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白熱電球製造中止(1/3)

どういう前提でこのように推論をあってこのように進めたいという筋道のたった説明が無く、報道が先行して出されて動揺する人がおおい現状。政治の混迷と言うこと以前に概念の多角化に、日本人が追いつかない状況下にある証左だと思います。下記はおやあと言う事ですが、じつは以前から既に議論になっていたことのようです
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12年までに白熱電球製造中止 2008年4月5日(土)20時19分配信 共同通信
 甘利経産相は5日、電力消費が多い白熱電球を4年後の2012年までに国内での製造・販売を中止し、消費電力が白熱電球の約5分の1で、寿命も長く省エネ効果が高い電球形蛍光灯に全面切り替えを完了させる方針を正式に表明した。地球温暖化問題をテーマに、北海道洞爺湖町で開かれた関係閣僚と市民の対話集会で明らかにした。政府が具体的な期限を設定することで、普及を加速させる狙いがある。
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いきなり出た話に見えますが、どうもそうではないようですね。12月ごろから出てはいたようですが、埋もれていたようです。
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白熱電球の製造中止へ 温暖化対策で蛍光灯に切り替え 2007/12/19 08:50 共同通信
 政府が温暖化対策の一環として、家庭やオフィスの照明で使われる白熱電球について、電力消費が大きくエネルギー利用効率が悪いことから、国内での製造・販売を数年以内に中止する方針を打ち出す見通しとなった。白熱電球に比べ消費電力が少なく、長持ちする電球形蛍光灯への切り替えを促す狙いがある。年明けにもまとめる新たな対策に盛り込む方向。メーカーに協力を要請するとともに、海外にも同様の取り組みを呼び掛ける考えだ。政府筋が19日明らかにした。
 切り替えの期間は今後詰めるが、「3年以内」とする案も出ている。温室効果ガスの排出削減を義務付けた京都議定書の約束期間が来年から始まるのを控え、排出量が急増する家庭・オフィス部門の対策を強化。全世帯が電球形蛍光灯に切り替えた場合のガス削減効果は、家庭からの排出量の1.3%に当たる約200万トンとみている。ただ、家庭で使う電球形蛍光灯の価格は白熱電球に比べ10倍以上と高いため、消費者の反発を招く可能性もある。
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ううむ・・・どこからこのような検討結果が出てきたのかと言うところが見えなかったのですが、どうもここから出ているとしか思えないんですね。

http://www.jmf.or.jp/japanese/houkokusho/kensaku/pdf/2007/18sentan_09.pdf
平成18年度:窒化物系化合物半導体に係る技術戦略マップ作成に関する調査報告書
平成19年3月:社団法人 日本機械工業連合会(競輪補助金事業)

これを注意してみなければならないのは、あくまで「省エネ」ということ自体は議論になっており、それで発光ダイオードの電球代替の話にはなってるのですが、どこにも蛍光灯と言う話はでていないのですよ。そこでもっと外からの影響がどうあるかなあと探してみました。
オーストラリアのMalcolm Turnbull環境大臣は温室効果ガスの排出を低減させるため、エネルギー効率の悪い白熱電球を徐々に減らしていくと発表した。
氏によると2009年か2010年までにはエネルギー基準を満たさない商品の販売を違法とする。その中に白熱電球も含まれる。白熱電球を廃止することで今後数年間にわたるオーストラリアの二酸化炭素排出量を200万トンまで抑えられる試算。米カリフォルニア州も白熱電球の販売禁止法案を提出している。
(Turnbull to pull plug on light bulbs. 20/02/2007. ABC News Online)

