようです。
うーむ。そこはたしかにそうですね。
2次元というものを改めて表現するときは、いくらかモディファイが出来るが、3次元で表現されているものは、いくら加工しても元の存在との比較になるため、しにくいということですかね。
誤解を招く表現になりますが、紙の上のマリア様とレリーフに掘ったマリア様では、心理的に後者のほうが踏み絵の効果が・・・ということを言う人がいます。

投稿: デハボ1000 | 2008年7月29日 (火曜日) 04時28分

昨今はご婦人方の反応も「イケメンの男性を商品化しないなんて許せないざますっ」という方向性に変わってきているかもしれません。
ここはワールドワイドな金融商品として「韓流スタアファンド」なんていかがざましょ?

投稿: TX650 | 2008年7月29日 (火曜日) 09時31分

>一昔前でしたら「女性を商品化するなんて許せないざます」と怒る方々が出てきそうですね(今でもいるか)。
>「イケメンの男性を商品化しないなんて許せないざますっ」という方向性に変わってきているかも
倫理観をがちがちに固めるとこのような融通性を相互に許さない議論が出てくると思います。今回の某Yアナウンサーの件ですが、嵌められたのかとか言う議論は別にして、反対意見がかなり鋭角的に出ているのは事実ですが、あれなんぞも最大公約数的視点を作ると1になってしまう公論の限界があるかもしれません。
-------------
さて、男性韓流スターのファンドがあっても、ご婦人達がそもそもファンドに投資するのかというと具体的な「韓流スターの旅」とかの投資が先に来そうだと。では、女性韓流スターだと、それこそ上述のヤイヤイ言われる憂いがあります。このシステムも成功せずに来ていますから、どうなるでしょうか。

投稿: デハボ1000 | 2008年7月29日 (火曜日) 16時02分

「のれん」に関する考察、参考になりました。

投稿: yotty | 2008年7月29日 (火曜日) 17時21分

>参考になりました
ありがとうございます。

投稿: デハボ1000 | 2008年7月30日 (水曜日) 14時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/41668398

この記事へのトラックバック一覧です: ファンドからアイドルまで:

« 資料があったほうがいいよね | トップページ | スキムミルクください »