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コミュニティーパテントレビュー

経済産業省・特許庁、出願内容ネットで公開するコミュニティ・パテント・レビュー導入 日刊工業新聞(掲載日 2008年05月19日)
 経済産業省・特許庁は8月にも、幅広い研究者や技術者の知見を引き出し、特許審査の質的向上を目指す「コミュニティ・パテント・レビュー」を試行的に運用することを決めた。特許庁がウェブ上に簡易サイトを用意し、企業や大学、研究機関など外部の第三者からの情報提供を求める。企業など特許の出願人は自社技術の評価や改善点などを知ることができる一方、特許庁では質の高い効率的な審査が期待される。08年度は試行し課題などを探りながら、09年度にも本格運用に移行する意向だ。
 第三者の知見を特許審査に活用する動きとしては、すでに「情報提供制度」がある。これは企業など第三者が、出願内容の妥当性などを特許庁に提出(書類)する制度だが、情報提供制度の前段階としてコミュニティ・パテント・レビューを活用することを決めた。
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海外でこのような行動がかなり有力になっています。最初、「特許庁」も走るなあと思ったのですが、どうやら審査の迅速化を考えるということと匿名情報提供というものの貴重さを考えた結果のようです。面白いのはこの概念自体は、Wikipediaに萌芽があり、この上に情報掲載者の詳細情報を提供することで専門家と偽者とを区別する所を付与していくということを考えています。また提供された先行技術の品質評価方策も検討しているようです。特許に対する審査技術は世界でも日本はリーダーシップをとる立場になっています。(米・欧・日三極といいます)アメリカに続いて、ヨーロッパ特許庁の傘下という解釈も出来るイギリスで手法導入が動き出していることから、守旧的思考をとることは得策でないと考えるのは、一つの見識でしょう。
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今アメリカで動いているコミュニティーパテントレビューとは、特許審査官が行っている先行技術調査のほか、外部のオープンネットワークによる第三者のレビューを通じて、有用な先行技術情報にアクセスできる機会を審査官に提供するもの。情報提供の奨励施策(Encouraging submission of relevant prior art)というそうです。
さて、この声はIBM が2006年1月に提唱した特許の品質向上を目指した3つのイニシアティブの1つである。IBMは特許検索データベースの開発など、知的財産への熱心な取組みに注力している。2007年1月には、14年間連続での米国特許取得件数首位の発表を受けて、中堅・中小企業とのコラボレーションに向けたInventor's Forumを開催した。
これは、発明の世界で相当な割合を占めているものの、知的財産マーケットプレイスへの参加の機会が少ない中小企業の支援、および、広範な部分を占める中小企業の分野からの特許システム改善へ向けたアイデアの吸い上げを目標としたわけです。
これを考えると実はIBMのビジネスモデルにのっかってるだけという、政府にあるまじきという考え方に成るかもしれません。但し、合理的というか、そういう日本的「共に歩もう孫子まで」という観念がすでに成り立たないわけで、むしろ、そのような問題点が潜在的にあることを知った上で行うという考え方でしょうね。
さて、ワシントンポストによれば、これはユーザーが自由に作成及び改変できるオンライン百科事典の「Wikipedia」のようなもの。プロジェクトに同意した企業から出願書類が提供され、インターネットを通じて一般のレビューに供されるわけ。まず研究者において論文発表が控えられがちなソフトウエア分野の特許出願約250件を対象に同プロジェクトを開始するとか。提供出願は、誰でも関連情報をオンライン上に掲載して、他者からコメントを求める。
ということは・・・・Wikipediaのビジネス(?)モデルがこういう形で活用されるわけで、そこに、セキュリティー構成で補強したということ。そう。ことこれはゼニカネがからむとたちが悪い。特許付与による莫大な金銭的な影響がある。システムを操作する者やゲーム感覚で情報を提供する悪意有る者が想定され、情報の信頼性を保持するために各社に指導を求めている。
全部この方式に移行すると言うことではないですが、特許と言うものを取得することに対する手数が掛かるからこそ見返りを多く求める傾向に成る。確かに知的所有権に対する付加価値が上がるのはいいのですが、本当は知的所有権を有る程度公開することで共有化を測り、その代償として対価を得るということなんか、この概念がみごと形骸化してる側面が出てる気もします。
昔の文化人はゼニカネをいうと口が腐るなんていうものですが、それが文化のトリガーになるならともかく、いまはそれしか萌芽がないという変質。有る意味考え方の変質を求めること。なじめない人がいるでしょう。そこが面倒ですね。

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