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はたらくおじさんのはかれないもの

計量士
経済産業大臣によって登録された国家資格を持つ人たち。企業において計量器の検査、計量管理を主な職務とし、取引や証明にて信頼される適正計量を確保するための資格。一般計量士は、計量法に基づく、経済産業省所管の国家資格。質量、長さ、体積などの計量を専門とし、工場などの設備・機械の計量や計量器の点検・管理などを証明するのに必要。
一般計量士の主な業務は濃度、音圧レベル及び振動加速度レベル以外の物象の状態の量に係わる計量及び計量管理。(濃度、音圧レベル及び振動加速度レベルは環境計量士が扱う。元々はこちらも管掌範囲だったが、技術の複雑化で両方できる人材育成が困難になった経緯がある。)
生産工場・百貨店・商店等で使用される長さ計や質量計、体積計、温度計等の計量器の精度管理や計量管理(つまり品質管理の一部)を行う。食料品製造業(食肉製品、乳製品、製粉等)、電気製品製造業、医薬品製造業、流通業等で、適正な計量器の選択、使用方法の指導また計量器の定期検査、正確計量の指導、計量方法の改善、計量管理主任者の指導等を行なう。これらの工場や流通業の中に適正計量管理を推進していると知事が認め、指定した「適正計量管理事業所」もあり、それらの事業所では計量士が中心となって計量管理を行なう。ISO 9000・ISO 14000の認証工場やHACCPの認証工場では、計量士は計測器の校正、標準器の管理に関する業務を行なうことを規定しているため、資格取得者の指定が必要。
取引・証明用に使用する(要するにお金が絡むもの)はかりについて、計量士個人が工場や店舗等から委託を受けて、計量行政機関に代わり検査を行なうケース(定期検査に代わる計量士の検査、通称「代検査」)もある。同様に、取引・証明用に使用するはかりの定期検査業務に関して知事・計量特定市長が当該地域の計量団体等を指定定期検査機関・指定計量証明検査機関に指定した場合、その機関に属する計量士が定期検査業務を行なう。
もっとも、例えば自動車メーカに勤めている計量士では自動車会社故、計量証明(外部証明といいます)にはかかわらない(この行為を内部証明という)から計量士の資格は評価にならない。しかし実際は計量証明事業に関わらないと資格保持だけでは評価されないことが多いのが現実だし、例えば自動車排ガス計測・車室内環境の音響測定・工場廃液の管理・測定装置の保全管理などの仕事をしているなら、計量士取得のため勉強は役に立つ(私もそう思う)。どんな資格もそうだが、資格取得の可否以上に、本当に実務に通じているかがとても重要だ。
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なかなか表立ってでないものですが、この前録画しておいたコントのVTRを見たら、意図しないものがのっていた。

サラリーマンNEO/はたらくおじさん
1961年~1982年3月放送のNHK教育テレビの学校放送番組『はたらくおじさん』のリメイク。オープニングにテーマソング「はたらくおじさんこんにちは」も使われている。(男女の雇用機会の均等を旨とし、歌詞の一部を「はたらくおばさん」に差し替え、女性も登場しているている)猫柳くん:(ネコ)と岩田くん:(イワトビペンギン) のパペットが、様々な分野で活躍する専門知識・技術を持った社員を訪問、紹介する。
テーマソング「はたらくおじさんこんにちは」。あなたは歌えますかあ・・・・・・・
参考:http://www.nhk.or.jp/neo/contents/story/ojisan011.html
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今回は「はかりをはかる おじさん」を訪ねます。(取材協力:東京都計量協会。)
岩田: 「ここは、東京港区にある、東京都計量協会。ここには、はかりをはかるおじさんがいるぞ!その人は・・・コチラ!。Nさん(50歳)。 はかりをはかり続けて20年の大ベテランじゃ!」
猫柳: 「おっ、Nさんが商店街に現れたニャン。 さっそく仕事に密着ニャ!」
N: 「失礼しまーす!」
猫柳: 「・・・ってお肉屋さんに入ったぞ。今日の晩ご飯を買いに来たのかニャ? 奥さんきびしいニャ~!」
岩田: 「ちげ~よ!肉屋さんに欠かせないのははかりじゃろ?」・・・ 「Nさんは、肉屋さん魚屋さんなど、はかりで商売するお店を一軒一軒訪ね、はかりが正確かどうか検査しているんじゃ。」

小規模業者の使用するメーターの使用方法の指導また計量器の定期検査、正確計量の指導、計量方法の改善業務です。メーカーでも検査をするんですが、これらは大体メーカー付属の保守子会社勤務の計量士さんです。勿論デパートやスーパーにはそこそこの規模だと「適正計量管理事業所」となって、社内に計量士さんを雇用しているんですね。関東・関西はこのパターンが多いです。

