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爆走CAD族(1/2)

--------引用開始
爆音を発して火を噴くCADソフト 2008/03/10 12:04 木崎 健太郎=日経ものづくり

あるCADベンダーの広報担当の方とお話していたときのこと。日経ものづくりが最近注目しているテーマは何か,と聞かれたので
私:「まあ,環境ですかね。特集も夏ごろに企画しておりますし」
などともっともらしく答えておりました。
私:「あと,品質問題ですね。昨年,誌面刷新したときにも特集で掲載しましたけど」
広:「ええ,実はうちにもよく問い合わせが来るんですよね,品質トラブルに関して」
私:「バグですか。ソフトウエアは,どうしても多少はねえ」
広:「いえ,そうじゃなくて,爆音が聞こえてうるさいとか」
私:「えっ……ばくおん?」
広:「なんか,すごい音がするんだそうです。あと,火が一瞬出るとか」
私:「……それは本当ですか」
広:「本当です」

 ハードウエアのトラブルをソフトのトラブルと勘違いしたのか,それに火が出るなんておかしいし,だいいちそんな勘違いをするほど日本のCADユーザーのレベルって低いわけがない。せっかくなので,そのCADベンダーのWebマスターが受け取った問い合わせの例を提供してもらうことにしました(固有名詞をはじめ,どなたにも迷惑がかからない形で)。以下,全部で5件あります。

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 さて,タネあかしをいたします。よく,CADベンダーはWebサイトに顧客の利用事例を掲載しますが,そのWebページの先頭には,大きく顧客の社名が掲載されることになります。そうすると,だれかがインターネットでこの顧客社名を検索したとき,このページを検索エンジンが引っかけてしまう。顧客企業自身のWebサイトと勘違いした方が,Webマスターあてに問い合わせメールを送る結果,CADベンダーに家電製品や精密製品についての問い合わせが来てしまう,というわけです。
 特に顧客企業の社名や表記が変わった場合。旧社名のときに掲載した利用事例は,やがて旧社名での検索に対して検索結果のトップに表示されるようになります。他に目ぼしい検索結果が見当たらないとなれば,問い合わせが来てしまうのもうなずけるような気がします。
 問い合わせ例については,あまり茶化してよいことでもないので論評はあまり加えませんでしたが,3件(後述)なんかは皮肉たっぷりに書いていて,CADベンダーのWebマスターの方も「そう言われても…」とお困りだったことでしょう。ちなみにこの質問が来たのは2006年7月から2007年1月にかけての半年間だそうで,その後はあまりないとか。この種の問い合わせには,丁寧に事情を説明した上で「弊社ではお答えいたしかねますので,(該当製品の)メーカー様にご連絡くださいますようお願いいたします」といった返事を出されるとのことです。
 広報担当の方は,この件に関してはあらためて
「ソフトウエアベンダーとして,顧客企業に配慮しなければなりませんが,一方で問い合わせをされた方々と同じ一消費者として,ひどく切迫した状況でコンタクト先を探しているのになかなかたどりつけないという不満や,当該企業への不信感を募らせた心情にも共感するところがあります。イライラが募った状況で,慣れないネット検索をされていると思いますので,弊社に誤ってお問い合わせが届いてしまうことも,いたしかたないと思っています。メーカーと消費者の双方にとって有効な改善が図られることを願っております」
とコメントを寄せてくださいました。
--------------------------
というわけですが、これは引用先を見てもらいましょう。これは落語になるかなあと思ってしまいました。
さて、、WEBのスキルを持てといっても、これはその世界のリスク管理概念などをはっきり確保した上でないと難しいようです。それは作り手のスキルが査定できるという能力が求められます。
やっぱりなかなか、「コンピュータが言っている以上間違えない」と思ってる人が、やっぱり多いんだなと思うのです。
(続く)
(PS)

〔1件目〕 :「昨年夏に購入したての【製品名】がフィルター掃除をしなくなったので,先日上新が修理に来ましたが,その後ドリルで穴を開けるような爆音がします。1年たらずで【製品名】なんかが故障するなんて明らかに欠陥です。大変困っています。よろしくお願いします。【品番】」  Y市【お客様名】
〔2件目〕 :「16年前の古い製品なのですが,御社製【製品名】のリモコンを探しております。何とか手に入らないものでしょうか? 同じものでなくても【品番】に対して使用できるならそれでも構いません。よろしくお願いします」G市【お客様名】
〔3件目〕 :「【当該企業のキャッチコピー】を標榜されglobal化にまい進されておられる偉大な【社名】には敬意を払わざるを得ないのでしょうが,one of too many consumers から一製品について問い合わせするまでのその時間と距離は天文学的で,globalization とかにのっている企業に問い合わせするのは尋常のことではないと痛感している次第です。こうしたことは,現在雲の上に乗っていると錯覚しているsalaried-man経営陣には理解できない下界のことと想像します。さて質問ですが,御社製【製品名】についての問い合わせはどちらにすればよろしいのかご教示ください」【お客様名】
〔4件目〕 :「【製品名】【品番】を数年愛用しています。【製品名】自体にはなんら機能には支障ないのですが,【パーツ】の内部コーティングの一部が最近はがれてきました。そこで,上記機種に適合する【パーツ】の発送をお願いしたく,検討いただけないでしょうか? 送料と部品代金は着払いでお願いします」U市【お客様名】
〔5件目〕:「お世話になります。【社名】製【製品名】を使用していますが,最近不具合が発生しています。原因と処置方法を教えてください。【品番】1994年製 約12年使用しています。【製造番号】
 症状:微連続で運転中10分ほどで,燃焼釜の中で赤い炎が一瞬出て火が消えます。操作パネルには“5”が表示されます。取説には“5”の表示の時は,「定油面器をセットする」と記載してありますが,定油面器がどこにあるか分かりません。アラーム“5”の内容,原因と,このセット方法を教えてください。よろしくお願い申し上げます」Y市【お客様名】

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コメント

こんばんは。
クレーム、いや、問い合わせって、はた目にはとても可笑しいですね。3件目、スゴいです。5件目も、相当なものですが。
後編、楽しみです。

投稿: niwatadumi | 2008年5月 5日 (月曜日) 23時52分

目的として困ってると言う場合のは、非常に真摯ですがね・・・この(3)なんかは、もうやってられねーやという感じがしますね。
言葉の暴力というのですかね。

投稿: デハボ1000 | 2008年5月 6日 (火曜日) 00時35分

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