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知的容量の破綻処理

悪質商法にご用心 地デジ放送「工事必要です」と訪問 3月26日12時16分配信 産経新聞
 ■知識不足につけ込む
 テレビ放送の地上デジタル(地デジ)移行まであと1200日あまり。これに便乗した悪質商法が後を絶たない。アナログ放送が見られなくなることは分かっていても、高齢者を中心に具体的な視聴方法がよく分かっていない
いて、悪質な業者につけ込まれている。基本的には、UHFのアンテナと地デジ対応のテレビ(または地デジチューナー)があればOK。今後さらに悪質商法が増える恐れもあり、総務省などでは注意を呼びかけている。(田辺裕晶)
 「地デジの案内チラシを3回郵送したんですが、届いていますか?」
 2月8日午後4時20分ごろ、愛知県豊橋市内の70代女性宅へ、中部電力の従業員を名乗る作業着姿の男が訪れた。男は「工事をしないとテレビが見られなくなりますよ」と告げて家の中に上がり込むと、テレビの周辺を調べただけで、工事代金として20万円を請求。女性が手元にあった18万9000円を支払ったところ、男は「30~40分後に領収書を持ってきます」と言い残して姿を消した。
 中部電力によると同様の詐欺が過去1年半で5件報告されている。被害者はいずれも高齢者で、「電気の容量を増やす必要がある」「テレビや電話が無料で見られる」などとだまされて、数万~数十万円を支払ってしまったという。
 一方、関東総合通信局によると、2月18日、東京都内の女性から「NHK職員を名乗る2人組の男性が訪問してきて、『デジタルへの変更に3850円必要です』といわれた。名札を着用していなかったので不審に思い、断った」とNHKの営業所に相談があったという。担当者は「地デジの受信について、国やNHKなどの公的機関が各家庭を訪問して金銭を要求することはありません」と注意を呼びかける。
------------中断
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昔からこういう詐欺行為はあると思いますね。「消防署のほうから来ました」といって、消防機器や消火器なんぞを売りつけられる詐欺は後を絶ちません。あれだけ言っていても、古典的な詐欺行為がなぜ絶えないのでしょうか。一方で消火器などの装置を必要・法規改正だという以上、必ずそれにつけこむ余地があるんですよね。

昭和20年代の「サザエさん」に、NHK、納豆屋に続いてやってきた『ラジオ東京テレビ(今のTBS)の集金です』・・・という詐欺にひっかかったのでフネさんに怒られるというのがあるが、いやいや比較的簡単な時代でも起きることが、習熟されたはずの今でもおこる。
というか複雑になったらなっただけ、詐欺をするほうも複雑な対応をするということ、つまり時代と一緒に成長するのですな。時代に対し追従性が高い「業態」であるんですね。
もっと問題なのは、正常な業務説明が必要な結果、理解できる容量を超えた場合に、意図しないかどうかを問わず、詐欺ないしはそれに相当する結果を求められる場合があること。事態が複雑になってしまうと、聞くほうが追従できないという説明責任を果たすところにムリがある所にも普及させなければ、仕事にならなくなるということです。
さてこれは意図が明確な詐欺ですが、後者は意図があるのかないのか分かりにくい、詐欺にも取られかねないが、微妙な行為です。
------------再開
 国民生活センターによると、ケーブルテレビに加入すれば地デジが視聴できることを利用し、「今のテレビが見られなくなる」「近所はみな契約した」などと言葉巧みに受信契約を結ばせる業者への苦情が、全国の消費生活センターに相次いでいる。技術的な説明を長時間続けて契約者を追いつめるケースも。相談者は60代以上が55.6%と過半数を占めており、「理解不足に乗じて、不安をあおり契約を取り付ける問題のあるセールスだ」と国民生活センターは指摘する。
 日本ケーブルテレビ連盟では指摘を受け、昨年末、「情報を消費者へ的確・正確に周知して、消費者の理解を得たうえで契約してほしい」との書面を会員約370社へ通知。担当者は「確かに行きすぎた部分がある。今月、すでに消費者保護と広告表示のガイドラインを策定しており、再発防止に努めたい」としている。
 総務省デジタル放送受信推進室の集計では、地デジ移行を利用した悪質商法の報告は平成16年以降約20件(同一地域の類似事例は1件とカウント)。「思っていたほど大きな動きはないが、今後は注意が必要です」という。
 平成23年7月24日のデジタル完全移行(アナログ波停止)に向けて、この4月以降、民放各社が番組内で具体的な視聴方法を説明するなど、関連団体の広報体制が強化される。だがアナログ波停止を意識する人が増えるほど、そこにつけ込む悪質商法が増える可能性があるのだ。
 同省など関係省庁は6月に公表するアクションプランに対策を盛り込む。デジタル放送受信推進室は「UHF局の有無や、難視聴地域かどうか、すでにケーブルテレビに契約しているかなど、条件によって必要な受信対策は個々に異なる。業者と契約する前に、総務省のホームページなどで正しい知識を得てほしい」と話している。
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ところが、「業者と契約する前に、総務省のホームページなどで正しい知識を得てほしい」といってもその環境を持ってる人なら、このような理解不足はしないのですよね。もっと問題なのはよんでもわからないぐらい複雑怪奇な表現になっていて、それが省略されるともう条件説明不足になるほどなことになってる事例。保険契約なんかにはよくありましたが、字が大きくなっても判らぬところは判らないです。そうなると、もう業者に聞くしかないという見事な自己矛盾。
投資関係でも、最近の金融商品は金融工学という学問で設計をして、組み合わせを行う結果、リスクがどのように分散しているかが、なかなか判らない結果になってるそうですが、このところの政府見解で言われてるのは、「専門官でもそのリスク判定が出来ないほど複雑になっていて、今回のような米国金融危機に関する効果が判らない・・・結果が出てから追従するしかないそうです。いや、日本でこれなら「能力不測ということになっちまいますが」アメリカでも、欧州でも状況は変わらないようです。これでは素人が信用しうるのは営業トークのみになっちまうのですね。

