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FAKE&FAKE(2/2)

(承前)
にせものって、そこまで非難されているべきものかなと思う。そんな疑問を日本人が悩むのは、それはどうもカルチャーの語源と文化の語源に違いがあるからであろう。とはいえ人権となるとそれは別。例えば
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及川奈央、自分の偽者を「信じないで」  (2007)5月15日 16時36分
タレントの及川奈央(26)が、(2007年)5月13日、自身のブログでファンや友人に向け、mixiなどで自分の名前を語る偽の人物がいるため、信じないでほしいと呼びかけている。(現在はBLOGが移行済)
及川本人は、「笑っちゃいました。」といたって冷静な様子。しかし、偽の人物は、あちらこちらで横行しているようだ。mixiだけでなく、出会い系サイトやホストクラブにまで出没している模様。出会い系サイトを通じ、被害者から意味不明な手紙まで届いたこともあるそうだ。
及川によると、公式ブログ「及川奈央の日記」以外は、一切、書き込みはしていないそう。ファンからのコメントでは、検索したら偽物の名前が消えていたなどの報告も見られた。
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これは、当然他人を詐称する段階で、いろんな問題が出てくる。リスペクトがフェイクに化けることで・・というのは熊田曜子ににていると自称していた女性が、放火容疑で逮捕されるとかいう事例でもわかる。
まあ、こういうなりきりはともかく、最近は「リスペクトがフェイクに昇華する」「にせものがあるから、本物が著名に成る」というものが一層増えた。

声帯模写:動物・鳥・虫などの鳴き声や電車・自動車・ヘリコプター等の乗り物の音、家電製品の音など、古典的なものから現代的なものまで多岐にわたる声真似。内容によっては音真似とも呼ばれる。
歌真似:歌唱によって歌手・グループの歌い方を真似る。
形態模写:俳優・スポーツ選手・政治家など有名人の話し方や動作などを真似る。最近は車掌さんとか特定の職種のものまねというのもある。
顔真似:形態模写の一種だが、瞬間的に表情を作る一発芸的な物真似。
そっくりさん:有名人に容姿が似ており、しぐさ等の癖を真似る。素人も多いが、大抵のプロは歌真似もこなす。