ふーん、いったいどこからこの意見が出てきたのかが見える気がしますね。全世帯が電球形蛍光灯に切り替えたとすると、ガス削減効果は家庭からの排出量の1.3%に当たる約200万トンという結構な量になるという試算があるようだ。
さて、電球型蛍光灯は白熱電球に比べ、
●標準価格は10倍(電球型蛍光灯:10<白熱電球:1)
●連続寿命がざっくり10倍(電球型蛍光灯:10>白熱電球:1)
●消費電力は5分の1(電球型蛍光灯:5<白熱電球:1)
と、メリットの方が大きいよう・・・に見えるんですが これには非常に問題があります。
現在、市販されている白熱電球の多くは、1000~2000時間の寿命。一方蛍光ランプの寿命は、種類により異なるが、およそ6000~15000時間。ただし蛍光ランプは始動時にもっとも負荷がかかり、グロースターター(点灯管方式・・・ゆっくり点く)の場合、一回の点灯で約1時間寿命が縮むという。よって頻繁に点滅させる用途には向かず、より長時間点灯する場所に向くといいます。そういうことで電球型蛍光灯は最近は半導体式のスターター機構が導入されるのですが、この場合でも5分間の消灯とに1回のON/OFFが寿命として相当するというメーカー試算があるようです。要するに机上のスタンドで使ってるような電球なら、そのまま効果が得られるわけですが、WCに使ったり、しょっちゅうON/OFFをする場所に使うなら、電球がむしろコスト面などを含め効果的なのだということです。(もっとも、輝度が上がるため電球仕様を落とせるという見方もあります。)なお電球型の場合は上の通り安定器を電球型蛍光灯に仕込んでいますが、この安定器は一般的なものならば15年ぐらい持つのだそうです。

以前、点滅するものに、蛍光灯を用いるという必要があり、試験を行ったことがありますが、本当に額面通りの寿命がで、電球のほうが実用的かつ安全指標に準拠するという結果がでました。これは関連法規に絡む話だったのですが、実験結果の伴う5分間の消灯=1回のON/OFFが寿命として計算上相当するのは私も経験するところです。しかも、寿命計算結果で予め予想を出したのですが、実地実験をして示さなければ(しかも再現性を考えると本当に評価手法が難しい)と言う経験もあるのです。このようにある程度の具現性を見えるように提示しないと、議論や会議が踊ることにはなるはずですよ。(これ自体の問題があるんですが・・これは後で述べます)
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ところで、このような発言も聞こえてきました。

現在市販されている電球型蛍光灯は国内の比較的信頼できるベンダの供給で、故に問題も発生していないが、これは製造ならびに廃棄に伴い環境に水銀汚染を生じる可能性のある製品で、安易な普及推進により粗悪品が多量に出回る事態を招く危険を予測していない。将来を見据えるならば、半導体発光素子もしくは有機LEDのように環境汚染の少ない、しかも国内での技術開発を刺激する契機になるものを課題とすべきであろうに、余りに無知・無責任な態度だ。

うーむ、この視点があるが、ちょっと針小棒大の感じもありますがね。
確かに政府は至近の環境対策を世界にアピールすることに、目が取られているのかなとも思います。確かにガソリンを安くすることが、環境対策にマイナスと採られかねない状態があるという事情は判りますから、狼狽するのもわからなくはないのですが。
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要するにここで議論するには、だれがやっても事象の平準的視点がつくりにくく、非常に場当たり的視点の気もします。どういう前提でこのように推論をあってこのようにすることを進めたいという、筋道のたった説明が無く出されても動揺するだけです。
とにかくこの議論では、
(1)得失を業界団体試算によるものをつかって半分かり状態で方針を提示。
(2)具体的問題の見解を徳失比較などをせず、単に決定事項として示している。
(3)色々の多面的指摘を、出してもらうことで広報活動にもなるのに、単に決定事項として提案している。
(4)もしかすると、本当は発光ダイオードの大型品の製造の話のことが、なぜか仮定がずれてきているのでは

という決定的なストーリー訴求性の薄さが見えます
これは、サミット前であせるという事情がわかるのですが、なにか惑わされているということもいえるし、不遇な憶測を促すだけでないでしょうか。例えばできるだけ定量性をもったプランを示すということをするだけでかなり意味合いが異なるうえ、国民に協力姿勢を熟成できるとも思います。
対話集会での提案は、プレゼンと言う感覚での訴求力を強く打ちだそうとしたのでしょう。それはある意味評価してもいい。しかしあまりにも漠然とした発表に対し、もすこし具体理論を出すなどし、いくら対話集会での提案とはいえ、中途と半端な形での表現にして、いろんなところからケチをつけられ無駄な形にしてしまう行為を止める方はいなかったんですかね
(続く)

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