ぼちぼち、人間が知りうり知識をストックする容量を、世間は超え始めているからこそ、習熟・非習熟・世渡りの良いのが塀のぎりぎりを歩く。しかもそれを第三者が指摘する事も、事情がわからないからできない。人知は無限だが、人の能力は個人個人では有限であるということを段々と私たちは認識しないと、破綻する人間が続出すると思いますし、老齢になって理解能力が少しずつ落ちはじめたら最後、追従できない人が格段に増えていくと思います。宣伝の問題はあるが、後期老齢者の保険制度について、郵便で書面を送付しても理解できない人があまりにも多いというのが、まさにそうではないのかと思うのです。
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じつは私はここで非常に皮相的なことを考える。
近頃、おばかさんアイドルが変に人気を得ている。Pabo(바보:ばか)という期間限定のグループが出ているのがいい事例。ほかにもいるが、典型的ですのでこれで説明しましょうね。

里田まい:アップフロントエージェンシー所属 リーダー。本職は歌手(カントリー娘。)
スザンヌ:ケイダッシュステージ所属 デビュー当初からバラエティが活動の軸。テレビドラマデビューも最も早い。
木下優樹菜:プラチナムプロダクション所属 グラビアアイドル。Pabo内のポジションは自称「ツッコミ」。音楽活動は特に無かったが、デビュー前の2001年に行われた「モーニング娘。LOVEオーディション21」で最終選考の9人に残ったことがある。

あまりにも強烈な天然ボケと知識の無さから来る珍回答が受けて準レギュラーとなった3人。かくて世の中ではうけ狙いとまで思われたのだが、どうも「天然」だということがわかってしまう。確かにクイズでは彼らは、狂言回しである。ただしですね、まず当人達は、基礎知識があまりに無いということであるが、一般的な所はどうかというと、
里田まい:運動神経は抜群でまず身体で覚えるタイプ。逆にそれをしないと頭に入らないようだ。
スザンヌ:人当たりが非常によく、意外とほんわかしていて、何かかばわなければななと言う気にさせられる。
木下優樹菜:体力一番・根性一番で猪突猛進。あまり横が見えないタイプであるが、一本筋が通っている。曲がったことが大嫌いで、正義感はがちがちにある。
となる。要するに知識がないのは事実であるようだが、知識以外のところで、魅力というか「やんちゃだからできることをしてる」特徴が一杯あるといえるのではないかと思う。こんなのがTVに出てるのはなあということを思う事も結構言われているようである。
確かに(これは別項で述べるが)馬鹿を売り物にするというのも珍しいかもしれない。以前ならあまりそういう言い方をしなかった寄席芸人に、知識層と以前なら言われた人たちが増えているのも事実のようだ。(あまり、これは強く指摘するべきとはいえないとおもっているが、たしかに関西で、あまり出来が悪い、やんちゃだけど愛嬌のある子供に「そんなことやってたら、吉本しかいけへんで」という悪意のあるしかり方をする親は結構いましたね。但し、マネージャーや番組制作スタッフはかなり前からかなり高いキャリアをもって放送局のスタッフと渡り歩くのが多かった。なおPabo自体は吉本興業系の会社のプロデュースです。)
けど、じつは、これを結構ピックアップされてる側面には、「頭が悪くても、愛嬌もあるし、むしろそれを生かして持ち味を出せる立場を得られるのはいいなあ」というある意味、今の知的なことを何でも知っていないと、どこでくぼみに足を取られるか判らないという、漠然とした恐れに対して、うらやましく思ってる可能性が少しでもないわけではなかろうなあ・・・とうがった言い方をしてしまうのですが。

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