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おかしなものであるが、このところ演芸ブームもあるからかどーも偽者がでてくるからこそ、本物が脚光を浴びることが増えている。古くは、田中角栄のそっくりさん、長島監督のそっくりさんで一代を作った人もいるし、渥美清のものまねはかなりの人がいる。コロッケによる岩崎宏美なんぞが有名であったが最近は・・・
山本高広をみれば、織田裕二のモノマネとなるし(但し山本高広は外のレパートリーもかなり広い。 )
ななめ45°岡安をみれば、車掌ものまねを聞くとなぜか山手線になるし
立川真司となると西武鉄道を中心とした音マネになるし。(「電車でGO!」も有名)
渡辺 直美を見てから、ビヨンセという歌手を知って(それから笑いころげ)しまったり、
はるな愛をみたら、 松浦亜弥,のコンサートは行ってみたいものだと真剣に思うようになる(もっとも松浦亜弥の独特の喋り口調は従前から物真似題材としてあまりにも多くの芸人に使われる。(ほか石橋貴明、中居正広、はしのえみ、前田健など。はるな愛は、じつは芸暦も長く関西ではよくTVに出ていた。)あげくの果ては顔立ちや体型が似ている事から、「AV界のあやや」と呼ばれた紋舞らんというのもいた。
また、中居正広に始まり、野球の形態模写は野球選手OBとかでも余芸でする人は多い。なにあろう明石家さんまも最初は巨人の小林繁(=阪神の小林繁)の形態模写が有名で、CMもある(大阪瓦斯)
(更に言うと、かつては人生幸朗・生恵幸子のぼやき漫才に上げられたら一流という時代もありましたな。)
ものまねになるということは、その分誰でもわかる環境、コモンセンス(≠常識)だと言うことで、その「まねされた人の有名な度合い」を示すバロメーターになるという見方がある。
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よく考えると、このように挙げられるようになることがIT化による画像ソフト・サイトの伝播で、今までとは異なった文化が出来ているのだが、このようなものまね文化はなんと日本以外ではマイナーな存在なのだそうな。アメリカでは政見放送の関係で政治家の話し方や動作などを真似る形態模写が(けなすことをメインで)あるようだが、芸能人の事例は少ないし、野球の形態模写も聞きませんね。(だいたい日本でオバマ氏のものまねが「Yes.We can!」という言葉と一緒に普及するって言うのもね。)
中国は動物・鳥・虫などの鳴き声の声帯模写などがメインである。どうもこの文化はドメスティックな世界であるからこそ成り立つのかもしれない。
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それを言い出すと偽者をあえて「偽者ですがなにか」と開き直って作るのも東洋らしいということがある。
精進料理には、いわゆる「もどき」料理と呼ばれる、植物性原料を用いて、動物性の料理に似せたものを作る物がある。湯葉を加工して中国ハム(金華ハム)を作ったり、こんにゃくでイカやエビを形取ったり、シイタケや他のきのこを用いてアワビのスープや炒め物に似せるとか。
がんもどき(もともとは精進料理で肉の代用品)なんかはそのものですな。かにかまぼこ、人工イクラなんかもそのようなものです。同じようにまねをしてるつもりがじつはそうならなかったウスターソース(海外は醸造によるものだが、日本は抽出型)とか、カレー(英国から)、ラーメン(中国から)というものもあります。
他にも、本歌取りというのもある。和歌、連歌などの技巧の一つで、すぐれた古歌や詩の語句、発想、趣向などを意識的に取り入れる表現技巧。この言い方としては、絵画や音楽などの芸術作品で、オリジナル作品へのリスペクト(尊敬することで、特に芸術家などにささげる敬意。または、そのような敬意を表した作品。またはそのような作品の献呈。)から、意識的にそのモチーフを取り入れたものを呼ぶ。オリジナルの存在と、それに対する敬意(ごくまれに敵意)をあきらかにし、その上で独自の趣向をこらしている。
それを言い出すと、東武ワールドスクエア とか日光江戸村とか富山県小矢部市のように国内外の代表的な洋風建築物をモデルにしたメルヘン建築物が多くあるとか。欧州の人にはわかりにくいことではあろうが、中国の某遊園地のような事例は、著作権のことを考えると「そら怒るな」とも思うが、なんとなく文化としてはわかるような気もするし、技術協力した日本の会社がどうこういっても多分理解されないであろう。しかもかつて、ディズニー社は、日本人独自のパークを作るということを前提に日本のドリームランドに協力したにも関わらず、奈良ドリームランド側がディズニーランドを模倣したことに、ウォルト・ディズニーが激怒したということを考えると、かつての日本だって大きなことを言えなかったわけですな(但し、全部模倣したと言うことでもないし、一部独自のものがある。更にキャラクター自体を模倣はしていない)。
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韓国もどうもそのようらしいし、中国も、かつての日本も、中等教育は基礎を詰め込んで雛形を詰め込んで固めてから応用動作として横展開や水平展開、類推という論旨の持って生き方をした。ところが、欧州ではまず事柄を学ぶための展開能力を育成して、その結果で事項を積んでいた。どっちがどうかということを日本は迷ってきたのだが、どうも文化ベースという気がしてきた。
「日本とアメリカの間には大きな違いがある。アメリカでは、生まれ育った才能は一定の量に定まっていると考える。ところが日本人は、能力に到達点があるとは思っていない。限界があることを認めないんだ」(R.ホワイティング「和をもって日本となす」角川書店)基礎的見方がどうも違うようだ。たしかに、知識を積み込んでその段階で頭の中身にオーバーフローセンサーが働くというと、そこでその人はおしまい・・・ということを欧米人は危惧しているのかもしれない。逆に言うと最近流行の「おばかさん」アイドルは基礎知識は・・・だが、なぜか突飛もない発想だけで生きようとしている。また、一部のアナウンサーには基礎知識が偏在している(すごいなと言う人・ここまで自分をつくるかなというひと。学問・知性もあるがそのために恋に耐性がなく無頓着な人とか。)どっちにせよ能力に到達点があるとは思わないからこその形かなとも思う。
話を戻して、アメリカ・欧州はは横展開能力を育成することで知識の薄さを予め補填する考え方、日本は知識を固めることで展開能力は高くなくても予想できることを雛形にしておく。定規の種類を沢山与えるか、1本の定規の使い方を考えさせる差異があるんだなあ・・・・そこで大学などの高等教育にどうやらカリキュラムのさが出てくるのかもしれないんですが・・・そうはならないのですね。
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さてーと。どっちにせよ、MCにオリジナルな味がある松浦亜弥のコンサートはどうも1度は足を運ぶべきだな・・・とか思っていたら、今松浦亜弥コンサートツアー2008春「AYA The Witch」というのやってるんですよね。座間でのコンサートの初日をみにいった人のインプレッションがでてますが、やっぱりMCに独自の世界を出しているようです。

●はるな愛さん(「横向けにしたVサインを目頭から目じりへ移動する《よろしくピース》、めちゃホリの最後に乳首をさわる等の持ち芸」)がカレッツアの応援席にいた。
●演奏順No.17 めちゃホリ:あややが(あややをマネしてる)はるな愛さんのマネをしながら(よろしくピース、乳首さわり、横ズバッと(・・・えーもうそんな名前が付いてるんだ・・・)。「はるな愛をマネするあやや」というマニアックなネタということらしい。 本家がかなり影響を受けているようです

ううむこれがほんとのリスペクトのリスペクトだあ。それにしても、有る意味すごく挑戦するよねー、松浦亜弥さん!

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