猫柳: 「分銅だニャ!理科の実験で使ったニャ~。」
岩田: 「ん。これがおじさんの商売道具。1グラムから2キロまでそろえておるぞ。」
猫柳: 「さっそく調べてみよう! ぼくも手伝うニャン!」
N: 「ストーップ!この分銅には触らないでね。重さが変わっちゃうんで、絶対に触っちゃいけないよ!」
猫柳: 「怒られたニャン・・・。」
岩田: 「当たり前じゃ! 手の油や風でも、1グラムの違いが出るんじゃよ。」・・・ 「検査に合格したはかりには、検定シールが貼られて終了。」
錆びの問題がありますから、非常に神経を使います。メジャーなどの場合は、機器・機材の管理が品質保証と同等に成るため、そのための空調機器を入れる事もあります。けどあくまで機械のための空調なので、人間が長くいると身体を壊しますorz。

肉屋: 「はかりの正確性ということで、お客さんに安心して買い物していただけるので、とてもいいことだと思います。」
猫柳: 「お?今度は清掃工場に来たニャン。 こんなところに、はかりなんてあるのかな~?」
N: 「こちらのグリーンの板がはかりなんです。」
トラックスケールといいます。

岩田: 「清掃業者に支払われる代金は、ごみの重さによって決まる。だから、清掃業者には車ごと重さをはかるはかりが必ずある。ここで登場するのが、1個500キログラムの巨大分銅!この大きなはかりをはかるために作った、特注品。」
猫柳: 「正確な重さをはかるのにそこまでやるんだニャ~!」
N: 「はーい、OK!」
岩田: 「Nさんのような計量士の仕事をしている人は、全国でおよそ2万人いるんじゃ。」
経産省によると、今年の合格者は環境計量士(濃度)651人 環境計量士(騒音・振動)217人 一般計量士 209人 だそうです。但し登録するかは別です(登録しないと独占業務のため仕事はできませんが)。
少し古いのですが、第151会国会 参議院経済産業委員会会議録(08号,'01/5/24)経済産業副大臣の答弁では
一般計量士として約12000人が、また環境計量士として約10000人が登録されている。(注:一般計量士は戦前からある資格ですので既存取得者が多いともいえます。勿論亡くなった人を外している。なお一般計量士・環境計量士重複登録者もいる)また、毎年新たに計量士資格を取得する者は、2001年は、一般計量士が大体200人前後、環境計量士が500人前後です。その後環境証明事業が事業として成り立つことになってきたから、今は環境計量士が増えています。だからこのNさんの仕事の場合は12000人のほうが正確ですが広い意味で言ってるのでしょうね。

猫柳: 「そんなに?!知らなかったニャ~!」
岩田: 「そうだよね~。たとえば、こちらのガソリンスタンド。ガソリンメーターが正しい量を表示しているか、東京都では毎年検査しているんじゃよ。」
基準タンク(プルーバタンクとも)を使っていますね。これ高いんです・・・・一応私が主にやっていた管理業務です。

岩田: 「こっちはタクシー。タクシーの走行距離が、料金メーターで正しく表示されているか、2年に一度必ず検査しているんじゃ。」
以前は日本の法律用語では、タシーメーターと呼ばれたがいまはタシーメーターといいます。これの基準器があるのですね。タクシーのメーターを台状試験機に載せてエンジンを掛けて実測します。

猫柳: 「ぼくたちが安心して生活できるのも、Nさんたち計量士さんたちが、知らないところで働いているからなんだニャ~。」
N: 「地味な仕事なものですから、“縁の下の力持ち”という感じだと思っています。皆さんが安全に物を買ったりする場合には、どうしても計量士の仕事は大切かな。」
第151会国会 経済産業副大臣の答弁が一番判り易いかも。計量士は、市民の立場から見るとその姿が見えません。計量に関する専門家として、計量器製造メーカー、計量器ユーザー、指定検定機関あるいは指定定期検査機関、計量証明事業者、各都道府県(役所ということ)などで、専門家として計量器の検査等の任を担っている。外にも消費者保護から適正計量の実施に重要な役割を担っている。例えば家庭用計量器(料理用の台はかりや体重計、バネばかり)の無料診断を各都道府県と協力している。
例えば、メンチカツを買うとかいう場合は目の前で個数がわかるのでさほど問題にならないものですが、質量で計測することを取引基準としているもので、購入者がバネばかりを持ってきていちいち計ってかられては商売になりませんし、大体そのメーターが国家基準に合致しているか自体もあやふやではお互いに信頼して物をかえませんよね。また500gの味噌のパックが本当に500gなにかという懸念が出てくると、商体系が作れません。従って特にお金を介在する販売関係に関しては厳密に検定義務が定められ、国家標準に合うのか合わないのかという話です。「安全に」ということは表示がおかしくて値を化かされてお金をとられたということがないようにという不当商品表示防止という意味合いです。とはいえ、安全という意味だと食品の安全・安心ということもありますよね。注意しなければなりません。なお薬剤の調合と言う意味での計量器の検定は、取引証明のほかに、危険なものを調合する側面がありますから、「安全」と言う意味が少し変わります。

さて、この話はコント番組らしく仕込み落ちです。


岩田: 「Nさんはこうして、一年で3000台のはかりをはかり続けていくんじゃ。」
猫柳: 「はかりならなんでもはかれるNさん・・・ はかれないものってあるのかニャ~?」
N: 「奥さんの体重!」

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